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食べ物による窒息、不慮の事故死の原因トップ 厚労省/気になるニュース

2010-03-04 23:32:51 | 社会
食べ物による窒息、不慮の事故死の原因トップ 厚労省(朝日新聞) - goo ニュース

不慮の事故死、なぜ地域差?=最高の高知、沖縄の2.7倍-厚労省(時事通信) - goo ニュース

08年不慮の事故死、高齢者7割 厚労省統計(共同通信) - goo ニュース

 高齢者に意外と多いのは、家の中での事故である。筋力の低下、バランス感覚の衰えにより、わずかな段差での転倒や、階段からの転落といった家庭内事故が、死因にまで至るケースが多い。咀嚼する能力の低下や、唾液の分泌の減少などから、食べ物をのどに詰まらせるケースも多い。
 入浴中の水死なども無視できない。およそ、起こりそうもない屋内の事故が多いことは、認識する必要がある。こうした事故に対しては、バランス感覚を高めるためや筋力が出来るだけ維持できるように、適度の運動が求められる。また、家の中の、住環境を見直してみて、段差の解消、階段の滑り止めの設置、手摺の設置、風呂場での滑り止めなどの改造を、出来る所から始めることが推奨されている。
 また、普段から、カーペットにめくれがないか、歩行する所に新聞等の滑りやすいものが置いてないか等の配慮をするように努める。
 まずは、事故予防を考えてほしい。

 さて、今回は、厚生労働省が毎年公表している人口動態調査の2008年度のデータのうち、死亡原因の「不慮の事故」に関するデータの同省の分析結果に関するニュースである。
 同省が「不慮の事故」についてまとめたのは、1984年度に続き2回目である。
 2008年度に「不慮の事故」で亡くなった人は3万8153人で、死亡総数に占める割合は3.3%だった。がんや心疾患、脳卒中、肺炎に次いで5番目に多いものとなった。
 そして、「不慮の事故」で亡くなった人のうち65歳以上の高齢者が2万7664件と72・50%も占めている。1998年に比べ総数はほぼ横ばいだが、高齢者の構成比は57・29%から約15ポイント高くなった。「不慮の事故死」の原因をみると、窒息が9419人で3年続けて最多で、交通事故の7499人、転倒・転落の7170人、水死の6464人と続いた。交通事故死が減る一方、高齢化に伴って風呂でおぼれたり、食べ物を詰まらせて窒息したりするケースが増加した。

 なお、地域別による「不慮の事故」による死亡例の集計では、人口10万人当たりの死亡数は高知県がトップで53.3人。次いで秋田(47.8人)、富山(46.9人)、香川(42.9人)各県の順だった。最も割合が低かったのは沖縄県の19.6人で、高知県とは約2.7倍の開きがあった。割合が低い地域には東京都、大阪府など都市部が多かった。なお、この地域差が何故発生するかは、同省担当者は「高齢化の影響が考えられるが、地域差が生じる詳しい要因は分からない」としている。

 高齢者にとっては、住みなれた一番身近な住環境に危険が潜んでいることを、十分に注意しなくてはならない。

知らない世界を訪ねてみよう/絵本『サーカスの学校』

2010-03-04 00:05:52 | 絵本・児童文学
サーカスの学校 (たくさんのふしぎ傑作集)
西元 まり
福音館書店

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 この絵本のシリーズは、好奇心を持って、色々な世界をのぞくことができる。理科に関する絵本も出版されているし、この本のように、社会についての疑問を調べて絵本も出ているんだ。

 サーカスといえば、ロシアや中国のような形の昔ながらのサーカスもある。でも、最近は、ストーリーがある、バレーやオペラの要素を持った芸術性の高いサーカスが、日本でも見られるようになった。

 この本の著者である西元まりさんは、15年ほど前に、テントではなく、大きなコンサートホールで、初めて、そのようなサーカスを観て、もっとたくさんの事を知りたいと思うようになりました。パンフレットには、カナダの東にあるケベック州の州都モントリオースから来たサーカスと書かれていました。出演者には、同じ町にある「エコール・ナショナル。ドゥ・シルク」(ナショナルサーカス学校という意味)の卒業生がたくさんいるとも、書かれていました。
 西元さんは、時間がかかりましたが、モントリオールのサーカスについて、色々な人に会って、次々と調べていきました。日本人にも、サーカス学校を卒業している若者にも会い、たくさんの話を聴きました。そして、ついに、モントリオールに行こうと思った時から、8年後に、ついに、モントリオールのサーカス学校を訪れることができました。

 モントリオールには、サーカス学校の他に、『サルティンバンコ』や『アレグリア』の公演で有名になったシルク・ドゥ・ソレイユ本部もあります。
 
 カナダは、フランスからの移民も多く、ケベック州は、フランスの文化が色濃い所です。サーカスも、1970年代にフランスで生まれた”ヌーヴォー・シルク”(新しいサーカス)の影響を受けています。芸術的な演出で見せるサーカスで、伝統的なサーカスとは変わったものです。1981年に、た移動芸人たちが、モントリオールにサーカスを教えるセンターを作ったのが、サーカス学校の始まりで、今では、町全体がサーカス芸術都市となっています。2004年には、世界でも例のない「サーカスアーツシティ」が誕生して、”TOHU(トーユ)と名付けられています。

 サーカス学校では、どんな授業が行われているかなどの、著者のレポートは、きっと、色々な面で参考になるかも知れません。素敵な舞台も、完成するためには、たくさんの練習と、芸術的表現力の訓練が必要なのですね。モントリオールは、サーカスだけでなく、他の芸術にも力を入れている町だそうです。ダンス・演劇・音楽等。3歳からの子どものための劇場もあるそうです。

 ※日本では、事業仕分けといって、芸術に対して全く理解のない人たちによる行為が行われました。オーケストラに向かって、何時になったら黒字経営になるかなどと、経済的視点からしか芸術を理解できない愚かな質問を連発していたそうです。オーケストラの団員の数を、満場の観客の数で割ってみて、入場料や会場利用料などの計算をしてみれば、もうけという視点が以下に非現実的か良く分かると思います。もし、もうけられるとおもうなら、仕分け人の人たちが、そうした芸術の経営の責任を持って携わるべきだと思います。


おまけ
 以前に『アレグリア』を題材にした劇映画を観た事があります。『アレグリア ザ・ムービー』です。
 でも、サーカスそのものの公演の映画は、『アレグリア』をはじめとしたDVDが出ています。

アレグリア ザ・ムービー [DVD]

エスピーオー

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アレグリア [DVD]

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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