川本ちょっとメモ

★所感は、「手ざわり生活実感的」に目線を低く心がけています。
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熊本地震 ―― お母さん、置いていかんでよ。なんで死ぬとね。

2016-04-15 17:17:32 | Weblog


「お母さん――」。熊本県益城町馬水では午前0時過ぎ、2階建て住宅の前で若い女性が叫び続けていた。閉じ込められた50代の母親を助けようと、消防隊員数人が家屋にはしごをかけるなどしたが、救出作業は難航しているようだった。

 1時間近くたって機材が到着。自衛隊や警察も集まり、数十人態勢で救出にあたった。

 やがて、女性が泣き叫ぶ声が響いた。

 「お母さん、置いていかんでよ。なんで死ぬとね。なんでお母さんだけ……」

 午前4時過ぎ、母親は運び出された。

  ◇   ◇   ◇

上は朝日新聞4月15日の記事です。

「お母さん、置いていかんでよ。なんで死ぬとね。」 ――この悲痛なことばを見たとたんに、ぐっと胸が詰まって、私は涙目になりました。まなじりが濡れました。母が50代なら、娘さんは25歳あたりでしょうか。同じ状況に置かれたとしたら、うちの娘もこうだろうな。

娘が呼ぶ声を聞きながら助けを待っていたお母さんは、終わろうとする運命に抗いながら、娘の名を呼び「ごめんね、ごめんね、生きてよ、生きてよ、幸せになってよ」と願いを掛けた声ならぬ声を娘に届けながら、別れの途に逝かれたことでしょう。母を呼ぶ娘さんの声は、別れの途を逝く母の背を追いつづけていたでしょう。別れの途を逝きつつあるお母さんも、いつまでも背を追いつづけて母を呼ぶ娘の声を聞いていたでしょう。 ‥‥
生きている間にはこういう慟哭、悲痛な喪失があります。

うちの娘を見ていると、とにかく家内に甘えています。家内に自分の世話をさせて使いまくって、そうして甘えています。娘は折りあるごとにこう言います。「お父さんはいらんけど、おかあさんはいる」、「お父さん…、お母さんより長生きしたらあかんで」。 こんな娘がいるので、熊本県益城町の娘さんの悲しみに、わが娘の悲しみであるかのように胸打たれたのです。

この熊本地震の娘さんがやがて悲しみから立ち直り、喪失の悲しみを人々への慈しみに変えて、元気に活躍されんことを祈ります。

先年の東日本大震災では数多くの「喪失」がありました。私にも喪失の思い出があります。二十歳のとき、田舎の川で養父と投網遊びをしていて、養父が心臓発作で倒れました。携帯電話の無い時代でした。救急車を呼びに父から離れたときはまだ意識も確かでしたが、救急車を呼んで戻ったときには息絶えていました。……生きている間にはこういう喪失があります。

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<私のアピール> 安倍総理退陣を願う

安倍内閣はデモクラシー日本を食い破る強権内閣です。
安倍総理退陣まで、国政で安倍自民党に“No”を !
安倍総理を支持する政党、政治家、安倍総理にすり寄る候補者に、
次の参院選・衆院選で彼ら彼女らに“No”を !

安倍内閣はデモクラシー日本を食い破る強権内閣です。
安倍首相は「戦後レジームからの脱却」をめざしています。
安倍首相の抱く国家像は「明治維新リメーク型日本」です。
平和な暮らしで栄えてきたデモクラシー日本。なぜ壊すのですか?

2012年12月26日、安倍内閣が成立しました。
アベノミクス効果で円安・株高が実現しました。
それは、日銀の過剰な国債購入、GPIFの過剰な株式買い入れを伴っています。

円安効果で輸出大企業が栄えました。同じ円安効果で食品など生活関連品、電気代などエネルギー費が値上がりして、大衆には生活費切り詰め効果がありました。

アベノミクスの円安・株高効果の本質とは、なんでしょう?
国民大衆の生活費で、少数の大企業や株投資家の金庫を富ませている結果ではありませんか?
これまでの実績を見ていると、アベノミクスで国民一般が潤うときは来ません。

安倍内閣下で特定秘密保護法が成立しました。安保関連諸法が成立しました。内閣法制局長官と、自民党・高村副総裁と、公明党・北側副代表の三者で手を握って、憲法違反の集団的自衛権を合憲だと、押し通しました。NHKの経営委員や会長には、安倍首相の息のかかった人が座りました。

政府に「批判的な」テレビ論調に政府・自民党の圧力がかかりました。
政府に「同調的な」テレビ論調に、圧力はありません。政府・自民党が「公平でない」のです。
テレビ局や公共の会館管理者などに自主規制が広がっているように見えます。
安倍内閣はデモクラシー日本を食い破る強権内閣です。安倍総理退陣を願っています。

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