路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

窓からは蕾が見えて住み古りぬ

2010年01月30日 | Weblog


 昼間は澄み切ったいい日で、夕刻見事な寒満月となる。
 随分日脚が伸びたな。陽だまりの中にいる方が暖かい。

 一月もいつのまにか過ぎ行く。
 怠惰なままに過ぎて行ってしまう。(と少し殊勝を装ってみる。)

 『阿部謹也自伝』ついでに借りてきたわりには読んでみたら面白かった。
 学者の世界も大変である。ワシにはゼンゼン関係ないけど。
 ただ読んでいてなかなか視線がなじめない、というか、間歇的にノッキング状態になるのはやはり文体がワシと合わないのだろう。ウマイとかヘタとかではなくて、マア体質の違い、といったカンジか。学者の文章なんだろう。
 読んでいて、森嶋通夫『智にはたらけば角が立つ』を思い出してしまった。で、もういちど読み返そうかと思ったけど、やっぱり止めたほうがいいだろうな。もっと重いからな。
 
 一週間は思ったよりもずっと早い。
 二月はもっと早いだろう。
 こんなにドンドン歳月が過ぎて行ってしまっていいものだろうか。
 サリンジャーに慰めてもらいたい気分。



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