川本ちょっとメモ

★所感は、「手ざわり生活実感的」に目線を低く心がけています。
★自分用メモは、新聞・Webなどのノート書きです。

記事2015・2016年

2016-12-30 02:59:06 | Weblog


<全記事目次 2015年>

2015/01/09
大阪住まいの中国上海人に尖閣問題などについて考えを聞きました
2015/01/09
アジアからの観光客、奈良でも京都でも大阪でも見ました
2015/01/20
「表現の自由」に思ったこと 「私はシャルリ」から「ヘイトスピーチ」へ
2015/01/22
差別の扇動と表現の自由 ヘイトスピーチと法規制 (毎日新聞2014.11.26から転載)
2015/01/26
沖縄米軍基地――1968年佐藤首相沖縄訪問演説と1947年 昭和天皇沖縄メッセージ
2015/02/06
戦争犠牲者の画像を見よう 戦争の酷さを知るために 平和の価値を知るために
2015/02/08
戦争犠牲者の画像を見よう 平和の価値を知るために 「憎むは人の業にあらず」
2015/02/22
安倍首相が「人質見せしめ殺人」の引き金を引いた
2015/03/15
安倍政権の外交・安全保障政策に生き写し――日米同盟政策提言 アーミテージ・ナイレポート(1)
2015/03/18
安倍政権の外交・安全保障政策に生き写し――日米同盟政策提言 アーミテージ・ナイレポート(2)
2015/03/24
日米同盟政策提言 アーミテージ・ナイレポート(3終)
2015/03/31
安倍首相「わが軍」発言――胸中はすでに「国防軍」
2015/04/02
安倍研究(1)政治の混乱の中で生まれた安倍総理就任記者会見
2015/04/03
安倍研究(2)日本防衛の対象は遠くインド・中東、アデン湾・ホルムズ海峡・インド洋・太平洋・南シナ海まで
2015/04/06
安倍研究(3)安倍首相の「積極的平和主義」は「強い日本」を志向する
2015/04/07
安倍研究(4)「積極的平和主義」への安倍首相の使命感は自衛隊に向う
2015/04/08
安倍研究(5)総理演説のことばから安倍首相の心性を見る
2015/04/11
安倍研究(6)東京育ちの長州人――敗戦で滅びた明治維新型日本のリメーク版をめざす
2015/04/12
安倍研究(7)吉田松陰の日本国防策、そして滅びた明治維新型日本
2015/04/13
安倍研究(8)「戦後レジームからの脱却」は「戦後70年の平和からの脱却」だ
2015/04/15
安倍研究(9)思想的バックボーンは「維新長州」、心の支えは祖父・岸信介
2015/04/17
安倍研究(10)安倍首相は神道政治連盟会長、神道政治連盟と神社本庁と伊勢神宮の関係
2015/06/16
安倍研究(11) 安倍首相―長谷川NHK経営委員―日本会議
2015/06/17
安倍研究(12) 安倍「神道」政権そのもの――日本会議をご紹介
2015/06/23
安倍研究(13止)アトランダムなまとめ――天皇と伊勢神宮を精神世界の頂点に置く
2015/07/05
「後方支援部隊」は「前方戦闘部隊」と繋がっている、故に攻撃を受ける覚悟が必要だ(1)孫子
2015/07/06
「後方支援部隊」は「前方戦闘部隊」と繋がっている、故に攻撃を受ける覚悟が必要だ(2)陸上自衛隊
2015/07/07
「後方支援部隊」は「前方戦闘部隊」と繋がっている、故に攻撃を受ける覚悟が必要だ(3)ジョミニ
2015/07/08
「後方支援部隊」は「前方戦闘部隊」と繋がっている、故に攻撃を受ける覚悟が必要だ(4)イラク進攻
2015/07/09
「後方支援部隊」は「前方戦闘部隊」と繋がっている、故に攻撃を受ける覚悟が必要だ(5止)24人死傷
2015/08/01
憲法違反は「権力悪」伝染病 思いと思いの交換が民主主義の醍醐味です
2015/08/07
安保法案衆議院本会議採決時の公明党・遠山清彦議員賛成討論発言全文
2015/08/15
安倍首相「戦後70年談話」全文掲載――戦争への反省は偽物
2015/08/17
<資料>『集団的自衛権と憲法との関係について』 ――内閣法制局1972(昭47)・10・14 参議院提出――
2015/08/19
安倍政権・自民・公明の「集団的自衛権合憲論」トリック(1)論拠文書の由来を知らせない
2015/08/20
<資料> 昭47・9・14 参議院決算委員会、憲法と個別的自衛権と集団的自衛権に関する質疑/上
2015/08/21
<資料> 昭47・9・14 参議院決算委員会、憲法と個別的自衛権と集団的自衛権に関する質疑/下
2015/08/23 ■ <資料> 昭56・4・22 「憲法、国際法と集団的自衛権」に関する質問主意書/5・29 質問に対する答弁書
2015/08/24
安倍政権・自民・公明の「集団的自衛権合憲論」トリック(2)なぜこの文書を選んだのか?
2015/09/11
<資料> 衆議院憲法審査会参考人違憲発言に対する政府見解等への質問に対する答弁書(新三要件について)
2015/09/12
安倍政権・自民・公明の「集団的自衛権合憲論」トリック(3)文章をいじって含意を逆転させる
2015/10/01
<資料> 自衛権発動の三要件 昭60・9・27 憲法第九条の解釈に関する答弁書 / 6・25 質問主意書
2015/10/02
安倍政権・自民・公明の「集団的自衛権合憲論」トリック(4終)ごまかし手法に怒りおさまらず
2015/12/11
軽減税率、食料品全般に適用勝ち取った? いえいえ、税率5%維持のはずがいつのまにか8%へ引き上げ決定


