トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

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アニメ「ファンタスティック・プラネット」 (英語版)①

2008-09-30 21:06:01 | アニメ・テレビ
 ルネ・ラルー監督・1973年・フランス、チェコスロバキア

 ある惑星。高度な科学文明を築くドラーグ族。原始的な生活を送るオム族。
手x場は、オム族の赤ん坊をテールと名付けて育てる。

Fantastic Planet part 1 (english)



Fantastic Planet part 2 (english)



Fantastic Planet part 3 (english)

児童虐待相談件数過去最多

2008-09-30 18:25:29 | 社会
最近も、児童虐待の報道があった。児童虐待というと以前観た映画「愛を乞うひと」(1998)を思い起こしてしまう。監督は平山秀幸、脚本は、鄭義信。下田治美の同名小説が原作だが、本の方はまだ読んでいない。虐待する母親とその娘の二役を演じた原田美枝子の演技力はすごかった。この映画では、すさまじい虐待シーンが続く。しかし、何故、母親が娘を虐待するのかという理由は描かれていない。ただ、登場人物の一人が言う、母親も同じ体験を受けたのではないのかという指摘は、案外、的を射ているのかも知れない。虐待の連鎖ということは実際に起こっている。

 昨日に引き続き、厚生労働省の平成18年度社会福祉行政業務報告(福祉行政報告例)結果の概況から、児童福祉関係のデータを読んでみる。

 児童相談所における相談の種類

 平成18年度に児童相談所が対応した相談件数は38万1757件である。これを相談の種類別にみると、「障害相談」が19万4871件(相談件数の51.0%)と最も多い。以下に、「養護相談」7万8863件(同20.7%)、「養成相談」6万1061件(同16.0%)、「非行相談」1万7166件(同4.5%)、「保健相談」4313件(同1.1%)、「その他の相談」2万5483件(同6.7%)と続く。

 児童相談所における児童虐待相談の対応件数

 平成18年度中の児童相談所が対応した養護相談のうち「児童虐待相談の対応件数」は3万7323件で、前年度に比べ2851件(前年度比8.3%)増加している。これは過去最多である。
 相談種別にみると、「身体的虐待」が1万5364件と最も多く、以下「保護の怠慢・拒否(ネグレクト)」1万4365件、「心理的虐待」6414件、「性的虐待」1180件と続く。
 また、主な虐待者別にみると「実母」が62.8%と最も多く、以下「実父」220%、「実父以外の父親」6.5%、「実母以外の母親」1.8%、「その他」6.9%と続く。
 被虐待者を年齢別にみると「小学生」が1443人(前年度比11.1%増)、「3歳~学齢前」が9334人(同6.3%増)、「0~3歳未満」6449件(同1.4%増)、「中学生」5201件(同12.6%増)、「高校生・その他」1872件(同11.0%増)となっている。

 数字の一つ一つに子供の悲しい叫びがある。児童相談所の相談に来ることもない潜在的被虐待者の存在も考える必要がある。また、虐待する方へのサポートも求められている。
 

平成18年度末の障害者の数(手帳交付)

2008-09-30 01:34:53 | 障害
厚生労働省:平成18年度社会福祉行政業務報告(福祉行政報告例)結果

2身体障害者福祉関係   

 平成18年度末の身体障害者手等交付台帳登載数は、489万5410人で、前年度に比べて10万377人(前年度比2.1%)増加している。うち、18歳未満10万8777人(前年度比0.1%減)、18歳以上478万6633人(同2.1%増)。

 障害別内訳は、視覚障害38万9603人(同0.1%増)、聴覚・平行機能障害44万7022人(同0.6%増)、音声・言語・咀嚼機能障害5万9016人(同2.0%増)、肢体不自由27万20337人(同1.8%増)、内部障害127万9432人(同3.8%増)。

 内部障害者とは、「身体障害のうち、心臓機能障害、じん臓機能障害、呼吸器機能障害、ぼうこう・直腸機能障害、小腸機能障害、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害の6つの障害の総称」だが、増加率が高い。

3 知的障害者福祉関係
  平成18年度末現在の療育手帳登載数は72万7853人で、前年度に比べて2万92人(前年度比4.2%)増加している。うち、18歳未満18万1602人(同4.7%増)、18歳以上54万6251人(同4.0%増)となっている。

 なお、身障者には精神障害者も含まれるが、当該調査には、精神障害者保健福祉手帳の交付に関するデータはない。

 

手話の付いた歌

2008-09-29 18:49:48 | 音楽
手話で歌う、嫌いなろう者も好きなろう者もいます。でも、その時の手話を見て、どれくらい意味が通じるのかは、よく分かりません。

 テレビドラマの「オレンジデイズ」はよく見ていましたが、ストーリーの展開には無理がありました。手話を担当した、手話ランドきいろ組の振り付けによる「上海ハニー」です。

Orange Day「上海ハニー」


 坂本九さんの手話付きの曲です。手話も地域や人によって表現が違う事があります。だから、自分の習った手話と違っていることもあります。

「そして想い出」 手話 LIVE


酒井法子さんの曲を2曲。蒼いうさぎは2回目のアップです。

「鏡のドレス」


「碧いうさぎ」


 聞こえない子供のためのリズム遊びです。ろうの人は、身体で振動を感じて、音楽と接しています。ダンスや、太鼓の演奏を行っている人もいます。
 次の動画で音のない世界での感じを少しでも体感できるかな?

