トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

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気になるニュース『HIV新薬、米で承認 東北大・JT共同開発』

2012-09-17 01:18:46 | 病気
HIV新薬、米で承認 東北大・JT共同開発(河北新報) - goo ニュース

 先進国の中では、HIV患者の増加している日本は、啓発活動の遅れた問題を抱えた国である。患者も生きづらい社会のようだ。透析患者同様の身体障害者手帳が交付される。

 このニュースで気になる数字。

 エイズ、HIV患者数。 世界で3400名以上。日本では約2万人。長期間の感染者や発症者の1~2割に、抗HIV薬に耐性を持つ変異株が出現。

 さて、エイズ、HIV患者も治療薬の進歩で、カクテル療法で1回数錠を1日3回服用することで、レトロウイルスの消失までもいたらなくても、発症しにくくなり、感染者の寿命も非感染者のそれに近づいているということである。
 一部の患者に見られる薬に対する耐性なども見据えた上で、我が国で開発された新薬がアメリカで新薬承認された。国ないは、本年度内に認可の見透しである。

『新薬「エルビテグラビル」は、HIVの遺伝子が、ヒトのDNAを切断・侵入する際に必要とする酵素の働きを止めることで、ウイルスの増殖を防ぐ。』とされる。

 この薬の特性は、1日1回の服用で済むというところだ。記事では、3回の服用では、周囲に患者であることが発覚しやすいという患者への配慮の要素も紹介している。我が国では、患者への差別それ自体がが解消されにくいということなのだろう。
 

肝臓病への障害者手帳交付―厳しすぎる適用基準/気になるニュース

2010-06-01 01:03:38 | 病気


 B型肝炎訴訟の原告団と行政との話し合いも進んでいないようだ。国の冷たい態度と、難病対策の無策を嘆いても仕方がない。できる範囲で、国に対して患者の声を伝え続ける必要があるようだ。

 障害者手帳の交付の対象に、今年の4月以降、肝臓病患者が含まれるというニュースを聴いた時は、朗報だと思った。多額の医療費を払わなくてはいけない患者の厳しい立場が、手帳の交付により緩和されると思ったからだ。交通費の割引や、税法上の障害者控除などをはじめとした、各種公的サービスを受けることができるからだ。
 しかし、現実は、制度ができても、その制度を受けるための認定基準が厳しすぎるために、障害者手帳の申請をした多くの患者が、交付を拒否され支援の体制の外に置かれている。

 5月31日付の「しんぶん赤旗」で、こうした事情が紹介されていた。その記事を読むまで、患者の厳しい状況を知ることがなかった。

 記事の中では、肝臓病治療のために、医療費が負担が年20万円にも上り、生活を圧迫されている東京都在住の患者の苦境が紹介されていた。この58歳の男性は、現在働くこともできず、病歴は15年で、現在は腹水が溜まり、脾臓も腫れているという。10か所以上の食道静脈瘤の手術を受けている。
 今年3月に役所に手帳の申請に行ったところ、病状の指標とされている認定基準に数値が足りないために、交付の対象外とされた。

 札幌のある病院の医師の話として、北海道での調査の結果、4月末までに認定された患者は、推定約200人であるという。この数字は、北海道の肝臓病患者総数約3万人のうち、0.5%にしか過ぎないそうだ。

 同医師の話では、交付の対象となる患者は、肝移植を受けた患者とか余命1,2年の重症の患者しか対象とならないとのことである。

 患者の切実な希望に応えるような国の早急な改善を、患者団体も望んでいることも記事に載っていた。

 政治とは、誰のための行われるか、今の政権にも、その原点を見直してほしいものである。制度があっても、実際には必要とする人たちの多くが適用されないのは、大いに問題があるのである。