<全記事目次 2016年>

2016/01/02
「手ざわり生活実感的」に目線を低くして見る――原子力発電
2016/01/05
成長社会から持続社会へ / やりたいこと100個書いてみた / 夢に挑み道を切り開きたい
2016/01/10
「手ざわり生活実感的」に目線を低くして見る――年金運用(1)株式投資もつまり、バクチの類
2016/01/13
「手ざわり生活実感的」に目線を低くして見る――年金運用(2)1月年初に連続下げ相場
2016/01/16
「手ざわり生活実感的」に目線を低くして見る――年金運用(3止)東証続落 年金積立金5兆円目減りか
2016/01/23
安倍内閣の大罪 国民の年金積立金を 「株高」 誘導に投入 運用の株式比率は20%から50%へ(1)
2016/01/26
安倍内閣の大罪 国民の年金積立金を 「株高」 誘導に投入 運用の株式比率は20%から50%へ(2)
2016/02/06
安倍内閣の大罪 国民の年金積立金を 「株高」 誘導に投入 運用の株式比率は20%から50%へ(3)
2016/02/11
安倍内閣の大罪 国民の年金積立金を 「株高」 誘導に投入 運用の株式比率は20%から50%へ(4止)
2016/02/23
あがく日銀 アベノミクスが国民生活を潤すことは無い
2016/03/21
3月16日の政府「国際金融経済分析会合」でアベノミクス失敗は明らか
2016/04/06
自爆テロと旧日本軍特攻の類似性について―わが内なる血に心せよ
2016/04/15
熊本地震 ― お母さん、置いていかんでよ。なんで死ぬとね。
2016/04/17
記事2011~2014年
2016/04/19
記事 憲法・安保関係
2016/04/20
記事 戦争・平和関係
2016/04/21
記事 安倍政治
2016/04/28
豪潜水艦プロジェクト受注失敗を喜ぶ
2016/05/03
改憲急ぐ安倍首相を応援する人々 神職動く 「美しい日本の憲法をつくる会」とは?
2016/05/04
改憲賛成署名700万筆、神社本庁が協力 「美しい日本の憲法をつくる国民の会」
2016/05/18
安倍首相は選挙直近になると「株高」対策を打つ
2016/05/27
安倍首相の政治スタイルから同日選を考えてみる
2016/06/04
安倍首相の政治スタイルから同日選を考えてみる――後日談
2016/06/08
<再考> 安倍首相は、選挙直近に株高対策=経済対策を打つ
2016/06/15
<政治とカネ> 安倍内閣 甘利明前大臣の大臣室現金授受事件を忘れない(1)
2016/06/16
<政治とカネ> 安倍内閣 甘利前大臣の大臣室現金授受を忘れない(2)
2016/06/18
<政治とカネ> 安倍内閣の西川公也元農水大臣 大臣は辞職・議員辞職はなし 痛くもかゆくもない面々
2016/06/20
<政治とカネ> 安倍内閣の小渕優子元経済産業大臣 大臣辞職したが議員辞職はなし 痛くもかゆくもない面々
2016/06/22
<政治とカネ> 安倍内閣の「政治とカネ」辞職大臣が8名、多過ぎる!
2016/06/23 ■ <政治とカネ> 安倍首相 世襲政治資金は相続税免除(合法)、世襲政治団体は認めるべきじゃない
2016/06/30
安倍内閣は福祉圧縮内閣、圧縮はすでに実施されている 税金は消 費税だけか? 特別会計や天下りは?
2016/07/01
<改憲発議> 安倍首相 「改憲発議は参院選後」(毎日新聞 2015年02月04日)
2016/07/03
<資料掲載> 「あたらしい憲法のはなし」 1947年文部省発行 中学校教科書
2016/07/05
年金運用損失5兆数千億円 官房長官、公明党は運用収益30兆円 以上を誇る ダマシの数字を公言する詐欺師の類だ
2016/07/07
明治憲法下の日本は戦争つづきでした 憲法9条を護ろうではありませんか
2016/07/11
二条城お堀端にて 十八歳、夏の夜
2016/07/15
<憲法9条> 産経ニュースの憲法9条改正論が余りに粗雑なので批判してみました
2016/07/19
自民党の体質あらわ 東京都連通知の「親族等含む」連座制が話題に
2016/07/23
自民党の体質あらわ 「子供たちを戦場に送るな」教員狩り ホームページで密告募集
2016/07/29
このごろの六十代のやることは…… 高速道に夫を置き去り、 キレて前車を追う
2016/08/01
東京都知事選出口調査 自民・公明・民進・共産・無党派の投票傾向について
2016/08/04
老夫婦の後ろ姿 県立病院の外来待合にて
2016/08/22
<むのたけじさん101歳> 1942年「ジャワ軍政要綱」と報道機関の自主規制と高市総務大臣
2016/08/24
<ホセ・ムヒカ> 世界一貧しい大統領と呼ばれた男 ムヒカさんの幸福論 (朝日新聞インタビュー記事)
2016/09/04
2012年東京三鷹ビラ配り逮捕事件――警察による政治活動の自由並びに言論の自由への干渉
2016/09/09
もう一度「2012年東京三鷹ビラ配り逮捕事件」について 民法テレビ電波と郵便受けの視点で
2016/09/13
大分県警別府警察署 ビデオ盗撮監視事件(1)ターゲットは労組拠点、目的は参院選監視
2016/09/14
大分県警別府警察署 ビデオ盗撮監視事件(2)事件の概要
2016/11/05
大分県警別府警察署 ビデオ盗撮監視事件(3)事件に対する大分県警の対応
2016/11/06
大分県警別府警察署 ビデオ盗撮監視事件(4) 連合大分の公開質問状 / 大分県警の回答
2016/11/12
警察は選挙で自民党の味方? 私のちょっとした見聞をご紹介します
2016/11/19
トランプ氏へのスタートダッシュは良いけれど安倍批判の立場に立てば
2016/11/21
免許保有者事故1位16~19歳、2位75歳以上、3位20~24歳 / 運転操作不適事故1位75歳以上、2位40~49歳、3位50~59歳
2016/11/23
2005年(H17)高速道路バイク2人解禁に見る交通政治とバイクメーカー
2016/11/28
高齢者運転事故続発……自動車メーカーには製品責任がありませんか? 国土交通省・警察庁には製品改良・補助装置普及の責任がありませんか?
2016/11/30
国土交通省交通政策審議会報告書の「踏みまちがい防止装置」で高齢者のアクセル「踏みまちがい件数」は減りません
2016/12/10
カジノ――私のささやかな見聞
2016/12/11
<資料 第192回 衆議院可決 カジノ法案> 特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案
2016/12/12
<資料> 政治家はカジノがお好き カジノ推進 議員名簿
2016/12/13
カジノは賭博場 カジノ特区の隣接地域に必ず悪影響が出ます
2016/12/14
カジノ法案は、「文部科学省 小学校指導要領 第3章 道徳」に反しています
2016/12/15
カジノ法案通過、自民・維新が賛成、公明は自主投票 産経・朝日が議員名を伝えました
2016/12/16
カジノなしでも順調に拡大している外国人観光客数
2016/12/20
SMAPと天皇の共通性 / 「 君の名は。」と大衆の集合的無意識
2016/12/22
憲法は「押しつけ憲法」などではありません。素晴らしい贈り物なのです。(赤松良子元文相)
2016/12/23
憲法変更のための安倍式二重論法 安倍首相勢力は悪玉を仕立てて国民の反感を煽る
2016/12/26
沖縄戦時下 暴虐日本兵を銃殺 「住民虐殺、強姦・強奪許せず」 95歳元日本兵が手記 (琉球新報)
2016/12/27
中国戦線 元日本兵の方から聞きました  口封じのために所属部隊兵から殺されかけた


