トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

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人の活動範囲の変化

2012-05-30 10:39:33 | 日記
ファンモンの発車メロディに送られて、今日も電車で大塚へと向かう。先日は北陸地方の友人からメッセージがあった。この夏休みに2回目の旅行を計画したことを、近況と共に伝えてきた。文通という言葉は今は死語となっているようだ。僕らの世代の言葉が次々と僕らに感傷だけを残した消えて行く。
前回の旅行は伊豆方面であったが、出不精の僕にとっては、地元からかなりの距離の移動となっていた。
人の歴史は、活動の時間と空間を拡大した面が大きい。徒歩で20日かけた旅が3時間で済むなら、その旅程の内容を無視した場合、差額の時間分だけ、寿命が伸びたことと同じにことになりそうである。
母体から生まれ出て、成長と共に世界が広がって行く。しかし、残念なことに、退職後、行き場を失う人が最近は多くなっているようだ。地域のコミュニティの崩壊が輪をかけている。
昼間の図書館を覗いてみるとよい。催眠商法の会場前の高齢者の行列。若者の中にも、開店前のパチンコやパチスロに行列を作っている姿も、ありふれた風景。活動の時空は狭められ、多様性を失い単調なものと化していく。そして、棺桶から骨壺へと、再び空間は狭まる。
なりたくはない、人の形だけのものに。

スイッチが切れるまで

2012-05-28 08:44:31 | 日記
今年も、早くも暦の半分に入ろうとしている。透析をしていると、時間が経つのがなおのこと早く感じられる。今のクリニックに通うようになってから、10年程になるが、当時からのスタッフもだいぶ老けた感じだ。当然だが僕自身も。鏡に映る姿は、青春の名残もない。患者会の会員も何人もこの世界から去っていった。それぞれの終わり方で。同じフロアで、透析日は家族よりも時間を共有している他人同士。患者会に入ってくれる人は少なく、多くが無関心の中にドップリと浸かっている。挨拶すらしない人も珍しくない。(透析中の透析食の保険からの提供が止められた時、患者会の事務所に不満の電話をかけてきたのは、大方が非会員だったという)。メリットを享受しながら、患者会に入っていることにはメリットがないと言う非会員が多いのは、透析者という種の寿命が尽きる前兆なのだろうか?
透析導入の平均年齢が67歳を超える現在でも、名前だけでもと患者会に入って下さる高齢の患者さんもおられる。Nさんもその一人であるが、透析者として初めて市の障害者文化展に出展して奨励賞をもらうという快挙を行った。88歳の会員の行動は、もう一年の半分になろうとする今日という日を、まんざらでもないよと思わせてくれる。五重の塔をはじめとした一連の作品は、プレスの時の金属の屑を材料にしたそうだ。彼の快挙があった年度の中程で、1日でも長く生きようと思う。
さて、今日は難病団体の署名を国会に届ける手伝いのために、朝早くの電車の中である。
スイッチが切れるまで、やれることを増やしていこう。

ベリーダンスとコマネチ

2012-05-27 13:35:03 | 日記
最近、イベントでベリーダンスを見かける機会が多くなった。セクシーな振りはたくさんの男性の目を集める。イスラム文化との関係がどうなっているのか、興味のあるところである。
6月3日には、八王子で恒例となった環境異文化共生型イベントの「みんなちがってみんないい」が行われる。エイサーと並んでベリーダンスも人気の演目のようだ。市役所前の河川敷という野外が舞台となる。今年も観に行けるだろうか?
去年は、当初の開催日は悪天候のために中止されたが、9月11日に特別に開催された。規模は小さくなったものの、障害者団体の店やエスニックな食べ物屋など楽しめる仕掛けはたくさんあった。
ベリーダンスはといえば、演技中にダウン症の青年の飛び入りがあった。観客は彼のコマネチダンスに笑っていたのだが、踊り子さんたちは大変だったろう。彼は幸せだったかも。でも、まだコマネチのポーズとる人がいるんだね。時は流れ、東欧の置かれていた位置も忘れられ今は昔。東欧も新たな主人に取り入っている現実。
さあ、今年のお祭りは?

今年最初のアートムーチョ

2012-05-25 10:30:29 | 日記
今回の5月19日、20日開催のアートムーチョは珍しく悪い天気ではなかった。最近は、1日は雨が降っていた、年2回、合わせて4日間が実質2日間の開催が続いた記憶。
会場の西放射線通りは、透析の帰り道にあるので、土曜日は作品をのぞきなからの帰り道となる。
でも、タイトルのいうようなアート作品に出会うことは少ない。単なるクラフト止まりか、カルチャースクールの卒業生の趣味の延長のような作品が多い。それでも、装身具の波の中に、激しく或いは密やかに自己表現する存在の波長を拾い出そうとする。
感覚の出会いを求めて。

かつては、鈴木ちささんの焼き物の人形に心惹かれた。下田に転居されてからはアートムーチョで会うことは叶わなくなった。

愛犬が死んだ年のアートムーチョで、ユニークな犬の絵に出会った。こちらの気持ちに応じて、その表情を変えてくる。

今回、歩みを止めてじっと観ていた場所は、あの犬が一時いたところだった。子供の絵を求めた。名刺をいただいた。園英俊さんであった。

時間を買うということ

2012-05-23 09:55:26 | 日記
今日は、障害者団体の事務所へ手伝いに行きます。京王線の中です、今は。
最近は電車に乗る機会が多くなりましたが、東京の外れからは目的地に着くまでは結構時間を要します。心理的には、1分でも早く到着したいと思ってしまいます。でも、昔の人と比べたら、移動時間が早まった分、寿命が長くなったのと同じになったのですね。江戸時代などは、京都にしろ甲府にしろ、街道を歩いていった。現代人はその間の時間を他のことに使えるようになった。現代といっても、バブル以前は、人々は結構歩いていました。
「時は金なり」から「時を買う」時代へと変わってきています。もちろん、その時間をどう使うのか、時には時間を忘れたい時とかいった問題はまた別物ですが。最近の反原発運動の中には感情論からのものが少なくないようですが、「時を買う」ということの折り合いが必要なようです。私たちに何が出来るのかの具体的な提案があってこその説得力でしょうね。
と言いつつ、今月は帰宅するのに「あずさ」で新宿から八王子まで乗車しました。車窓の風景は違って見えました。
東京電力といえは、あの原子力発電のクリーンさと安全性をアピールしていたデンコちゃんはどうなったのでしょうか?一説には、原発推進派の財界人や学者や「文化人」の代わりに「責任」を取らされて死刑になったそうです。(冗談です)。

八王子から新宿まで「かいじ」に乗って

2012-05-09 09:41:48 | 日記
学生時代から、通学で八王子駅で何回も特急電車の発車を見送っている。乗るべき電車は中央線特快か快速。たまに、青い普通列車に乗ることもあった。その後も、あまり地元から出ることもないので、特急は縁のない存在だった。とはいえ、八王子から東京方面に一回は利用したいと思っていた。そう、先月の4日に初めて、ホームにある券売機で新宿までの特急券500円を買って乗ってみた。人と会う約束の時間が迫っていたからだ。ちょっとした贅沢。そして今日も乗ってしまった。快適です。こうして書いてうるうちに、もう新宿駅に着きます。時間を買った気分です。