夜おしっこに起きる高齢者、回数多いほど高い死亡率/気になるニュース

2010-05-02 23:43:58 | 病気
夜おしっこに起きる高齢者、回数多いほど高い死亡率(朝日新聞) - goo ニュース

 夜間の頻尿で、よく眠れないという話を聞くことが多い。大体は、加齢のせいなのかなと変に納得していた。特に男性などは、前立腺肥大のせいもあるのかなと思っていた。なお、透析患者は、だんだんと無尿の状態になるので、夜間に、おしっこに起きるということは、ほとんどないのではないか。僕の場合も、夜間におしっこで目が覚めるということは、保存期以来ない。(ただし、膀胱炎になった時は、話は別となるが)。保存期の時は、多尿の症状の時は、夜間に尿意で目が覚めた。

 さて、今日の朝日新聞の朝刊のタイトルを見て、あれっと思った。高齢者の場合、夜間におしっこに起きる回数が多いほど、死亡率が高いというのだ。
 東北大学の研究チームによる研究なのだが、記事の内容は、高齢者の福祉住環境の面と、健康管理の面から、単純に加齢減少と理解しない方が良いというものであった。

『東北大の中川晴夫講師(泌尿器科)らが2003年から5年間、仙台市内のある地域に住む70歳以上の高齢者784人を追跡調査した。

 まず、1カ月間の平均的な夜間の排尿回数を聞いたところ、1回以下の人は425人だった。そのうち18人が調査期間中に死亡、2回以上の359人のうち35人が亡くなった。年齢や持病などの影響を考慮して分析したところ、2回以上の人の死亡率は1回以下の人の1.93倍だった。回数別では2回の人は1.59倍、3回2.34倍、4回以上3.60倍だった。』

 福祉住環境の面からは、夜間にトイレに行く際の転倒が問題となっていた。高齢者の場合、家庭内での転倒から大腿部等の骨折、それから寝たきりに至るケースが少なくない。寝たきりは、さらに、廃用症候群を招く。骨折が原因で死に至るケースと、廃用症候群から死に至るケースを、記事を読んでいてイメージした。こうしたリスクは、転倒防止の予防策が必要になるであろう。
 本人の管理としては、転倒予防のための体操など、適度な運動が効果的に思える。次に、転倒を避けるために、家の中の住環境を見直してみて、危険なポイントを探しだし、改善することが必要とされる。トイレまでのコースの、足元にライトを置いたり、段差の解消などが防止策として有効だろう。

 健康面では、夜間の頻尿が、高血圧や糖尿病といった疾患が原因となっていることがあるようだ。そのためには、夜中におしっこで何回も起きる場合は、専門医の診断を受けることの必要性を記事では指摘していた。

 誰でも、いずれは高齢者となる。何でも、加齢が原因の決めつけてそれ以上の対策をとらないことが少なくないのではないか。もう一度、住環境や、健康管理のチェックをしてみる必要性が高いのである。高齢者が住みやすい環境は、障害者、子どもも含めて、誰もが住みやすい環境でもあるのだから。

A型肝炎が過去3年で最多、「食べ物に要注意」と感染研/気になるニュース

2010-04-30 23:25:42 | 病気
A型肝炎が増加、死亡例も 魚介類や水、注意呼び掛け(共同通信) - goo ニュース

『A型肝炎の患者が3月以降増加し、既に昨年1年間の患者数を超えたことが、国立感染症研究所の集計で29日分かった。劇症化し死亡したケースもあった。A型肝炎ウイルスに汚染された水や食材の摂取によって感染する。同研究所は「広い範囲で散発的な集団発生が起きている可能性がある。55歳未満はほとんどが抗体を持たず、高齢者は重症化しやすい」として、魚介類の十分な加熱など、注意を呼び掛けている。』

A型肝炎が過去3年で最多、「食べ物に要注意」と感染研(医療介護CBニュース) - goo ニュース

『A型肝炎の患者が3月上旬から増え始め、4月上旬までの患者報告数が2007-09年の過去3年に比べ突出して多いことが、国立感染症研究所感染症情報センターのまとめで分かった。同センターの岡部信彦センター長は、「これからのシーズンは、食中毒と併せて食べ物や飲み物に注意が必要だ」と呼び掛けている。

A 型肝炎は、感染症法で患者を診断した医師に全数報告が義務付けられている四類感染症。同センターの集計によると、年明けから4月上旬までの患者報告数は 07年が41人、08年が52人、09年が25人だったが、今年は111人と突出して多い。しかも111人のうち81人は、3月8日-4月11日の1か月余りに報告された。