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中国戦線 元日本兵の方から聞きました  口封じのために所属部隊兵から殺されかけた

2016-12-27 23:58:26 | Weblog


前記事 「沖縄戦時下 暴虐日本兵を銃殺 「住民虐殺、強姦・強奪許せず」 95歳元日本兵が手記 (琉球新報)」 に対して、読者の方からコメントをいただきました。これは、傷痍軍人さんから聞いた貴重な実話なので、記録にとどめておこうと思い、ここに転記させていただきます。たいへんありがとうございました。

  ◇   ◇   ◇

たまたまブログを読んだので一言 (へそ曲がりおじさん)
 2016-12-27 23:32:52

私が小学生の時(昭和20年代です)だが、残虐な行為をする同じ部隊の兵士から口封じのために殺されかけた傷痍軍人を知っています。

そう、常日頃残虐な行為に参加しなかったため、口封じをされかけたのだそうです。数人で中国軍などいないところに偵察に行かされ、背後から銃弾が。

他の人は即死だったらしいが、その人だけは奇跡的に命が助かったが、命を助けたのは中国の農民だそうです。

中国大陸でもひどいことをしているんだよね。
朝鮮半島でも、東南アジアでも。
慰安婦問題だって、実際はもっと悲惨だったんだよね。



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沖縄戦時下 暴虐日本兵を銃殺 「住民虐殺、強姦・強奪許せず」 95歳元日本兵が手記 (琉球新報)

2016-12-26 11:31:25 | Weblog


<琉球新報2016/12/26記事から転載>

 1945年の沖縄戦で激戦地となった摩文仁で、日本兵が沖縄住民を殺害したり強姦(ごうかん)したり食料強奪をしたりする事態を我慢できず、別の日本兵がその日本兵を殺害する出来事があった。

 当時、沖縄で戦闘に参加した元日本兵・飯田直次郎さん(95)=神奈川県在住=は自ら日本兵を銃殺したことを証言した。飯田さんは知人の協力を得て、中国で戦争に参加した体験や沖縄戦の詳しい足跡を原稿用紙129ページにまとめた。

 1945年6月、球部隊に所属していた飯田さんは摩文仁の壕に潜んでいた。一緒に逃げて仲良くなった日本海軍兵や周辺住民から「自分が隠れている壕で住民にひどいことをしている軍曹がいる」と聞いた。その内容は、住民や子どもを殺害したり女性を強姦したり食料を強奪したりするほか、その一帯で水が飲めた唯一の井戸を独り占めにしているというものだった。

 ある日、飯田さんも「佐々木」という名の軍曹による「悪行を目撃」した。「見るに堪えない。もう限界だ。同じ日本の兵隊として許せねえ」と殺意が湧いた。海軍兵に「このまま見て見ぬふりできねえ。島民が殺されているんだぜ。やつさえいなければ皆なんとかしのげる。水も飲める」と殺意を明かした。

 飯田さんは米軍との戦闘前、那覇市の住民宅で寝泊まりし、沖縄の人々から温かくしてもらったことへの「恩義」もあって「住民を殺す日本兵が許せなかった」と言う。ある晩、井戸で住民に嫌がらせをしている佐々木を見つけた。人影がなくなったのを見計らい、軍服を引き裂いた布で拳銃を隠し持って近づき、水を飲んでいる佐々木の後頭部に銃を近づけ引き金を引いたという。

 飯田さんは「全ては島民のためと思ってやったが、私自らの手で日本人をあやめてしまった。70年余たっても忘れられない」と話し、今でもつらい思いが残っていることを吐露した。

 本島南部の激戦時、食料が尽きて飢えた日本兵が夜、米軍の陣地に忍び込んで食料を盗み、その帰りを待ち伏せた日本兵がそれを奪い、殺し合う事態も「よくあった」という。「戦場では人間が人間ではなくなってしまう」と振り返る。

 飯田さんは「軍隊は住民を守るどころか、軍隊がいることで戦場になってしまう。(辺野古に)飛行場を造ることはいいことではない。沖縄の人々にとって戦後は終わっていない。戦争は絶対に駄目だ。勝っても負けてもよくない。自分の命を落としてでも俺は絶対に反対する」と語った。(新垣毅)

