トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

blogramランキング参加中

blogram投票ボタン

気になるニュースから「情報保障と著作権」

2009-02-28 23:03:56 | 障害
障害者の映像鑑賞を容易に 文化庁、著作権法改正へ(共同通信) - goo ニュース

 今では、日本映画のDVDにも字幕が付けられることが珍しいことではなくなった。昔から、洋画に関しては字幕が付いていたので、聴覚障害者も映画館で映画を楽しめた。しかし、邦画に関しては劇場で字幕が付くというのは、特別な場合しか行われていない。
 以前にろう者の友人と邦画(ウルトラマンだったが)を観にいったことがあるが、字幕が全くなかったので、彼が、十分に楽しめたのか疑問である。上映中にちょこっと薄暗い中で、手話を使って反応を確かめるくらいしかできなかった。
 聴覚障害とは、コミュニケーション障害・情報障害である。聴者は、映画やテレビ番組を音を通しても情報として取り入れている。耳の不自由な人に対しては、テレビも字幕放送が付けられている番組があるがすべてではない。また、聴者が見ていても、最近は、画面に字が付けられているバラエティ番組などが目立つが、あの番組は、正確に内容を字幕で表わしたものではない。聴覚障害者から、その不正確性を指摘する声を聞いたこともある。
 昨年の5月に国連で障害者権利条約が採択されて、わが国でも発効した。条約の中では「障害者が文化的な作品を享受する機会を確保する」ことが求められている。それに対応して、『文化庁は28日、著作権者の許諾を受けなくても耳が不自由な人向けに映画や放送番組に字幕や手話を付け、DVDで複製することを認めるなど、障害者が映像作品を鑑賞しやすくなるように著作権法を改正する方針を固めた。今国会に改正案を提出、10年1月の実施を目指す。』

 今回の著作権法が改正されれば、聴覚障害者の情報保障が一歩前進し、文化に触れる機会が増えることになる。

気になるニュースから「障害者雇用」

2009-02-28 21:49:22 | 障害
障害者の解雇、1月は4割増370人に 厚労省調べ(朝日新聞) - goo ニュース
 
 およそ、障害者の自立ということから程遠かった障害者自立支援法の見直しの時期にあたって、今も障害者団体が連帝しての運動は続けられている。与党のプロジェクトチームの動きも目を離すわけにはいかない。応益負担制度は「障害者税」にも例えられている。共同作業所の団体である「きょうされん」の署名活動も今行われている。現在は、政府は、法律は変えずに、特別対策や緊急措置を講じ、利用者負担の軽減など行ってきたが、生きることを支援する行為を「益」とみなす応益負担の考え方は変えることがなかった。障害者が、社会で生活するために、健常者と同じ水準に近付くための支援が、経済負担を伴うサービスと評価された。障害者の能力に応じてサービスが提供されなくてはならない。その上で、自分の能力の範囲で働ける場が提供され、自己の得た給料から税金や保険料が払えるようになることができれば、自立できたということができるだろう。もちろん、これは労働能力がある障害者の場合である。労働できない障害者には、人間として生きるための支援が続けられなくてはならない。

 障害者自立支援法で、一つだけ評価できることといえば、精神障害者もその範疇に含めたことである。

 障害者が自立するための施策として、障害者雇用促進法がある。障害者雇用率は民間で100分の1.8とされる。雇用率には、精神障害者(精神障害者保健福祉手帳所持者)も含まれる。※短時間労働、重度障害者についての計算方法参照。
 規定の人数以上を採用した事業主に対しては、超えた人数1人につき、月額2万7千円が独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構から障害者雇用調整金として支給される。逆に、障害者の法定雇用率未達成の事業主は、ペナルティとして障害者雇用納付金を同機構に不足数一人につき月額5万円を納める義務が生じる。しかし、現実には、納付金を払ってまでも、障害者雇用に消極的な企業が少なくない。

 そうした状況の下、景気の悪化の影響は、雇用されている障害者にも深刻な影響を与え始めている。『1月に勤務先から解雇された障害者は370人で、前月から4割増えたことが28日、厚生労働省のまとめで分かった。08年度の累計も1781人となり、年度途中にもかかわらず07年度の1523人を上回った。』

 年度末にかけては、さらに解雇される障害者の数が増える見込みである。

 新自由主義は、富める者がさらに富み、社会的、経済的弱者はさらなる貧困化をもたらした。新たな身分制の社会が出現したといってよく、富も貧困も次の世代に連鎖していく傾向にある。そして、中間層が崩壊して貧困層へと転落していく。

 小泉・竹中路線の継承中に、与党・行政も十分なセーフティネットを構築することを怠ってきた。今回の障害者の解雇の大幅な増加のニュースのように、経済的弱者ほど打撃が大きい。

