中年親父的「奥の細道」

日本大好き!旅行大好き!な中年親父の旅行記。
おすすめグルメや温泉スポットを紹介します。今は週末農業で大忙しです。

福島県 産業観光モニタリングツアー

2008-09-24 10:58:54 | Weblog
 平成20年9月22日(月)-23日(火) 産業資産・遺跡を巡るツアーが最近各県を中心にして開催されている。今回は福島県がそれを開催するというので参加した。

 9月22日は朝7:30に上野駅前に集合。参加者の大半が70歳は超えていると思われるお元気なシニア男性。それに混じって、学校に行かせるよりよっぽど教育の為に良いと、子供に学校を休ませてまで参加した、子供つれ家族が1-2割という構成。

 先ずは常磐道をひた走り、常磐炭鉱遺跡群を見学。途中の時間は”フラ・ガール”を見て事前に知識を再確認しておく。残念ながら常磐炭鉱の遺跡はまだ観光資源として見せるほどには手が入れられていない。ボランティアの方が細々と興味のある方達を案内しているという程度。炭鉱と温泉が同じ場所から出るため、石炭を掘る度に温泉を吸い上げるという世界でも珍しい常磐炭鉱。しかし時代の流れには勝てず閉山に追い込まれる過程で、少しでも生き長らえるため、少しでも多くの人たちの雇用を確保するため、地元の人たちによるハワイアン・センターの開設に努力した人たち。当時の施設を見学すると、それらが思い浮かぶ。これは是非とも若い人たち・子どもたちに見て欲しいと感じた。福島県としても、今回のようなモニタリング・ツアーを通じて、色々な意見を聞きたいという考えの様だが、これは是非もっと多くの人が見れる様に充実させて欲しいと思う。

 安積疎水十六橋制水橋を見学。白虎隊が西軍の進行を止める為、この橋を壊しに来たが、橋が頑丈で壊せず断念したという橋でもある。ここの水位の調節で猪苗代湖の水を利用が出来ている。猪苗代湖東部の荒れ地に猪苗代湖から阿武隈川までの間に安積疎水を通す事で農地を作り、維新後の職にあぶれた福島の士族が農業に就く助けとなった。また猪苗代第1-5発電所などから首都圏へ電力を供給している。

 喜多方市では、長らく放置されていた寒さに強いレンガを焼く”煉瓦焼十連登り窯”を保存しようとしているボランティアの現場を見学。1年に1度は火を入れないと、窯が朽ち果ててしまうそうだ。これは通常の煉瓦に益子の上薬を塗って寒さに耐える煉瓦にしたもの。藪蚊が飛び回っている中で働く高校生ボランティアが熱心に、しかし楽しく働いていた。

 会津若松に戻り、歴代藩侯行列を見学(写真)。今年は俳優の辰巳琢朗が家老田中玄宰役で参加しているとの事であったが、彼の行列が到着する前に、バスの出発時間となり残念。帰路”大内宿”に立ち寄る。私は2度目。最初に来た時程には感動がない。あれだけの町並みを保存するのは並大抵の努力ではなかったろう。しかし土産物屋が多すぎる・・・。
9月21日に開通したばかりの甲子道路を通り白河ICに到着。予定より少し遅れたが無事帰着した。

 感想。飲んで食って見ての旅も悪くはないが、やはりどこかで知性に触れる旅が楽しい。文学散歩や歴史散歩などこの意味で楽しい。産業遺産巡りという旅もこれから参加したいと思う。特にこれはシニア族の暇つぶしなどではなく、もっと若い人達に参加して、肥しにして欲しいなと感じた。

コメント
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