▼沖縄戦研究・石原昌家沖縄国際大名誉教授の話
住民への日本兵による残虐行為の証言は多いが、日本兵自身による詳細な証言はあまりなく、貴重だ。


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憲法変更のための安倍式二重論法 安倍首相勢力は悪玉を仕立てて国民の反感を煽る

2016-12-23 14:35:35 | Weblog


安倍首相勢力は悪者を仕立てて国民の反感を煽る

安倍首相をはじめ、「今の日本国憲法はアメリカ占領軍の押しつけ憲法だからダメ」という勢力が強くなっています。これはアメリカ占領軍を悪者にして、国民の間に、「無理やりに押しつけられた」という感情的な反発心をあおり立てていく論法です。

だから憲法を変えなければならない、と安倍首相勢力は言います。

安倍首相勢力は、中国の南シナ海島しょ占拠や沖縄県尖閣諸島への圧力や北朝鮮の核開発をテコにして、集団的自衛権の法制化を果たしました。これは、憲法9条変更への一里塚となる行程です。

安倍首相勢力は、国民の間に中国と北朝鮮への不安をあおりたてています。なにしろ、「北朝鮮」という言葉から反射的に連想するのがミサイルと核実験です。「中国」という言葉から反射的に連想するのが、尖閣周辺を常時航行している中国公船群です。これらニュースの源は政府発表情報で、民間で知ることがむつかしい情報です。

しかし京都でも大阪でも、爆買いに象徴されるように、日本製品も日本の景色も好きな中国人観光客で賑わっています。そして中国製の衣料品や生活用品は、日本人の生活の隅々まで行き渡っています。日本の歌手やアイドルグループは中国で人気ですし、スケートの浅田真央さんも中国で大人気だと聞きます。これらニュースの源はクチコミ、ネットなど種々の民間伝達情報や芸能マスコミ情報です。

冷静に考えてみると、このように盛りだくさんで生活に根づいた、そして友好的な日中交流があるにもかかわらず、南シナ海や尖閣諸島での中国の軍事的行動ばかりが「脅威」として報道されています。政府発表情報の流通量が圧倒的に多いため、国民の中に中国への警戒心や嫌悪感を増長させています。

それにくらべて、生活レベルや観光レベルや芸能レベルの民間情報は伝えるニュースが身近な事柄であるためか、生活・芸能関係の友好的な事実情報の流通量が、中国の脅威を伝える政府発表情報より圧倒的に少ない。


憲法変更のための安倍式二重論法

安倍首相勢力は、「アメリカ占領軍が日本に現行憲法を押しつけた」として、アメリカ軍を悪玉に仕立てて国民の対抗心を煽り、憲法改正をしようと企図しています。

安倍首相勢力は、憲法改正に向けて国民感情を操作するために、憲法シーンでは「憲法を押しつけた占領軍」としてアメリカ軍を悪玉に仕立てています。その一方で尖閣シーンでは中国を仮想敵に見立て、アメリカ軍を有事の日本救援役として善玉に位置づけています。

安倍首相勢力は憲法9条変更の世論作りのために、憲法制定過程の演出(憲法シーン)ではアメリカ軍に悪玉役を割り振り、尖閣諸島危機の演出(尖閣シーン)では日本を助ける善玉役をアメリカ軍に割り振っています。アメリカ軍に対して相反する二つの位置づけを同時に使うという、乱暴な論法を安倍首相勢力が操っています。

安倍論法では、アメリカ軍によって押しつけられたものだから憲法を変更しなければならず(アメリカ軍悪玉論)、アメリカ軍が日本防衛を助けてくれるのでアメリカ軍防衛のため日本領域外(海外)作戦もできるよう憲法変更をしなければならない(アメリカ軍善玉論)――ということになります。


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憲法は「押しつけ憲法」などではありません。素晴らしい贈り物なのです。(赤松良子元文相)

2016-12-22 05:20:21 | Weblog


新憲法制定当時の国民は日本国憲法を歓迎した

新憲法制定当時の大多数の国民感情は、今の日本国憲法をいやがっていたのではありません。

私の母は、1945年8月15日の感想を「戦争が終わってほっとしてうれしかった」と言っていました(母から聞いた1945年の空襲体験と食料事情と敗戦の日の気持ち)。

また、敗戦後の京都市街でけんかや争いが絶えず、そんなとき「日本の警察は頼りのうて、MPが来たらピシャッとおさまる」と言っていました。MPは米軍の憲兵で、白いジープに白いヘルメット姿で2人が乗って走っていました。占領統治下ですから、日本警察より米軍憲兵の方が権力がありました。

それはおそらく昭和21年から23年ごろのことだったろうと思います。母は、敗戦まもない京都の治安が占領軍によって守られているという風に好感している口ぶりでした。

母から憲法のことを聞いたことはありません。そういう方面の知識はなかったはずです。けれども、戦争が終わったことを喜び、戦前戦中の日本よりも、日本国憲法下が始まったばかりの戦後日本の方が良いと、明らかに思っていました。

岩波現代文庫『戦争とたたかう――憲法学者・久田栄正のルソン戦体験』の略年譜、1946年(昭21)3月の項で、久田氏は「憲法改正案要綱(9条)を見て「とびあがるほどの喜び」と書いています岩波現代文庫のフィリピン敗戦体験記から その1

久田氏だけでなく、私が直接に話を聞いたことのある戦場体験を持つ元従軍将兵10人ほどの中で、憲法9条を否定した人はいません。


赤松良子元文相
2016.12.22.毎日新聞インタビュー記事「そこが聞きたい」の話し手は、赤松良子元文相(1929年生まれ、87歳)でした。テーマは女性の政界進出と社会進出、男女平等問題です。その中で憲法を歓迎して、こう言っています。

① 日本国憲法によって、女性に参政権が与えられ、教育の男女平等が実現し
 た。
② 日本国憲法があったから、今日の私がある。
③ 憲法14条と24条への思いはひとしおだ。
④ 押しつけ憲法というものではなく、すばらしい贈り物だ。