過去最多 407人が参加 障害者の雇用面談会 「仕事回ってこない」 福岡市(西日本新聞) - goo ニュース


nakedyouth - HD Version

2009-02-28 19:04:56 | アニメ・テレビ
Kojiro Shishido Animation DemoReel


nakedyouth - HD Version


第11 回広島国際アニメーションフェスティバル学生優秀作品集上映
5th Norwich International Animation Festival (Films in Competition - Student Films)
東北芸術工科大学卒業制作展最優秀賞
第12 回学生CGコンテスト最優秀賞
第10 回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品
2006 ASIA DIGITAL ART AWARD 動画部門入賞
第19回DoGA CGアニメコンテスト映像賞
Annecy 2007 Special programmes - Animation and Desire: Programme 5 上映
第16回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭 上映

たまにはシャンソンを/アズナブール

2009-02-28 00:17:05 | 音楽
 2曲目と3曲目は同じ曲です。日本では、「声のない恋」と呼ばれている曲です。1981年の「国際障害者年」にちなんで作曲した曲です。耳の聴こえない恋人に手話を使って歌いかけるという内容の曲です。フランスの手話ですが、日本にも、日本語で手話を交えて歌われる方がおられます。
 最初の曲は「地球は死んでいく」という内容の今日的なテーマを歌ったシャンソンです。

Aznavour - Clip LA TERRE MEURT


Charles Aznavour - Mon Émouvant Amour


Charles Aznavour - Mon Emouvant Amour - Live in concert


Charles Aznavour La Mama English subtitles







お気に入りのちささんの作品

2009-02-27 21:11:24 | 日記
 おいらのアイコンに使っているのは、鈴木ちささんの作品です。おいらの好みの人形です。とても変わっているの所が、おいらのお気に入りです。

 八王子では、年2回ぐらい、「アートムーチョ」が開かれます。アーティストやクラフト作家が自分の作品を販売するマーケット・イベントです。

 第1回目の時から、心が惹かれたのがちささんの焼き物の人形でした。一つ一つが様々な表情やポーズを取っています。観ている者が色々とイメージを持つことができます。毎回、少しずつ、集めていきました。「アート・ムーチョ」が開催されるたびに、真っ先にちささんの売り場を探しました。新しい人形と出会うのが楽しみで、選ぶのも結構大変です。全部は買えませんから。そんな訳で、小さなコレクションができました。でも、ちささんが静岡県下田市に転居してお店を開くことになってからは、「アート・ムーチョ」に参加されることがなくなりました。残念でした。でも、又、どこか近くで展示する機会があったらと希望しています。

 なお、ネットで鈴木ちささんの「つぶつぶ亭」で、作品が買えるそうです。注文にも応じているそうです。

つぶつぶ亭




困ったな/縁竹縄

2009-02-27 13:34:03 | 音楽
 平成のエノケンこと、縁竹縄(えんたけなわ)さんの歌です。「困ったな」は、今の庶民の為の歌のように聴こえます。再アップ。

困ったな


叫べ!ののしれ!ベートーベン運命



焼き鳥 笑える剣の舞


青空いっぱい 私の青空



The way we were(「追憶」)

2009-02-27 10:52:40 | 映画
The way we were


 アメリカにおいて、マッカーシズムの風が吹き荒れたことは決して忘れられない歴史です。ハリウッドの世界でも、「赤狩り」の名のもとに、多くの裏切りが起こりました。エリア・カザンやウォルト・ディズニーは、友人の情報を提供することで、友人を裏切りました。ハリウッドテンと呼ばれる10人の人たちは、節を曲げることもなく、自分たちの良心を守りました。その中の一人、ダルトン・トランボはハリウッド追放後も、名作「ローマの休日」の脚本を別名で書いています。ハリウッド復帰後には、監督としても「ジョニーは戦場へ行った」を制作しています。
 エリア・カザンは、先年のアカデミー賞で功労を称えられましたが、その時に多くの俳優たちは立ち上がって拍手することを拒みました。彼は、自分の行った行為に対する反省をすることがありませんでした。

 映画「追憶」は、こうしたハリウッドの雰囲気を反映した映画です。夫婦の間で良心をめぐって亀裂が生じ、二人は別々の道を歩くことになります。ラストシーンで、
何年も後に再会した時に、別れた妻が社会運動を続けている姿には、ぶれない人間の生き方を強く意識しました。その時、彼女は原爆禁止の署名活動をしていました。
追憶(1973)(1973) - goo 映画追憶(1973)(1973) - goo 映画

ビリケン顔の土器

2009-02-27 10:51:24 | 歴史

(読売新聞)

温江遺跡から出土した人面付き土器(京都府の与謝野町加悦庁舎で)

ウルトラマン?ビリケンさん?弥生の人面土器、京都で出土(読売新聞) - goo ニュース

 京都で出土した弥生時代の人面土器、本当にビリケンさんのような顔をしています。どういう理由で、こうしたものを作ったのかな?
 見つかるまで、人知れず土に埋もれていた古代の遺物。こうしたニュースは、心が惹かれます。