A型肝炎は、2-7週間の潜伏期間の後に発熱、全身倦怠感、嘔吐、黄疸などを発症する。多くは1-2か月で回復するが、まれに劇症化して死亡する。症状は年齢が上がるほど重くなり、小児では感染しても8割以上が症状が出ないが、成人では75-90%が発症。致死率も、全体で0.1%以下なのに対し、50歳以上では2.7%と高い。
A型肝炎ウイルスは糞便中に排泄され、糞口感染によって伝播する。発生状況は衛生環境に左右され、日本では糞便で汚染された水や食べ物による大規模な集団発生はまれで、魚介類の生食などによる経口感染や性的接触による感染などが報告されている。3月8日-4月11日に報告された81人の多くは、報告医師により経口感染の可能性が指摘されている。

同センターでは予防法に、汚染された水や食べ物を口にしないこと、患者と接する際の適切な糞便処理や手洗いを心掛けることなどを挙げている。』

 ※数年前、透析導入で入院した時に、同室に若い男性がA型肝炎で入院してきた。フランス旅行の際に、生ガキを食べたのが原因と本人は言っていた。
 ただ、その頃、新宿2丁目で、A型肝炎が流行しているという噂を聞いたことがあった。性行為によっても感染することも注意する必要があるのだろう。

帯状疱疹後神経痛治療剤リリカの承認取得―ファイザー/気になるニュース

2010-04-16 23:15:22 | 病気
帯状疱疹後神経痛治療剤リリカの承認取得―ファイザー(医療介護CBニュース) - goo ニュース

 透析患者など、免疫力が落ちた状態の患者は、帯状疱疹を発症しやすいと言えます。水疱瘡(水痘)に子どもの頃に感染して治癒後、原因となった水痘帯状疱疹ウイルスは、体内から完全に消滅するわけではなく、神経節内の潜伏します。その後、ウイルスに対する免疫力が低下した時に、この潜伏感染していた水痘帯状ウイルスが、再び発症したのが、帯状疱疹ということです。
 僕も、慢性腎炎の保存期の時に発症しましたが、本来は診断を受けて治療すべきだったのですが、病気の事もあり、我慢して自然治癒するのも待ってしまいました。最初は、痛みだけの症状から、肩から胸にかけて、水ぶくれが出来てきました。その間は、かなりの痛みです。
 皮膚症状と痛みが治まってそれで終わりかと思ったのですが、透析導入後、その部分を中心に痛みが続く事がありました。
 医師に話しても、帯状疱疹発症の時に、適切な治療を受けないと、帯状疱疹後神経通の症状が出ることがあるということで、その時は、直接的な治療法はないようでした。今は、何とか、おさまっていますが、その当時は寝ている時も、激しい痛みで持続する状態で、我慢の日々が続きました。

 なお、帯状疱疹の時に、治療を受けていても、10~15%が、帯状疱疹後神経痛が発症するということです。

 今回のニュースでは、この神経痛に有効な薬が使用可能になったというものです。
 
『ファイザーは4月16日、リリカカプセルについて、帯状疱疹後神経痛の効能・効果で製造販売承認を取得したと発表した。今後はエーザイと共同販促活動を行う。

リリカは、既存薬とは異なるターゲットに作用する疼痛治療薬で、過剰に興奮した神経系で各種神経伝達物質の放出を抑えることで鎮痛作用を発揮する。世界105の国と地域で承認され、国際疼痛学会など主要な学会で帯状疱疹後神経痛の第一選択薬とされている。

ファイザーによると、帯状疱疹後神経痛は難治性の痛みの1つ。帯状疱疹は、初感染の水痘治癒後、水痘・帯状疱疹ウイルスが神経節内に潜伏感染し、ウイルスに対する免疫力が低下することで発症するが、その皮膚状態が治癒した後も、焼けるような痛みや電気が走るような痛みが持続する。日本で百数十万の帯状疱疹患者のうち、10-15%に当たる十数十万人で発症するという。