  ◇   ◇   ◇

<2016.12.22.毎日新聞記事から>

--敗戦を迎えた時、赤松さんは15歳。女性の地位はどう変わったのですか。

 終戦は女性を解放してくれました。参政権が与えられ、教育の男女平等も実現しました。
 
 私の母は家が貧しく、何度も養女に出され、小学校も出られませんでした。けれども日本国憲法があったから、今日の私があるのです。

 男女平等を定めた14条と24条への思いはひとしおです。
 
 もともと政府の憲法問題調査委員会がまとめた大日本帝国憲法改正案は非常に保守的で、女性の人権への意識も低かったために、連合国軍総司令部(GHQ)の草案が基になりました。

 24条の起草にかかわった米国人女性ベアテ・シロタ・ゴードンは、日本の女性が置かれた状況に悲憤を感じ、人権思想を踏まえて命がけで条文を書きました。これは「押しつけ」憲法などではありません。素晴らしい贈り物なのです。

◎あかまつ・りょうこ
 1929年生まれ。労働省婦人局長、ウルグアイ大使、文相を経て、日本ユニセフ協会会長。著書に「均等法をつくる」など。女性の政治参画を支援する全国ネットワーク「WINWIN」代表。


憲法第9条
① 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発
 動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段
 としては、永久にこれを放棄する。
② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
 国の交戦権は、これを認めない。

憲法第14条
① すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又
 は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
② 華族その他の貴族の制度は、これを認めない。
③ 栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴はない。栄典の授与
 は、現にこれを有し、又は将来これを受ける者の一代に限り、その効力を有
 する。

憲法24条
① 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有すること
 を基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
② 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び華族に関
 するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立
 脚して、制定されなければならない。




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SMAPと天皇の共通性 / 「 君の名は。」と大衆の集合的無意識

2016-12-20 23:08:50 | Weblog


「発見」との出会い

文字を読んでいて、心からの喜びとしあわせを味わうときがあります。それは、自分の感性では及びつかないものの見方に出会ったときです。「発見」との出会いです。

自分で見るところ、私の人間性や感性は柔軟ではなく、どちらかといえば、「頭が固い」と言われてきました。感性の幅が狭く、固い。その分、逆に、本、新聞、ネットなどから文字情報を読んでいて、感嘆したり感動したりする「発見」がしばしばあります。今夜もそういうことがありました。


SMAPと天皇 アイドルの定義は日本国憲法に書いてある

きょうの毎日新聞夕刊コラムで、筆者・中村明夫氏はSMAPの年内解散に触れています。20年以上もトップにあった国民的アイドルグループがファンらの悲鳴に応えることなく、記者会見もなく解散公演もなしに終わることを、嘆いています。

そして今年の大きなできごとの中から、天皇が退位を望んでいることととSMAP解散との連想から、天皇とアイドルの共通性について下記のように観察しています。この点が、私にとって目をみはる「発見」でした。

<毎日新聞12/20コラム「日本への発言」から>

 「かつて私はアイドルの定義を訊かれ、日本国憲法に書いてあると答えた。
『第一章第一条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。』

この天皇をアイドルと、国民をファンと読み替える。つまり主権はファンの側にあるのだ(そこが明治憲法=スターの時代と違う)。

天皇もアイドルも国民(ファン)の総意(想い)を受け止める役割である。いわばハードな感情労働だ。そもそも人間が長く“象徴”を生きることがいかに困難か? SMAPと今上天皇の件は、さまざまに考えさせられた。」



映画「君の名は。」大ヒットとお客さんの関係

同じ夕刊コラム「ニッポンへの発言」(文・中村明夫)で、アニメ映画「君の名は。」が興行収入200億円を突破する大ヒットになったと書いています。

これほどの大ヒットになるとは、この映画の川村元気プロデューサーにとっても想像外のことでした。彼はコラム筆者の中村氏にこう言っています。

<毎日新聞12/20コラム「日本への発言」から>

 「観客はほんとうに恐ろしい。個々では間違ったことを言っているように見えて、1万人レベルになると急に全体としてある正解を描く。自分の仕事は『大衆の集合的無意識』にアクセスすることだ」

これはエンターテインメントの話ですが、「1万人レベルになると急に全体としてある正解を描く」という言葉は、大衆への信頼を表しているのでしょう。

大衆への信頼。私は満19歳のときには、大衆こそ正しい、という考えを持つようになっていました。エンタメと無縁の経路から、大衆こそ正しい、という大衆を信頼する考えを持つようになっていました。それは今もまったく変わりありません。折々に節約をしながら日々暮らしているふつうの人々――私もそういう大衆の一人です。

コラム筆者の中村明夫氏は、「君の名は。」のことについて、次のようにしめくくっています。

<毎日新聞12/20コラム「日本への発言」から>

 「エンターテインメントは作品のみで自立しない。受け手(観客)との相互関係で成立する。同じ作品が、時代が違えばヒットしたりしなかったりする。『君の名は。』が5年前に公開されたらこれほど当たったか? この異例の大ヒットにこそ現在の大衆の(無)意識の変化を読み取りたい。」





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<カジノ> なくても順調に増える一方の訪日外国人数

2016-12-16 12:04:24 | Weblog

2016/12/16
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2016/12/10
カジノ――私のささやかな見聞



12月15日、カジノ法案成立、偽りの法律名称

12月15日に成立したカジノ法案の正式名称は、「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」です。

特定複合観光施設とは何か。この法律第2条で次のように定義しています。

「特定複合観光施設」とは、「カジノ及び会議場施設、レクリエーション施設、展示施設、宿泊施設その他の観光の振興に寄与すると認められる施設が一体となっている施設」のことです。

この法律で言う「特定」とは「カジノ」を指しています。正確には、「カジノ複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」とあるべきところ、わざわざ偽って「特定複合観光施設……に関する法律」としています。姑息ですね。