 「0から10であそぼう!」


貧困化は進んでいるのか?厚労省の調査から②

2008-09-29 15:15:09 | 格差社会・貧困化社会
 厚労省「平成18年度社会福祉行政業務報告(福祉行政報告例)結果」から

1 生活保護関係
 ⑴ 被保護者世帯数
   平成18年度の1か月平均の「被保護世帯数」は、107万5820世帯で、前年度に比べて、3万4312世帯(前年度比3.3%)増加して、過去最多となった。
 被保護世帯数を世帯類型別にみると、「高齢者世帯」が47万3838世帯(前年度比4.8%増)と最も多く、以下「障害者・傷病者世帯」39万7357世帯(同1.9%増)、「母子世帯」9万2609世帯(同2.3%増)と続く。

 ⑵ 被保護実人員及び保護率
   平成18年度の1か月平均の「被保護実人員」は、151万3892人で、前年度と比べて3万8054人(前年度比32.6%)増加している。
   保護の種類別に扶助人員をみると、「生活扶助」が135万4242人(前年比2.6%増)と最も多く、次いで「住宅扶助」123万3106人(同3.3%増)、「医療扶助」122万6233人(同1,5%増)と続く。 
   また、保護率(人口千対)は11.8となっている。前年度は、11.6である。ちなみに、平成14年度は9.8であった。

 ⑶保護開始・廃止の主な理由
  平成18年9月中の保護開始の主な理由を構成割合でみると、「傷病による」が43.0%と最も多く、以下「働きによる収入の減少・喪失」18.3%、「貯金等の減少・焼失」16.5%、「急迫保護での医療扶助単給」11.1%、「社会保障給付金・仕送りの減少・消失」4.4%と続く。

  また、平成18年9月中の保護廃止の主な理由を構成割合でみると、「死亡」が25.1%で最も多く、以下「失そう」15.3%、「傷病治癒」15.0%、「働きによる収入の増加」14.7%、「社会保障給付金・仕送りの増加」5.3%、「親族等の引き取り・施設入所」4.6%と続く。

 ※住所がなく生活保護申請が出来ないホームレス、世間体から申請しない人、生活保護以下の年金で暮らしている人等、潜在的困窮者の人数はこの調査には反映していない。

貧困化は進んでいるのか?厚労省の調査から①

2008-09-29 12:27:59 | 格差社会・貧困化社会
9月26日、厚生労働省から「平成18年度社会福祉行政業務報告(福祉行政報告例)が発表された。生活保護世帯数が107案5820世帯と過去最多となっていることが分かった。また、児童福祉関係では、児童相談所が対応した「児童虐待」の相談件数も過去最多となっている。なお、過去5年分のデータは、厚労省のHPにアクセスすれば知ることができる。
 生活保護世帯以外にも、潜在的な生活困窮者の存在も考えられるが、それに関しては、データには現れることはない。以上の事も加味した場合、我が国においての格差社会の出現以来、貧困化が進んでいるように思われる。児童虐待等の心の貧困化も無視できない状況になっている。

 調査対象の年、生活保護行政に関する象徴的事件が、北九州市で起こった。北九州市では、国の方針を受けて、生活保護の受給抑制を「積極的(非人道的)」に推し進めた自治体であった。本来は受給が必要の人の申請に対して審査が行われ、必要と認められれば受給が始まる。受給の必要な人に対しては、定員などは存在しないはずである。しかし、北九州市では、当初から受給抑制の目的で、事実上の数値目標であったとされる各福祉事務所の年度ごとの保護の申請・開始・廃止件数の見込み件数が決められていた。また、申請書自体をなるべく渡さないようにしていた。入口の所で抑制を図っていたのだ。そして、痛ましい事件は起こるべくして起こった。
 
 ①小倉北区餓死事件

 2007年7月小倉北区で4月に保護を廃止された52歳の男性が死後1ヶ月と見られるミイラ状態で見つかった。いわゆる孤独死であった。担当の生活保護課は自発的な辞退届けによる適切な廃止と言い訳をしたが、この男性の残した日記には、強制的に辞退届を書かされ、その後生活に困窮し食べ物がなく餓死したことを示唆する内容が残されていた。北九州市では、受給者に「強制的」に生活保護の辞退届を書かせるよう指導していたようだ。

 ②小倉北区自殺事件

 生活保護受給していた小倉北区在住の61歳の男性が、2007年2月頃にケースワーカーから辞退届を強要されて保護を廃止された。その後働くことができずに生活困窮と病状が悪化したために、同年6月5日に再度生活保護再申請を行ったが、面接主査が申請を拒絶した。悲観した男性は自宅アパートのベランダで、6月10日に首吊り自殺をした。ケースワーカーが男性に対して「働かん者は死ねばいいんだ」と暴言を吐いて追い込んでいった。この件に関しては複数の近隣住民の証言がある。

 なお、これらの事件の前年5月に、やはり面接主査による再審査拒絶による
小倉北餓死事件が起こっている。

 当初は、北九州市は適切な対応であると主張し続けた。しかし、社会的な批判を受けて、厚生労働省は、生活保護関係全国係長会議で生活保護の申請権の侵害や本人の意思に反する辞退届による廃止処分を禁止する文書を出した。
 北九州市は、市民団体やマスコミの追及により、北橋健治市長、小村洋一保健福祉局長、小林正己地域福祉部長が、それぞれ議会答弁やマスコミへの取材に対して、昨年5月に保護申請を違法に拒否された門司区の身体障害者男性が餓死した事件や、今年7月に発覚した辞退届の強要による小倉北区での餓死事件などについて、市の対応の誤りを認めた。

 他所の自治体でも、抑制の動きがあったようだ。その一方で、暴力団員の不正受給が問題になっている。国は、福祉関係予算の削減の政策を推し進めている。