米ファイザー社が開発した薬剤で、高脂血症治療薬リピトールに次ぐ大型品。昨年の全世界売上高は約3000億円だった。』

薄毛・脱毛に何が有効? 男性の脱毛症に初の診療指針

2010-04-13 21:33:08 | 病気
薄毛・脱毛に何が有効? 男性の脱毛症に初の診療指針(朝日新聞) - goo ニュース

 薬局に行けば、たくさんの養毛剤、育毛剤を目にすることが多い。中には、飲み薬もある。それだけ、日本人は薄毛・脱毛を気にする男性が多いということである。もちろん、女性にも同様の悩みが存在する。
 医療機関で脱毛症の治療を受ける選択肢もある。

 しかし、あれだけの量の育毛剤が存在しても、その効果に関しては、利用者には良く分からないことが多く、効果に関する証明なしで、宣伝広告で高額な育毛剤を買うことになる。一種の賭けである。

 今回のニュースでは、日本皮膚科学会が男性型脱毛症の診療指針を初めてまとめた事を報じている。
 その中で、真っ先に目についたのが、育毛剤の効果に対する科学的評価である。「強く勧められる=A」「勧められる=B」「考慮してもよいが、十分な根拠がない=C1」「根拠がないので勧められない=C2」「行わないよう勧められる=D」ノ5つに分類した。『指針は、東京医科大の坪井良治教授(皮膚科)を委員長に、計10人の皮膚や毛髪の専門医が作った。育毛剤などのメーカーからも資料提供を受け、国内外の論文などから科学的根拠の有無を調べ』た結果である。

 『Aに判定されたのは、飲み薬のプロペシア(成分名フィナステリド)と、塗り薬のリアップ(成分名ミノキシジル)。プロペシアは女性では、Dとされた。一方、この2剤以外の主な育毛剤、発毛促進剤に使われている成分で、AやBに判定されたものはなく、アデノシンやt―フラバノンなど5成分はC1。血行促進などの作用がある植物の根、セファランチンはC2とされた。成分名は、商品に表示されている。

 自分の後頭部の毛組織を脱毛部に移植する自毛植毛はB、化学繊維を用いる人工毛植毛は、感染症や拒絶反応などの報告が多く、Dとされた。

 指針では、治療の手順も示した。生え際の後退の程度などから、軽症と診断されればC1群の育毛剤を使うか、リアップとプロペシアを1年使う。効果がない場合は、自毛植毛へ。中等症以上ならば、同様に二つの薬を使い、自毛植毛に進むよう提言する。

 指針は17日の日本皮膚科学会で発表する。』

 以上の記事を読むと、市販されている育毛剤に関しては、科学的こ根拠のあるものは、ほとんどないことになる。約800万人の男性が悩んでいるというこの問題は、当然、市場の絶好のターゲットとなる。しかし、科学的根拠の乏しい関連商品はサービスが横行して、健康被害や金銭トラブルも多発しているという。今回の指針は、そうした被害を防止する意味もある。

脳脊髄液減少症の検査は保険対象 厚労相が通知で徹底へ/気になるニュース

2010-04-13 21:22:32 | 病気
脳脊髄液減少症の検査は保険対象 厚労相が通知で徹底へ(朝日新聞) - goo ニュース

髄液減少症、検査は保険対象=治療法は2年後適用目指す-厚労省(時事通信) - goo ニュース

 患者団体から強い要望があった「脳脊髄液減少症」の健康保険適用だが、まずは検査については保険対象になることを、長妻厚生労働大臣が都道府県や医療機関などに、周知徹底させるための通知を出す意向を示した。ブラッドパッチなどの有効な治療法の保険適用については、2年後の実施を目指す方針だそうだが、出来るなら、できるだけ早く前倒ししてほしいものである。

『強い衝撃により髄液が漏れ、頭痛やめまいなどの症状が出るとされる「脳脊髄(せきずい)液減少症」について、長妻昭厚生労働相は12日、「原因を診断する色々な検査が健康保険の対象となることを周知徹底していきたい」と述べ、都道府県や医療機関などに通知を出す意向を示した。