カジノなくても順調に増える一方の訪日外国人数

しかし、カジノなしでも、訪日外国人数は2010年以後、20%超の伸び率という勢いを示しています。この勢いに乗って正攻法で、外国人観光客数拡大のために観光資源開発をするのが筋でしょう。

それなのに、カジノという賭博場を開くことに熱を上げる政治家はどういう人種なんでしょう。


下の統計「訪日外国人総数」2000年~2015年をご覧ください。訪日外国人数には観光客だけでなく、商用およびその他の理由による訪日外国人も含まれています。

2008年の伸び率±0、2009年の18.7%減は、米国発リーマンショックによる世界的金融不安の影響です。2011年の27.8%減の理由は、東北大津波と福島第一原発事故です。

この二つの例外的事件を除くと、2010年以後は、20%超の伸び率という順調さです。訪日外国人の増え方の勢いには、目をみはるものがあります。


訪日外国人総数(政府観光局統計)

        (訪日外国人数)(前年比伸び率%)
2000年(H12)  4,757,146    7.2
2001年(H13)  4,771,555    0.3
2002年(H14)  5,238,963    9.8
2003年(H15)  5,211,725   △ 0.5
2004年(H16)  6,137,905    17.8
2005年(H17)  6,727,926    9.6
2006年(H18)  7,334,077    9.0
2007年(H19)  8,346,969    13.8
2008年(H20)  8,350,835    0.0
2009年(H21)  6,789,658   △18.7(米国発リーマンショック)
2010年(H22)  8,611,175    26.8
2011年(H23)  6,218,752   △27.8(東北大津波、福島原発事故)
2012年(H24)  8,358,105    34.4
2013年(H25) 10,363,904    24.0
2014年(H26) 13,413,467    29.4
2015年(H27) 19,737,409    47.1
2016年(H28) 24,039,700    21.8 (※統計発表後に追記した)
2017年(H29) 28,691,073    19.3 (※統計発表後に追記した)

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カジノ法案通過、自民・維新が賛成、公明は自主投票 産経・朝日が議員名を伝えました

2016-12-15 18:16:56 | Weblog

2016/12/16
カジノなしでも順調に拡大している外国人観光客数
2016/12/15
カジノ法案通過、自民・維新が賛成、公明は自主投票 産経・朝日が議員名を伝えました
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<資料> 政治家はカジノがお好き カジノ推進 議員名簿
2016/12/11
<資料 第192回 衆議院可決 カジノ法案> 特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案
2016/12/10
カジノ――私のささやかな見聞



カジノ法案は12月6日、衆院本会議で賛成多数で可決、通過しました。民進、社民、自由の野党3党は「このような拙速な審議、採決は認められない」(6日、民進の山井和則国会対策委員長)との立場から採決に抗議して退席。共産党は反対しました。

法案は2015年、超党派の「国際観光産業振興議員連盟(IR議連)」所属の自民党、旧維新の党、旧次世代の党の議員8人が提出した。カジノや宿泊施設、国際会議場からなるIRの整備を推進するための基本法案で、法律の施行後1年以内をめどに必要な法制上の措置を講じることを政府に義務づけています。(以上、朝日新聞 2016年12月6日13時16分 から)

公明党は自主投票とされ、賛否議員名を産経新聞(2016.12.6 17:59 )が伝えました。


カジノ法案(特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案)
公明党衆院議員35人の賛否一覧

【賛成(22人)】
▽伊佐進一 ▽伊藤渉 ▽石井啓一 ▽石田祝稔 ▽上田勇 ▽浮島智子
▽漆原良夫 ▽江田康幸 ▽太田昭宏 ▽岡本三成 ▽北側一雄 ▽国重徹
▽輿水恵一 ▽佐藤茂樹 ▽斉藤鉄夫 ▽高木美智代 ▽高木陽介
▽遠山清彦 ▽中野洋昌 ▽浜地雅一 ▽樋口尚也 ▽吉田宣弘

【反対(11人)】
▽井上義久 ▽稲津久 ▽大口善徳 ▽佐藤英道 ▽竹内譲 ▽角田秀穂
▽富田茂之 ▽中川康洋 ▽浜村進 ▽真山祐一 ▽桝屋敬悟

【棄権(1人)】 ▽赤羽一嘉

【欠席(1人)】 ▽古屋範子(厚生労働副大臣として外国出張のため)

  ◇  ◇  ◇

12月14日には、参院本会議でカジノ法案が採決され、賛成多数でした。
自主投票の公明党参院議員のうち、18人が賛成、7人が反対で、朝日新聞(2016年12月14日21時14分)がその内訳氏名を伝えました。


カジノ法案(特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案)
公明党参院議員25人の賛否一覧

【賛成(18人)】
▽秋野公造 ▽伊藤孝江 ▽石川博崇 ▽河野義博 ▽熊野正士
▽佐々木さやか ▽杉久武 ▽高瀬弘美 ▽竹谷とし子 ▽谷合正明
▽長沢広明 ▽新妻秀規 ▽西田実仁 ▽平木大作 ▽ ▽三浦信祐
▽宮崎勝 ▽矢倉克夫 ▽山本香苗

【反対(7人)】
▽魚住裕一郎 ▽里見隆治 ▽浜田昌良 ▽山口那津男 ▽山本博司
▽横山信一 ▽若松謙維



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カジノ法案は、「文部科学省 小学校指導要領 第3章 「道徳」に反しています、安倍首相や日本会議は「道徳」教育にご執心なのに

2016-12-14 09:58:09 | Weblog

2016/12/14
カジノ法案は、「文部科学省 小学校指導要領 第3章 道徳」に反しています
2016/12/13
カジノは賭博場 カジノ特区の隣接地域に必ず悪影響が出ます
2016/12/12
<資料> 政治家はカジノがお好き カジノ推進 議員名簿
2016/12/11
<資料 第192回 衆議院可決 カジノ法案> 特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案
2016/12/10
カジノ――私のささやかな見聞



基本に立ち返って、小学校指導要領の第3章 道徳 を参照してみました。

カジノ法案は、「小学校指導要領 第3章 道徳」に反しています。

 ということは、総理以下のカジノ推進衆参議員の道徳観念が、小学生並みに達していないということではありませんか?


