トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

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忙しいのは良いことかも

2012-07-29 08:22:45 | 日記
今日も、患者団体の集まりの手伝いをします。最近は、日曜日はなにかしらの予定が入っています。透析をしていると、時間が経つのが、保存期の頃と比べてずっと加速されたような感じがします。歳を取ると同様に時の経過が早まると申しますから、我々透析患者は、普通列車でなく特急列車の乗客ということになるのでしょうか。
普通列車といえば、今日は中央線の立川行きに乗ってきました。タイミングの良さで始まった今日が充実した1日でありますように。来週の日曜日も忙しくなるようです。でも、自分でも役に立つという自己肯定感が味わえるなら問題無しです。
さて、時間のようなのでこの辺で筆を置きます。

おじいさんの素敵な記憶の庭 絵本『グランパ・グリーンの庭』

2012-07-28 09:05:34 | 絵本・児童文学
 トピアリー(topiary)って知っていますか。多分、どこかで見た人もいるかと思いますよ。西洋庭園などで、動物や鳥の形にきれいに刈り込まれた木を見たことがあるでしょう。あれが、トピアリー。

 この絵本では、庭師のおじいさんの素敵な庭が描かれています。

 どんな風にかって。

 おじいさんが生まれてからの、おじいさんの歴史が一つ一つのトピアリーになっているのです。
 トピアリーを見ることで、おじいさんがそれまでどんな風に生きてきたか、目で知ることができます。

 おじいさんは、今はどうかって?

 相変わらず、元気に新しい作品にとりかっかっています。

 さあ、みなさんもそんな素敵なおじいさんの庭に来てください。

グランパ・グリーンの庭
レイン スミス
BL出版

強くて素早くて甘えん坊の猫の絵本『もりのねこ』

2012-07-26 09:10:03 | 絵本・児童文学
もりのねこ (えほんひろば)
工藤 有為子
小峰書店


 街の猫なら、東京の繁華街でも見かけることができる。稲の猫ではないが、住民の温かい気遣いを受けていきている地域猫もいる。

 では、この絵本の「もりのねこ」って、どんな猫なんだろう。

 キエシェという名前の猫だが、子猫の時は家猫だった。

 森に捨てられた猫かって?

 安心していいよ、捨て猫ではないよ。

 この絵本の中で、森の中で立派に自分の勤めをはたしながら、たくましく生きるキエシェの姿を見てやってよ。

 この絵本の絵も、とても素敵に描かれているよ。

 さあ、キエシェについて、色々な音がする森の中を冒険しようよ。

 ほんとのこと言うと、キエシェはとっても甘えん坊なんだよ。

今の子どもには畑ははるか彼方に 絵本『きゃ きゃ キャベツ』

2012-07-25 08:51:20 | 絵本・児童文学
きゃっきゃキャベツ (どーんとやさい)
いわさ ゆうこ
童心社


 私の子供の頃、畑や田んぼといった農地が、学校や住宅地の周辺にもかなり残っていた。松任谷由実の「守ってあげたい」という曲の中で、レンゲのことが触れられているが、八王子もかつては、今宅地となっているところにも、農地が存在していた。
 
 野菜を見る機会も、特に設ける必要もあるまい。

 昨今、食育などというものが強調されている。スローライフの考え方と結びついて、お手頃の手間をかけない世の中の風潮に一石を投げかけている。

 食べ物も、生産の現場から子どもたちに知ってほしい。しかし、現実には、自分たちが毎日食べている野菜や果物について、どのような形で成長し、収穫されるかは知らない子が多く、スーパーや八百屋で売っている状態しかお目にかからないことのほうが普通である。

 落花生の実の付け方まで知ることはないと思うが、せめて、人間をはじめ動物たちの命を育む植物のことに、もっと興味をもってほしい。

 本書は、身近な野菜、キャベツのことを、色々な面から描いたもので、野菜の事を知るのに大いに役に立つし、楽しみながらキャベツの世界を通して、他の野菜にも興味を持って欲しいなという感想でした。

冷静な判断と未来を生きる子どもたちのための『カラー図解 ストップ原発〈1〉大震災と原発事故』

2012-07-23 18:35:56 | 絵本・児童文学
カラー図解 ストップ原発〈1〉大震災と原発事故
新美 景子
大月書店


「日本は地球の表面積の0,3%にすぎない。そこに全世界の地震の10%が起きている」、そこに50基もの原発が存在している。こうした事実は、原発の推進派であろうと、反対派であろうと共通認識にならねばなるまい。厳密に言うと、ここでの面積には排他的経済水域も含んでいるから、それを除いた場合はここでは考えない。

 かつては、原発反対を主張する人たちは、変わり者の少数派と思われていたようだ。それが、昨今のニュースで報道される反対派の集会やデモの広がりという「想定外」の事態が起こっている。

 ただし、その参加者が原発のことをどれほど理解して、感覚的でなく、冷静な理性的な自己の意思で集まってきたかは、いささか疑問を覚える。集会を告知するのにどれほどのエネルギーを使い、まさか、集会後に冷房の利いた喫茶店で冷たい飲み物を平然と飲んだとは思いたくない。エネルギーを消費するときは、反対派もそのエネルギーの使用について配慮しなくてはならないくらい、厳しい運動であることを自覚しなくてはなるまい。

 本書は、脱原発のために書かれたビジュアル版のシリーズの1冊目である。大震災と原発事故というテーマで、原発に関する歴史、原発の仕組み等の基礎的なことを、図を多用しながらできるだけわかりやすく説明し、先の大震災の時の危険な状況と共に、今後の危険性にも触れている。

 反対派に求められていることは、廃炉に向けた行程が、自分たちにとって、生活の質の低下も受け入れなくてはならない覚悟と、賛成派との感情的でない議論を通じての国民的な合理的な合意の形成を、現実的に展開する、将来を背負う子どもたちに対する義務を負っている。

 本書を、子どもたちと一緒に読んでいくことができる大人であってほしい。