 診断基準や治療法が確立されていないため、検査や治療が保険適用されない例があり、患者団体が適用を求めていた。 』

脳脊髄液減少症治療の保険適用、次期診療報酬改定で―長妻厚労相/気になるニュース

2010-04-13 01:30:38 | 病気
脳脊髄液減少症治療の保険適用、次期診療報酬改定で―長妻厚労相(医療介護CBニュース) - goo ニュース

 患者さんたちの運動が、やっと政府を動かしたようです。脳脊髄液減少症は、まだ、専門医も少なく、病院で検査をしても、頭痛・めまいといった猩々の原因が特定されず、精神的なものやストレスと診断され、周囲の人たちからも、怠け病などと言われのない非難を受けるなど、患者さんたちの苦労は並大抵のものではありませんでした。有効な治療法とされる「ブラッドパッチ」も、保険適用がされず、患者さんたちの経済的負担も問題になっていました。
 なお、最近、中高生が運動部での活動中に頭を強打するなどして、脳脊髄液減少症に至るケースも報告されています。激しい頭痛などに対する原因が分からないことから、不登校や授業を受けるのが困難な状態に陥っている生徒さんもいるそうです。こうした生徒さんも、検査を受けて、適切な治療を受けることが出来るように指導してもらいたいです。保険適用がされる事は、当然の前提となります。
 やっと、政府が動き出しましたが、できるだけ早い保険適用が望まれているのです。また、社会に対する啓蒙活動も必要です。
 この他にも、慢性疲労症候群のような社会の誤解を受けている難病も同様の対策がとられることが是非実現してほしいものです。長妻大臣は、2年先の保険適用ということを言っていますが、それでは、遅過ぎるのではないのでしょうか。検査に関しては、早めの保険適用を言っていますが、患者の声を真摯に受け止めてほしいものです。

※脳脊髄液減少症患者は全国に30万人いると言われています。また、パッチ療法は、全額自己負担で1回20万円から40万円もかかります。

『民主党の「難病・脳脊髄液減少症を考える議員連盟」(川内博史会長)の会合が4月12日に開かれ、脳脊髄液減少症の治療方法である「ブラッドパッチ」などの保険適用を求める10万5088筆の署名を、患者団体が長妻昭厚生労働相に提出した。長妻厚労相は、ブラッドパッチの次期診療報酬改定での保険適用に前向きな姿勢を示した。また、検査を全国一律に保険適用できるよう、周知徹底する考えを表明した。

脳脊髄液減少症は、交通事故などによる強い衝撃で脳脊髄液が漏れて減少することで、頭痛や目まいなどの症状を引き起こす。ブラッドパッチは保険適用ではなく、検査も地域によっては保険適用になっていない。
厚労省では、2010年度厚生科学研究として「脳脊髄液減少症の診断・治療の確立に関する調査研究」(研究代表者=嘉山孝正・山形大医学部長)を立ち上げ、診療のガイドライン策定を目指している。

長妻厚労相はブラッドパッチの保険適用について、「診断のガイドラインをまとめていただいた上で、次回の診療報酬改定の中で検討していきたい」と述べた。また、検査が保険適用となることを全国の医療機関に周知徹底する考えを表明した。
これを受けて、同省保険局の佐藤敏信医療課長は、検査が全国一律で保険適用となるよう、週内にも課長通知を出す方針を示した。』

関節リウマチの原因遺伝子発見…新薬開発に期待/気になるニュース

2010-04-13 01:21:59 | 病気
関節リウマチの原因遺伝子発見…新薬開発に期待(読売新聞) - goo ニュース

 関節リウマチで苦しんでいる患者さんたちにとって、福音となるニュースかも知れません。人間の身体というのは、不思議なことも起こします。僕たちが透析導入に至った原疾患の糸球体腎炎も、自分で作った免疫細胞が自分の細胞を攻撃するという点では、関節リウマチに似ている点があります。
 関節リウマチには、有効な治療法が確立しておらず、薬の強い副作用も問題となっています。
 今回の原因遺伝子の発見から、一日も早い治療薬が開発されることを望まずにはいられません。