       

文部科学省 小学校学習指導要領


  第3章 道徳

 第2 内容
  道徳の時間を要として学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育の内容
  は,次のとおりとする。
  
  [第1学年及び第2学年] ※関係カ所のみ抜粋
   1.主として自分自身に関すること。
    (3) よいことと悪いことの区別をし,よいと思うことを進んで
      行う。

  [第3学年及び第4学年] ※関係カ所のみ抜粋
   4.主として集団や社会とのかかわりに関すること。
    (1) 約束や社会のきまりを守り、公徳心をもつ。

  [第5学年及び第6学年] ※関係カ所のみ抜粋
   4.主として集団や社会とのかかわりに関すること。
    (1) 公徳心をもって法やきまりを守り,自他の権利を大切にし
      進んで義務を果たす。


 ■[よいことと悪いことの区別をし] 小1・小2向け

 カジノは、賭博場。観光施設のように見えても、スマートな施設であっても、やることは賭博。賭博は賭博、ギャンブルはギャンブル、です。賭博、ギャンブルは「悪いこと」です。「よいこと」ではありません。


しかるに総理大臣もカジノ推進国会議員たちも、カジノ特区を「成長戦略」の有力な一つと位置づけて推進しています。

総理大臣も、カジノ推進国会議員たちも、「よいこと」と「悪いこと」の区別がついていません。

小学校1・2年生教程の道徳がわかっていないのなら、「よいこと」と「悪いこと」について、幼稚園の先生による易しいことばの優しい教え方で幼稚園教育を受ける必要があります。

カジノは儲かる。儲けから1%とか2%とかを地元自治体に還元します。地元の人たちの勤め先もできます。こういったことで政府・自治体など上から下までの政治家が売り込んでいます。彼らにとってカジノは、お金が儲かる「良い賭博」なのです。

カジノはお金が儲かる。儲かる賭博は「良い賭博」…ということにするために、「新しい法律 ←参照クリック」を作りました。賭博は刑法犯ですが、誘致カジノ関係は、この新しい法律のおかげで「刑法犯」にはなりません。

 そしてカジノ実現に熱心な政治家を、カジノ関連や特区建設関連の業界・企業が支えています。新しい利権構造の誕生です。


 ■[公徳心をもつ] 小3・小4向け
 ■[公徳心をもって法やきまりを守り] 小5・小6向け

手元の「現代国語例解辞典」(小学館)で「公徳」を引いてみました。
[公徳] 社会を構成する一員として守るべき道徳。

公徳心をもつ、公徳心をもって、とは、社会を構成する一員として守るべき道徳を身につけて、法や決まりを守ろうとする気持ちを持ちなさいということでしょう。

カジノは、賭博場。観光施設のように見えても、スマートな施設であっても、やることは賭博。賭博は賭博、ギャンブルはギャンブル、です。

社会を構成する一員として守るべき道徳では、すなわち公徳では、賭博は悪い範疇に分類されます。

 総理大臣を筆頭にして、成長戦略という美辞麗句をかざしても、「公徳心が欠如している」ことに違いはありません。

カジノ法案第十条はカジノのマイナス部分への対処規定です。
カジノを作らなければ、必要のない事柄です。

  ◇
  
 ■特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律 (※カジノ法案)

 (カジノ施設の設置及び運営に関する規制)
第十条 政府は、カジノ施設の設置及び運営に関し、カジノ施設における不正行為の防止並びにカジノ施設の設置及び運営に伴う有害な影響の排除を適切に行う観点から、次に掲げる事項について必要な措置を講ずるものとする。

 一 カジノ施設において行われるゲームの公正性の確保のために必要な基準
  に関する事項
 二 カジノ施設において用いられるチップその他の金銭の代替物の適正な利
  用に関する事項
  三 カジノ施設関係者及びカジノ施設の入場者から暴力団員その他カジノ施
   設に対する関与が不適当な者を排除するために必要な規制に関する事項

 四 犯罪の発生の予防及び通報のためのカジノ施設の設置及び運営をする者
  による監視及び防犯に係る設備、組織その他の体制の整備に関する事項
  五 風俗環境の保持等のために必要な規制に関する事項
 六 広告及び宣伝の規制に関する事項
  七 青少年の保護のために必要な知識の普及その他の青少年の健全育成のた
  めに必要な措置に関する事項
 八 カジノ施設の入場者がカジノ施設を利用したことに伴い悪影響を受ける
   ことを防止するために必要な措置に関する事項


2 政府は、前項に定めるもののほか、外国人旅客以外の者に係るカジノ施設の利用による悪影響を防止する観点から、カジノ施設に入場することができる者の範囲の設定その他のカジノ施設への入場に関し必要な措置を講ずるものとする。





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カジノは賭博場 カジノ特区の隣接地域に必ず悪影響が出ます

2016-12-13 22:58:53 | Weblog
2016/12/16
カジノなしでも順調に拡大している外国人観光客数
2016/12/15
カジノ法案通過、自民・維新が賛成、公明は自主投票 産経・朝日が議員名を伝えました
2016/12/14
カジノ法案は、「文部科学省 小学校指導要領 第3章 道徳」に反しています
2016/12/13
カジノは賭博場 カジノ特区の隣接地域に必ず悪影響が出ます
2016/12/12
<資料> 政治家はカジノがお好き カジノ推進 議員名簿
2016/12/11
<資料 第192回 衆議院可決 カジノ法案> 特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案
2016/12/10
カジノ――私のささやかな見聞



