トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

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タイガとココアのグッズが届きました

2009-10-31 00:48:54 | 日記
 先日、タイガとココアの話を読んだ後に、NPO法人釧路市動物園協会に注文していたタイガとココアのグッズが届きました。

 クリアファイルと、携帯ストラップは、友人の分も買いました。





 タイガとココアの成長の記録のDVDは、今日の透析の時に観ようと思っています。



 命の重さや、生きる力を教えてくれたタイガとココアでした。タイガの死はとても残念でしたが、ココアのこれからの生きる力に期待しています。頑張れ、ココア!

いのちかがやけ!タイガとココア―障がいをもって生まれたアムールトラのきょうだい
あんず ゆき
文溪堂

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障害者自立支援法廃止と新法を目指して「10.30全国大フォーラム」

2009-10-30 23:51:19 | 障害
障害者に「新制度創設」と厚労相 1割負担廃止集会で(共同通信) - goo ニュース

自立支援法廃止を強調=障害者の集会で-長妻厚労相(時事通信) - goo ニュース

 今年、初めて「10.30全国大フォーラム」集会に参加した。今年は、「さよなら!障害者自立支援法 つくろう!私たちの新法」というスローガンがついた集会であった。
 政権交代を背景に、初めて、厚生労働大臣が集会に出席した。今回の集会は、希望の持てる明るい雰囲気の集会であった。



 開会前には、ヒップホップのダンスがあった。



 長妻厚労省大臣は、障害者自立支援法の廃案と、新法の制定を約束した。



 今回は、反貧困ネットワークの湯浅誠氏の連帯の挨拶があった。去年の暮れから同じ日比谷公園で「年越し派遣村」が開村した。今年の暮れまでの短い時間に、派遣切りなどの人たちのための対策を、新政権に働きかけていく。
 昨日は、労働者派遣法の一日も早い抜本改正を求める集会が、同じ、日比谷公園野外音楽堂で開かれた。



 全国で行われている障害者自立支援法訴訟原告による挨拶があった。




 要約筆記によるコミュニケーション保障。



 各党国会議員も参加しての政党シンポ。自民党と公明党は、出席を要請するも、スローガンの「さよなら!障害者自立支援法」ということが、あまりにも辛いということで欠席した。福祉の党を標榜していた事も破綻した影響か。



 『10.30全国大フォーラム アピール』

1、応益負担を核とする障害者自立支援法を廃止し、介護保険との統合を行わないことを前提として「制度の谷間をつくらない新たな総合法」の制定・検討を進めて下さい。

2、制定・検討にあたっては、私たち当事者の十分な参加を保障し、法的根拠を持った協議機関を設置して下さい。

3、 新法においては、「制度の谷間」のない、障害を持つ全ての人がサービスからもれ落ちることなく、必要なサービスを受けられるように、障害の定義を抜本的に見直して、障害者権利条約に依拠した定義として下さい。

4、来年度予算において、応益負担の廃止や、月額払いの実施など、緊急性の高いものは、盛り込ませて下さい。

5、手話・要約筆記などのコミュニケーション保障は、権利であることを明確にし、無料として下さい。

6、介護、日中活動など地域生活の社会資源が維持できるよう、現行の日額払いを改めるとともに、報酬単価・体系の見直しを行って下さい。

7、サービスの決定にあたっては、障害者のニーズが十分に満たされるものとなるように、当事者の意見が反映される仕組みとして下さい。

8、極めて障害の重い人の地域生活が真に可能となるように、そのサービス量に対して、国の財政支援のシステムを確立して下さい。

9、社会的入院の解消の実効性を高めるため、精神科の救急医療体制の整備を進め、介護、相談や住宅政策などへの思い切った予算のシフトをはかって下さい。

10、働く問題を国際基準に合致させるために、福祉と労働行政の連携を確立させ、働く権利の観点から施策の強化を図って下さい。

11、「子ども」の支援についての現行の「自立支援法」の枠組みだけではなく、「子ども」の権利の観点からつくり直して下さい。

12、所得保障、扶養義務問題など、手付かずの問題の解決や、真のノーマライゼーション社会を実現させるため、障害者差別禁止法など必要な立法を行って下さい。

13、先進国の中で、極めて低いわが国の障害者予算を、対GDP世界10位以内に、飛躍的に押し上げて下さい。
  
               以上 
 2009年10月30日
     さよなら!障害者自立支援法  つくろう!私たちの新法を!
              10.30全国大フォーラム 参加者一同

 



 会場には、都営地下鉄で行ったが、ホームには、安全柵が設けられていた。



「理解」という支援/『性犯罪被害にあうということ』

2009-10-30 01:03:19 | 読書
性犯罪被害にあうということ
小林 美佳
朝日新聞出版

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 犯罪被害者の刑事裁判への参加、そして裁判員制度といった新しい制度も下での犯罪被害者への社会の理解が求められている。しかし、現実は、自分が犯罪被害者になるか、家族が犯罪被害者となった場合でもなければ、日常生活からは思索の対象から外されるのが普通になっているのだろう。
 犯罪被害者にも、刑事犯罪、交通犯罪といった対象となる犯罪のより、その受け止め方が違ってくる。また、家族の反応も変わってくる。全てを、一つのケアで対処することは出来ない。

 特に、性犯罪被害者の場合は、被害者における自己否定の感情や、社会の「常識」との乖離に苦しむことになる。被害者になったことが、「恥ずかしいこと」「周囲には黙っていること」という意識と、被害にあった怒りとが葛藤する事もあるだろう。また、家族との関係も微妙なものとなる。友人関係にも暗い影を落とすこともある。セカンドレイプという二次的被害もある。

 被害者の当事者としての手記は、社会や周囲が「理解」するための貴重な証言である。24歳の時に、性的犯罪に巻き込まれてからの、著者の被害者としての思いを伝えなくてはという意思が強く感じられた。事件後の、激しいフラッシュバックや、男性との性的関係に嘔吐が伴うようになったことなど、日常生活を送る一般市民には思いもよらない心身共にダメージを与えられた事が綴られていることに。

 本書の中で、”事実を受け止める”ことが、被害者にも周りに人にも必要であるとの指摘は重いものであるが、また、難しいものでもある。しかし、その点をクリアしなくてはなるまい。
 ”事実”に関して著者は言う、「被害者にとっては、被害にあい、自分の身体や気持ちが傷ついていること。そしてそれは他人の手によるものであり、決して自分の非を探す必要はないということ」「周りの人たちにとっては、自分の大事な人が、悩み苦しんでいること。それが自分ではなく、その人であること。自分の苦しみの発端は、被害者本人の辛さがあってこそだということ。そしてそこには、絶対に悪い、第三者の手が下されていること」と。

 AV作品が描く、性に関する虚構も性犯罪に影響を及ぼしている可能性が高い。また、本書では、被害を受ける男性に関しても、いじめにおける性的虐待や、女性によるセクハラにも少し触れている。

 「タガタメ」の詞を聴いた時、著者は、自分の気持ちを理解している曲だと思ったそうだ。

Mr.Children タガタメ 音ズレ無し