『 関節リウマチや多発性硬化症などの原因となる“悪玉”免疫細胞を作る遺伝子を、東京医科歯科大学などのチームが突き止めた。

 この遺伝子の働きを抑えれば、関節リウマチなどの新しい治療法になると期待される。英科学誌ネイチャーに12日発表した。

 免疫細胞は通常、ウイルスなど体内に侵入した異物を探知して攻撃するが、悪玉細胞は自分自身の体も攻撃。神経細胞が傷つけば多発性硬化症、骨なら関節リウマチを引き起こす。

 同大の岡本一男助教らは、関節リウマチ患者の悪玉細胞で「IカッパーBゼータ」という遺伝子が働いているのを発見。マウスでこの遺伝子を働かないようにすると、悪玉細胞の数が通常の5分の1以下に減り、多発性硬化症を起こす薬剤を注射しても発症しなかった。

 関節リウマチは国内に約70万人、多発性硬化症は約1万2000人の患者がいる。高柳広・同大教授は「IカッパーBゼータを狙い撃ちする薬を開発できれば、副作用が少ない治療法になる」と話している。』

脳血流で精神疾患判断、全国7施設でほぼ確立/気になるニュース

2010-04-09 01:54:46 | 病気
脳血流で精神疾患判断、全国7施設でほぼ確立(読売新聞) - goo ニュース

 精神科というと、他の診療科と比べて、診断においての客観性が今一つ保証されているのかという疑問があった。

 ネット上では、如何にして、精神科医に診断書を書かせるかのマニュアルが販売され、問題となったこともあった。

 日本の精神医学会では、何故か、疑似科学のユング派の影響が強いという。また、ロールシャッハテストも、疑似科学ではないかと疑われている。

 診断における客観性の保証につながる方法が実用段階に入ったとのニュースは、注目されるものであった。今までの、面接による診断方法での不都合さが、少しでも改善される端緒になるのかもしれない。

『うつ病や統合失調症などの精神疾患を脳の画像検査で診断する方法が実用段階に入ってきた。

 「近赤外光脳計測装置」(NIRS)を用いて脳血流の変化を測定し、それぞれの病気に特有のパターンを判別する検査法が、全国7施設の共同研究でほぼ確立した。東京大病院などは、実際の患者の診断に使い始めている。

 精神科では、血液検査や画像のような客観的な診断手法が乏しく、同じ患者でも医師によって違う病名がつくことも少なくない。

 NIRSによる画像検査は、ヘルメット型の装置を頭にはめてもらい、「あ」で始まる言葉を声に出してもらうなど簡単なテストをしながら、前頭葉の血流変化を調べる。

 東大や国立精神・神経医療研究センター(東京都小平市)など7施設が、2004年度から共同で研究を開始。健常者約1000人、精神疾患の患者約500人の画像を蓄積した。統合失調症の患者は、健常者より血流量がゆっくりと増えるなど、それぞれの病気で血流の変化に違いがあり、通常の面接だけでは病気の判別がつきにくかった患者もほぼ区別できることがわかったという。

 東大病院精神神経科の笠井清登教授は「面接だけでは診断が遅れたり、不適切な薬を処方されて症状が悪化するケースもあったが、診断名がつき、治療方針が明確になることが患者にとって安心につながっている」と話す。東大の検査は6月末まで予約がいっぱい。』

子どもの1割がサプリメント・健康食品摂取 帝京大調べ/気になるニュース

2010-03-26 02:30:04 | 病気
子どもの1割がサプリメント・健康食品摂取 帝京大調べ(朝日新聞) - goo ニュース

 健康食品は、相変わらずのブームである。特に、サプリメントは、効果が実証されたとは限らないものまで、連日のようにテレビでCMが流れている。

 薬品ではないものは、食品扱いなので、気を付けなくてはいけないことも多くある。本来は、食事からとるのが一番良いのであるが。

 今回のニュースは、サプリメントや健康食品接種が、子どもの世界にまでも拡大しているという報道であった。こうした「食品」の接種は、健康に良いどころか、悪影響を及ぼす場合があるということだ。

