中年親父的「奥の細道」

日本大好き!旅行大好き!な中年親父の旅行記。
おすすめグルメや温泉スポットを紹介します。今は週末農業で大忙しです。

常陸大子の古民家民宿に宿泊

2008-07-27 11:22:34 | Weblog
 平成20年7月24日(木)-26日(土) 第二の人生を何処で暮らすか?以前は夏涼しい信州の1000米辺りの高原に別荘を建て、野菜を育てて晴耕雨読が最高と思っていた。でも1000米の高地で野菜を育てるのは一苦労だし、その当時は市民農園での経験さえなかった。別荘地に定住するといっても、シーズン・オフの別荘地の静寂さというか寂しさはひと際で、秋に入り農作業が出来なくなると、毎日が読書だけの日々となる。でも地元の図書館は余り充実していない。いつの間にか、信州の別荘に定住という案は私の考えから消え去った。

 先ずは野菜作りをと思い、現在茨城に畑約200坪を借りて2年目に入る。毎日が発見であったが、段々と野菜作りも分かってきた。
 その間に、第二の人生の拠点についての私の考えも少し変化してきた。夏の暑さを或る程度しのげる、500米程度の里山で、古民家に一部手を加えて住みやすくした家に住み、隣接した畑で野菜作る。都会の便利さも充実した図書館も捨てがたく、現在の自宅との二拠点生活が出来れば良いなあと現在は考えている。

 その観点から、候補地を見直した結果、水戸からいわき周辺が、夏でも都心と比べても数度気温が低く住み易そう。海に近いので、その楽しみもある。さっそく現地に行って、古民家の空き物件など調べた。そこそこ有りそう。でもネックは距離。二拠点生活となると、自宅との遠さが気になる。月に2回程度往復する事を考えると、車で3-4時間かかるいわきの山中では遠過ぎると思った。

 という訳で、候補を少し近くの北茨城にして再度検討を開始した。もう少し近い方が有難いが、更に都心に近くなると、売り・貸しの物件は出てこないか、高くなる。
 最近はどこの市町村も団塊世代の呼び込みに積極的。常陸大子は特に前向きで、自前で空き物件を調達し、整備してすぐ住める状態にした上で、お試し古民家として1か月程度貸し出している。そのリーダーの方は、自身がここで古民家を借りて、水戸との二拠点生活をエンジョイしておられる。自身の体験(失敗)を、これから古民家生活をしたいと考えている人に役立ててもらおうと、アドバイザーをやり、その人たちの宿泊用にと、ご自身の古民家で民宿をやっておられる。

 前置きが長くなったが、今回はこの古民家民宿に女房と2泊お世話になった。
午前中は古民家の空き物件を案内していただいた。立ち寄り湯の”関所の湯”のシャモの親子丼が美味いとのことなので、ここで昼食。そのあと地元の蕎麦打ち名人に指導を願い、大汗をかきながら蕎麦打ち。夕食は民宿の奥さんが丹精込めた300坪の畑から収穫した、新鮮な無農薬野菜で天ぷら蕎麦を楽しんだ。

 民宿のご主人は二拠点生活が丸2年。社交的な方で、非常に上手く現地の生活に溶け込んでおられる様に見受けたが、お話を伺ってみて、田舎にも問題が有り、移住者の認識にも問題が有る。その為、想像もしない事で問題が起こり、色々と御苦労をされたが、今ようやく軌道に乗り出したとのこと。

今年最高の暑さで、盆地の常陸大子も昼は暑かったが、夕立ちの後は少しだけ涼しくなった。田舎の朝は早い。日の出前からセミやら、畑に行く軽トラの音、新聞配達とうるさいが、早朝に網戸越しにくる風は快く、早く目が覚めたものの、またいつの間にか眠っていた。前日の雨で増水した袋田の滝(写真)は豪快だった。

 コンクリートのマンションは味気ない。風が通る古民家で、土いじりの楽しみはこの上ない楽しみだが、一方で色々と聞かせて頂いた苦労話。恐れる事はないが、大変だという事は覚悟しておかねばと思った。
コメント
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