「back ground」[Music... ARARE「イキテルかぎり」]
今朝、透析クリニックに通う道で、市内のどこよりも、いつも真っ先に桜の花が咲く木に、既に花が満開に近い状態で咲いているのに気がつきました。
先を急いでいたので、帰り道に写真を撮りました。
去年も、ブログに写真を載せています。
国道16号沿いの、背後がビルに囲まれているような環境なので、早く花が咲くようです。
これから、川沿いのソメイヨシノが咲くでしょうが、もうしばらくの辛抱です。WEBサイトの「はなせんせ」では、今年も、各地の桜の開花情報を、会員が携帯のGPS機能を使って発信して集計をとります。去年は、浅川大橋付近の桜の木の下から、送信しました。興味のある方は、「はなせんせ」のサイトを見てくれるといいですね。花の名前で検索できるサービスや、会員同士で、花の名前を探してみるなんてこともやっているサイトです。
「はなせんせ」HP
今日は、ちっぽけでも、激しい交通量の道路沿い、ビルの陰に咲く桜の花にお目にかかれて、嬉しい気分です。今年も生きてますよ。人間は樹木に比べれば、短い命ですけどね。
Ash Koley - "Wolf In Sheep's Clothing"
火の雨 氷の雨―カムイユカラ・アイヌの神さまが話したこと (アイヌの絵本)かやの しげる小峰書店このアイテムの詳細を見る |
日本の先住民族のアイヌは、自然と共に生きる生活をしてきました。自然の中に、多くの神を見、畏敬の念を持って生きてきました。
でも、彼らは、平穏に自分たちの土地で生きることが困難となりました。
彼らに、苦しみをもたらしたのは我が同胞たち。
2007年9月の国連での先住民族の権利宣言、08年6月6日、衆参両院本会議おいて全会一致で可決された「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」を受けて、真にアイヌ民族の為の基本法の成立が望まれています。
アイヌの豊かな文化を知ることは、環境破壊が進む現代の社会に対する大きなヒントになることでしょう。
この絵本では、カムイユカラと呼ばれる、神さまがアイヌに注文をつける形で語られる神謡の中のお話が語られています。萱野茂さんが木幡うもんてさんから、採集したお話です。
天の国の星づくりの神様のそばに住んでいる竜のカミカンナカムイの息子の神様が語るお話です。北海道で最も多くのアイヌ民族が暮らしている沙流川(さるがわ)が舞台です。豊かに生き生きと暮らしているアイヌの村里に心が惹かれた神様は、どうしてもそこを訪れたいと思っていました。両親の神様に頼んでも、人間達は、新しく訪れた神様にいたずらをすると言って、認めてくれませんでした。神様の方が、アイヌの村里が素晴らしい所だと思って、自ら訪ねたいと思うのが、興味深い所です。
アイヌの国はアイヌモシリと言います。この神様は、親に内緒で、神の乗り物シンタに乗って、アイヌモシリを訪ねます。
この絵本には、アイヌ民族の生き生きといた生活がうつくしい絵で描かれています。また、天界の様子も、同様に美しい。
さて、この神様は、人間にどんなことをされるのでしょうか。
雷の鳴る時は、作業の手を休めなくてはならない。そうした教えがこの話の中には込められています。特に、金属製の道具を持っている時は、落雷の恐れがあります。そうした教えを、神さまと人との関わりの話として、口承されてきたものです。
絵本にも、アイム民族に伝わったお話を描いたものが少なくありません。是非、読んでみて、彼らの文化に触れてほしいものです。