カジノはアメリカ映画で見るようなスタイリッシュでかっこいい場所かもしれません。だけど、「賭博場」。

物珍しさを刺激して、人気の国内観光コースになるかもしれません。日帰りバス旅行なんかにも格好の材料かもしれません。多くの人々が「賭博」に親しむきっかけになります。

前々回の記事の中で、アメリカのラスベガスに通って大損をした社長さんのことを話しました。こんな人が国民の中に増えるでしょう。


 賭け事の借金で首が回らなくなった人、二人の実例

そのほかにも競馬で借金まみれになった人を知っています。すでにお亡くなりのその人は、ふだんから作業着姿しか見たことがなく、地味な人で、「ええっ、あの人が?」と驚いたものです。私が勤めていた会社の社長がその人の婿であったので、数百万円ほど肩代わりして清算しました。

もう一人、勤めていた会社の従業員で何十万円かの「賭け事の借金」ができて、社長にお金を借りに来た男がいました。彼は仕事がよくできて、愛想がよくておしゃべりも達者。人におごるのが好きで、「ええかっこしい」のところがありました。1回目よりは少ないお金をもう一度社長に無心して、無心から1週間もしないうちに行方不明になりました。奥さんも子どももいましたが、家族ごと、どこかへ引っ越して行方をくらましました。奥さんや子どものことを思い返すと、今でも胸が痛みます。

そのときに社長から聞いたことばが印象に残っています。ちょっと下世話になりますが……。

「飲む打つ買うと言うけどなあ、打つがいちばんタチ悪いんや。飲む(酒)はな、無茶重ねたら、いつかは体つぶして飲めんようになる。買う(女遊び)はな、金の切れ目が縁の切れ目や、相手が逃げて終わる。打つ(賭け事)はな、相手が逃げへん。体こわしてもできる。とことん金借りまくってにっちもさっちもいかんようになって止まるんやけど、ちょっとでも金入ったらまたやる。」

   ◇

   刑法 第二十三章 賭博及び富くじに関する罪 ※賭博=賭け事、ばくち

(賭博)
第百八十五条  賭博をした者は、五十万円以下の罰金又は科料に処する。ただし、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは、この限りでない。

(常習賭博及び賭博場開張等図利)
第百八十六条  常習として賭博をした者は、三年以下の懲役に処する。
2  賭博場を開張し、又は博徒を結合して利益を図った者は、三月以上五年以下の懲役に処する。

(富くじ発売等)
第百八十七条  富くじを発売した者は、二年以下の懲役又は百五十万円以下の罰金に処する。
2  富くじ発売の取次ぎをした者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
3  前二項に規定するもののほか、富くじを授受した者は、二十万円以下の罰金又は科料に処する。

   ◇

 安倍首相の「美しい日本」にカジノはお似合いなんですね  
 

全国どこへ行ってもパチンコ屋さんがある日本は世界一の賭博大国で、こんな国はほかにないとテレビ解説で聞きました。統計数字で確認しなくても納得できる話です。

カジノ反対論者が、「これほどの賭博大国なのに、このうえにまだカジノを作るのか」と言います。同感です。

しかしカジノ賛成論者は、「日本にはパチンコ屋も競馬・競輪・競艇もある。なぜカジノだけがダメのか、おかしいじゃないか」と言います。こういうのは、「盗人たけだけしい論法」です。

正しい論法を言うなら当然、「日本にはパチンコ屋も競馬・競輪・競艇もある。もう十分だ。カジノはダメだ」、「だからこれからは射幸心をあおる施設は減らしていきたい」、となります。

賭け事がいけないことであり、個人的な弊害、家庭的な弊害、社会的な弊害がさまざまにあることを、カジノ賛成論者はみな、知っているのです。

知っているから、それへの対策をいろいろ述べて、「だから悪影響は少ない」と言っています。カジノを持ってこなければ、何の心配もいりません。

それなのにカジノを誘致しよう、推進しようと、政治家ががんばっています。安倍首相の「美しい日本」に、カジノはお似合いなんですね。
 


 ■カジノは反道徳的、反刑法的 特区外隣接地に歪みが集中するかも

 教育のことを憂えて熱弁をふるう政治家が多い。文部科学省の学習指導要領に関心を示す政治家も多い。学習指導要領では「道徳」に力を入れています

賭け事は、反道徳的行為ですだからカジノ賛成の政治家は、二重人格者です。
賭け事は、犯罪です(刑法百八十五条、百八十六条、百八十七条)

カジノ法案は、細田博之(自民)IR議連会長ほかによる議員立法です。カジノ構想は2014年6月24日、「『日本再興戦略』改訂2014」において閣議決定されています。安倍政権の公式政策です。

カジノ賛成議員と安倍政権は、刑法逃れのために、カジノ合法化の法律を作っている――という理屈になります。

熱心さの理由は、金儲けです。聞こえてくるのは、売り上げが何千億円という話ばかりです。儲かりますよ、儲かりますよ、というキャッチフレーズです。

しかし、「賭博で金儲け」というのがカジノの本質。カジノ特区に隣接する地域には必ず、悪影響が出てくるでしょう。カジノ特区は歓楽の街です。特区の外の隣接地域に性風俗店なんかが進出して猥雑な街になって、ふつうの人にとって楽しみづらく住みづらい地域になっていくことだって考えられます。

おそらく特区の内側は整備され管理も行き届くでしょう。しかし、その外の隣接地域に歪みが現れるでしょう。特区外隣接地域はカジノ特区の恩恵に預かれず、反対にさまざまな歪みを背負うことになるかもしれません。


 カジノ賛成論者はカジノの弊害をよく知っている
 
カジノ法案(特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案)第十条(カジノ施設の設置及び運営に関する規制)の8項目は、カジノによる弊害を少なくするための規定です。法案そのものにこういう条項を加えなければならない性質が、カジノにあります。

はじめから弊害があるとわかっているものを誘致しようとする自治体政治家、推進しようとする安倍政権と国会議員の感覚は恥ずべきものと思います。金の前に善悪の観念がマヒしています。カジノにはカネのにおいがします。国民の穏やかな生活建設のために、労を重ねようという政治家はいないものでしょうか。


 
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