路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

春兆す湯はたっぷりと滾らせよ

2010年01月29日 | Weblog


 満月。寒の月が明るい。

 町中で周知の老人に出会う。
 お元気そうで、と声をかけると、いや元気じゃないんだ、と言う。
 年末から入院していた、という。入院していてやることがなくて、病院の飯がまずくて、まずいのに量があるから、寝ているだけでは食べきれない。それで毎日病院のなかを歩き回っていた、という。だいたい一万歩くらいは歩いていた、というような話を寒い中で延々立ち話。
 いいかげん風邪ひきそうになるが、話はつきない。
 元気な人はいいなあ。

 サリンジャーが死んだらしい。91歳だという。
 ワシも昔はライ麦畑でつかまった口だから、感慨無きにしもあらず。
 それにしても50年くらいは隠遁生活を送ってたということか、というより実際に作家であったのはほんの2,3年だったということか。それもすごいな。
 一説によると、作品は書いていたけど発表しなかっただけという話もあるらしいから、これから新作が出るということもあるのかしらん。もっとも新作出てもワタクシはもう読まんだろうな。
 となると、やっぱり庄司薫だろうな。
 彼も沈黙してから30数年たつわけで、もう70代半ばということになるけど、もう新作にはお目にかかれんだろうな。これまた一説にはスゴ腕相場師でもあるらしいから・・・。ワシ一時期は庄司薫の新作だけを期待して中央公論立ち読みに行ってた時期があったけど、それも今や昔であります。
 そういえばもうすぐ赤頭巾ちゃんが気をつけないといけない日が来る。春になると白鳥の歌が聞きたくなるし。
 往時茫々。

 そんなこんなで今日もまた。
 あ、そうそうコメントども。
 コメントの最後の数字はナンなの?



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