 子どもの身体を考えた場合、そうした食品はなるべく避け、バランスの良い食事を、規則正しく食べることが必要である。

『子どもの1割がサプリメントや健康食品を使っていることが、帝京大の斎藤百枝美(もえみ)准教授(医療薬学)らの調べでわかった。ビタミンCや葉酸をとっている1歳以下の乳幼児もいた。斎藤さんらは、子どもが過度にとると腎機能などに障害が出る恐れがあると、注意を呼びかけている。

 調査は2006~08年に、帝京大学病院(東京都板橋区)の小児科を発熱やせきなどで受診した0~16歳までの1198人の保護者らに聞いた。131人(10.9%)がサプリメントや健康食品を使っていると答えた。

 使ったことがあるサプリメント・健康食品で最も多かったのがビタミンCや葉酸などのビタミン類(60人)。次いでカルシウムや亜鉛、鉄入りビスケットなどのミネラル類(38人)、青汁などの植物成分(23人)と続いた。

 2種類以上使用している人も25人いた。カルシウム、ビタミンなど4種類のサプリメントを使っている男子(13)もいた。

 理由は「健康に良いから」(38人)、「栄養補給」(19人)、「成長に必要」(14人)などが多かった。

 斎藤さんは「代謝や排泄(はいせつ)が未発達の子どもが、大人と同じ量のサプリメントをとると腎機能や肝機能の障害が出る恐れがある。鉄分と特定の抗生剤を一緒にとると、抗生剤の吸収が阻害されたりもする。必要な栄養は食事でとるのが望ましい」という。』

トランス脂肪酸、女性は過摂取 お菓子の食べすぎ原因?/気になるニュース

2010-03-24 00:19:17 | 病気
トランス脂肪酸、女性は過摂取 お菓子の食べすぎ原因?(朝日新聞) - goo ニュース

『マーガリンやショートニングといった油脂に含まれ、心臓病との関係が指摘されるトランス脂肪酸の摂取量を探る日本で初めての本格調査の結果がまとまった。世界保健機関(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)がすすめる「1日にとる総カロリーの1%未満」という目安を超えて摂取していた人が、30~40代の女性で3割を超えた。疑われるのは「お菓子」だ。 』

 お菓子の好きな僕にも、ひどく気になるニュースであった。お菓子の食べ過ぎによるトランス脂肪酸の過剰摂取が、心臓病のリスクを高めるなんて。
 今日は、患者会の食事会を、地元のホテルのレストランで開く。内容も、ランチバイキング。デザートのケーキ類、気を付ける必要があるのかな。しかし、目が欲しがるだろう。透析患者にとっては、一つの勉強の意味もある。
自己管理の修行の場だと思えばいいのだ。といいつつ、内心は楽しみにしているのである。たまのガス抜きかな。

超音波で動脈硬化症改善(中国新聞)/気になるニュース

2010-03-19 00:59:21 | 病気
超音波で動脈硬化症改善(中国新聞) - goo ニュース

 閉塞性動脈硬化は、恐ろしい病気という感じがします。特に、透析患者にとっては。脚の大動脈が詰まる病気ですね。一般の人もこの病気には、注意が必要です。透析患者の場合は、どうしても、普通の人と比べて、動脈硬化のリスクが高いのです。特に高齢者は、定期的に、脚のチェックが必要となります。足や脚の脈動の強さを診ることなどです。
 まず、脚に冷たい感じがするかどうか、初期の段階のチェックになります。次に、「間歇性跛行」(かんけつせいはこう)の症状には、十分注意する必要があります。 数十から数百m歩くと痛みのため歩行継続不可能になる症状です。しばらくその場で休んでいると、再び歩けるようになりますが、また、少し歩くと前同様に歩くことが出来なくなります。この繰り返しが続く少々です。他の病気の可能性もありますので、専門医の診断が必要となります。

 最近は、透析導入の原疾患のトップは、糖尿性腎炎という状態が続いていますが、糖尿病の合併症により、脚が壊疽して切断に至る人もいます。
 糖尿病ばかりでなく、閉塞性動脈硬化の場合も、重症化すると壊疽を起こし、切断を余儀なくされます。一度、血管が動脈硬化を起こした場合は、もう、元には戻らないとされています。
 患者仲間でも、閉塞性動脈硬化で、治療により回復したものの、次回、症状が出た場合は、切断だと言われている人もいます。また、糖尿病ではなく、この病気で脚を切断、間もなく亡くなられた方もいました。杖を使用する前は、患者会の行事に積極的に参加するなど、とても、そうして病気のなるようには見えませんでした。

