僕は君と待ち合わせをする。
会社の終業後、地下鉄の駅で、あるいはバス停で。
早めに待ち合わせの場所に行き、そわそわしながら君を待っている。しかし何故かあまり心配はしたことがない。それは遅れることはあっても会えなかった事はないから。基本的に、君を信用して待つことができるから。いつも君と待ち合わせ、目的地には二人で歩いて向かう。それがいつものパターン。
けれど次の待ち合わせは、初めて目的地での店の中。
セミナーで先にその街に行っている僕と定時で会社をあがる君とが合流する。
駅からそう遠くない店だけど君は間違いなく来てくれるだろうか?
君にすっぽかされたら、店員に言い訳するのは恥ずかしいだろうか?
いや、それよりも君を待つ時間が長く感じられて、僕は店内で所在をなくしてしまうのではないだろうか。
だから僕は君が到着する時間を計算して、そのほんのちょっとだけ先に店に入ることにしようと思う。
寂しさと不安が幸福感を追い越して、いたたまれない気持ちにならないように。店に入ってくる君を見つけて、さりげなく笑顔を返すことができるように。
会社の終業後、地下鉄の駅で、あるいはバス停で。
早めに待ち合わせの場所に行き、そわそわしながら君を待っている。しかし何故かあまり心配はしたことがない。それは遅れることはあっても会えなかった事はないから。基本的に、君を信用して待つことができるから。いつも君と待ち合わせ、目的地には二人で歩いて向かう。それがいつものパターン。
けれど次の待ち合わせは、初めて目的地での店の中。
セミナーで先にその街に行っている僕と定時で会社をあがる君とが合流する。
駅からそう遠くない店だけど君は間違いなく来てくれるだろうか?
君にすっぽかされたら、店員に言い訳するのは恥ずかしいだろうか?
いや、それよりも君を待つ時間が長く感じられて、僕は店内で所在をなくしてしまうのではないだろうか。
だから僕は君が到着する時間を計算して、そのほんのちょっとだけ先に店に入ることにしようと思う。
寂しさと不安が幸福感を追い越して、いたたまれない気持ちにならないように。店に入ってくる君を見つけて、さりげなく笑顔を返すことができるように。