A Rider's Viewpoint

とあるライダーのものの見方

代車の50ccスクーターに乗る

2007-05-13 22:47:48 | ライディング
 CBの代車で久々に50ccスクーターに乗った。
 CBを購入する前は250ccのスクーターに乗っていたのだから、クラッチなしの車両に乗るのは初めてではない。しかし、かなりの違和感を(楽しんで)味わった。

 50ccスクーター(以下単にSCと呼ぶ)は軽い。シートに座って体を傾けるとてきめんにその方向に進もうとする。またその反面エンジン出力は強くはないので発進時、早め早めにスロットルを開けてやらなければならない。道交法上、原付自転車の最大速度は30km/hだが、交通の流れに合わせようとすると若干遅くて危険だ。このため若干無理をして車の速度に合わせることとなる。(もっとも初めて車種でもあり、また原付に搭載されているスピードメーターは誤差も大きいといわれる。実際はさほど速度は出ていないかもれない)

 50ccである程度の速度をキープして走るコツはひとつだけだ。「あがったエンジン回転数を落とさないこと」これに尽きる。
 SCの車体は軽いものの非力なエンジンで数十キロの人間を運ばなければならない。いったん回転数がが落ちてしまうと再びスピードに乗るには時間がかかる。

 そこで速度が乗ったらほぼスロットルを開けっぱなしにして走る。たかだか30km/h程度の速度ではコーナーでブレーキングをする必要もない。前後の車間距離に気をつけているだけで十分だ。
 もっとも信号などで車間距離が詰まってきたら、少なめにスロットルを戻して速度を調整し、青信号とともにスロットルON。速度はスロットルを開けながら同時にブレーキをかけて調整。車間があいたらブレーキを放すことで対応する。
 非力なエンジンには、それに応じた乗り方がある。
 ある意味では小排気量車の楽しみ方を満喫できた代車走行であった。

 キーの交換が終わり、改めて自分のオートバイに乗る。
 図体もでかくて重い。簡単に取りまわしもできないし足も(地面に)つきにくい。
 しかし、やっぱり自分のオートバイがいい。

 どっしりとして走行安定性は抜群。軽くスロットルを開けるだけで十二分なパワーがオートバイを適度な速度まで加速させる。
 後ろの車に気を使うことも、コーナーごとに次の加速を考えながら減速することもない。
 きちんと減速してコーナーをクリアしたらパワーを感じながら加速する。やはりこの力強さが大型二輪の醍醐味だと思う。
 反面、ラフにスロットルを開けると暴力的に加速したり、慣性重量が重い分、きちんと減速できないことが、即大事故につながってしまうという危険性もある。

 だが、そこがいいのだな。
 自分自身の感情も、大きな車体も、両方とも適切なコントロールをされることで大型二輪は初めて安全に走ることができる。

 “自分自身をコントロールすること、誇りを持って。
 オートバイのみならず、人生にもいえる大切なことじゃないか。”

 思わずこんな自惚れたことを考えてしまった今日であった。 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。