 透析患者ではない人も、年を重ねたら、脚にもっと注意を払ってほしいと思っています。

 今回、新たな動脈硬化の治療法が開発されたという、患者にとっては福音となるニュースが報じられました。まだ、マウスの実験の段階ですが、一日も早い実用化が望まれます。

『広島大病院(広島市南区)再生医療部の東(ひがし)幸仁部長(48)の医療チームが、閉塞(へいそく)性動脈硬化症で末梢(まっしょう)血管の血流が悪化した足に超音波を当てると、血管をつくる細胞が増え、症状を改善する仕組みを解明した。18日、中区である日本再生医療学会総会で発表する。

 血流を悪くしたマウスの足に14日間、1日20分ずつ、低周波の超音波を当てると、血流量が倍増した。毛細血管も健康な足とほぼ同数に増えた。その後、人間の幹細胞に超音波を当てる実験を実施。特殊なタンパク質が働いて、血管のもととなる血管内皮細胞の増殖因子が分泌されることを確認した。

 この仕組みを使って体内で血管内皮細胞を増やす治療法を考案し、昨年12月に特許を出願した。広島大の倫理委員会に承認されれば、6月にも臨床試験に入る。』

男性の大腸がんリスク、マグネシウム摂取量高いほど低下傾向/気になるニュース

2010-03-17 02:17:06 | 病気
男性の大腸がんリスク、マグネシウム摂取量高いほど低下傾向(医療介護CBニュース) - goo ニュース

 厚生労働省研究班の多目的コホート研究により、マグネシウムの摂取量が多いほど大腸がんのリスクが低くなる傾向があるとの結果が発表された。ただし、男性の場合で、女性には影響がほとんどなかった。また、「飲酒習慣のある人」、また「BMI(体格指数)が25未満の比較的やせ気味の人」の方が、マグネシウムによる予防的効果がはっきりしている傾向が見られた。性ホルモンの影響や飲酒習慣などが、男性と女性に対する違いの要因と考えられる。
 ただし、マグネシウムもサプリメントなどで接種するのではなく、食物から自然にとれるような食事を工夫することが推奨される。

『厚生労働省の研究班はこのほど、「男性では、マグネシウム摂取量が高いほど大腸がんリスクは低くなる傾向が見られた」とする研究結果を発表した。

今回発表されたのは、1995年に岩手県二戸、秋田県横手、茨城県水戸、新潟県長岡、長野県佐久、大阪府吹田、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県中部・宮古の10保健所管内に住んでいた45-74歳の男女約8万7000人を2005年まで追跡調査し、マグネシウム摂取量と大腸がんとの関連を調べた結果。 11年の追跡期間中、対象者のうち1129人が大腸がんと診断された。

研究班は、マグネシウム摂取量によって、5グループに分けて、最も少ないグループに比べ、その他のグループで大腸がんのリスクが何倍になるかを調べた。
その結果、女性では、マグネシウム摂取量と大腸がんの発生リスクに関連は見られなかったが、男性では、摂取量が高いほど大腸がんリスクは低くなる傾向が見られた。また飲酒状況別、肥満度別に分けて関連を見ると、「飲酒習慣のある人」、また「BMI(体格指数)が25未満の比較的やせ気味の人」の方が、マグネシウムによる予防的効果がはっきりしている傾向が見られたという。

研究班では、今回の結果を「積極的にマグネシウムを単独で摂る事を推奨するものではありません」とした上で、国際的な評価では、大腸がんと関連する食事要因について、食物繊維を含む食品、にんにく、牛乳、カルシウムが予防要因としてほぼ確実とされていると指摘。「予防的である可能性の高い食品について幅広くとることが望ましいといえるでしょう」とした。

詳しくは、厚労省研究班による多目的コホート研究のホームページで。』

厚労省研究班多目的コホート研究HP