 下の写真は、おいらの部屋にあるビリケンさんの置物の顔のアップです。土器の方が穏やかで、静かな顔です。ニュースでは、ウルトラマンにも似ていると言っていますが。



 おいらは、縄文時代の土偶も好きです。写真は、群馬県の石田不巳さん《(有)観光文化村》のレプリカ作品です。おいらのコレクションです。もっと集めたいのですが、予算との関係があるので、沢山は集められません。この次は、群馬県吾妻町で出土した「ハート土偶」のレプリカを求めようと思っています。

 「縄文のビーナス」は、豊穣を願ったものらしく、ふくよかな妊婦の身体をしています。

 歴史教育も、戦前のような皇国史観を未だ教育に反映させようとする人たちがいますが、子どもの頃から、科学的でロマンのある歴史を学んで欲しいですね。



『ロスジェネ』 第2号

2009-02-26 01:48:39 | 読書
ロスジェネ 第2号―超左翼マガジン (2)

ロスジェネ

このアイテムの詳細を見る


 一昨日、本屋に寄ったら、超左翼マガジン「ロスジェネ」が何冊も売り場に置かれていた。去年から、いろいろのオピニオン誌が創刊されたが、『ロスジェネ』は健闘している。前号も一万部近く売れたそうで、出版界では異例のことだという。当初は、最初に持ち込んだ出版会社に、ビッグネームがいないとことで断られたくらいだそうです。(大澤信亮氏「ロスジェネ式オルタナティブ市場構想」)。

 広告がない分、薄い第2号ですが、内容は充実しています。
『反貧困 政治家を壊す?育てる?』というテーマの特集で、堤未果さんと増山麗奈さんの対談「大転機時代に女たちが挑む 格差社会と妻・母親・表現者の生き方」、それに湯浅誠氏と浅尾大輔氏の討論「労働時代のリアリズムはどこにあるか?」が載っています。前者は、女性の視点からの見方が非常に参考になりました。最近の科学では、イブからアダムが生まれたと説かれていて、男性の生殖能力の衰えとともに(男性は女性の不完全体とみられています)、男性の存在が将来脅かされると予想する学説も現れているようです。しかし、歴史はあたかも男性が作ってきたように、もっぱら記述されてきました。最近、やっと、女性学に対して男性学が構築されました。今までは、敢えて男性学を構築する必要がないとされてきた結果が反映されています。本当に、男性は、滅びゆく存在になりかねません。今のままでは。
 という訳で、女性お二人の対談は、大変示唆に富むものでした。人類の半分以上は女性なのですから、女性原理がもっと政治や社会情勢に反映されるべきなのでしょう。しかし、右派の国家主義者の面々はそのことがお気に召さないようで、東京都の石原都政でのあり方は検討の余地ありです。性教育への嫌悪感も同じ流れとして理解することができます。
 さて、女性陣の対談とともに、男性陣の討論においても、両者には、新自由主義が中間層の貧困層への大量の転落を招いたということでは一致しています。

 小泉・竹中両氏の下での、構造改革路線が今日の矛盾を生みだしました。竹中氏は、マトリックス学習法というような名前の書籍の中で、今日のような事態は予想外だったと言っているようです。しかし、当時の竹中氏の著作にも、格差は恐れずに足りずなどとの主張が見られ、しっかりと中間層がやせ細る格差社会の到来や、貧困の連鎖による新たな身分制社会の出現を主張していた専門家がいたというのが事実です。堤さんによれば、アメリカにおける医師や教師などの中間層の転落が述べられています。また、イラク戦争にも見られたように、戦争も民営化されています。なんでも、規制緩和して民営化する路線は、日本でも民主党にすら見られた考え方です。

 しかし、年越派遣村の実践のように、「貧困」というキーワードが、新たな連帯の可能性を示しました。湯浅氏の指摘にもある観点です。

 さて、自民党の中でも与謝野財務相が竹中氏を「市場原理主義の幻想」を説いた者として批判しています。「トリクルダウン効果」のまやかしを指摘しています。竹中氏が総務相の時に主張した「市場競争の末に富が一部に集中しても、そのおこぼれを貧困層も享受できる」とする考え方です。小泉・竹中路線がセーフティネットを構築することを10年間怠ったと言われても仕方ない、労働者派遣法の改正などの雇用における規制緩和の行き過ぎがあったとの、与謝野氏の発言も、では、与党として責任は公明党と共にどう理解したらよいのか不明です。

人間社会はそんなに単純でない=竹中氏の理論を一蹴-与謝野財務相(時事通信) - goo ニュース

 『ロスジェネ』第2号には、この他にも特集に関連した小説、外国人から見たおたく論など、記事は考える材料を与えてくれるものです。

 なお、6月発売予定の3号では、増山麗奈さんの責任編集で、性や愛の問題が取り上げられる予定です。前述したように、性的マイノリティの問題も含めて、右派の勢力が嫌悪することがテーマになりそうで、今から期待しています。