川本ちょっとメモ

★所感は、「手ざわり生活実感的」に目線を低く心がけています。
★自分用メモは、新聞・Webなどのノート書きです。

諸葛川さんのトラックバック-日中戦争について

2005-06-30 18:23:08 | Weblog

◇諸葛川さんのトラックバック-通州事件
諸葛川さんからトラックバックをいただきました。諸葛川さんの6月1日記事を読んで、「通州事件」というのを初めて知りました。この記事にリストアップされているいくつかの参照ホームページも拝見致しました。勉強になりました。知らないことを多く学びました。

◇「憎悪」は何も生まない
しかし一連のものを見て、私は嫌悪感を感じました。それが正直な気持ちです。中国への憎悪に満ちているからです。「憎悪」の増幅で何を生むことができるでしょうか。

◇中立的表現
日清・日露戦争の勝利以後、朝鮮半島や中国大陸に進出したのは日本です。通州事件の解説でも、日本が現地にかいらい政権を置き、通州には日本軍駐屯地や特務機関があったことを書いています。

手薄であった日本軍守備隊は、現地かいらい政権軍の寝返り奇襲を撃退した。かいらい軍は市街地の日本側出先機関を襲撃し、市街地の在留邦人約200人を虐殺した。……中立的な表現はこういうものでしょう。

◇通州事件の本質-日本支配への反乱
それよりも問題の焦点は、日本がかいらい政権をつくって現地支配をしていたということだと思います。そこには日本軍守備隊と日本軍特務機関がいて、かいらい政権やかいらい軍ににらみをきかしていました。通州事件の本質は、日本支配に対する反乱です。

◇残虐行為は戦争につきまとうもの
参照されているホームページやブログでは、通州事件の殺し方の残虐さについて詳細に語っています。読み通すことがつらいほどの残虐さです。でも、これが戦争の現実です。日本軍についても、どのようにいいわけしようとも、その残虐行為についてアジア各国の証言があります。沖縄戦では、日本軍がスパイ名目で自国民である沖縄県民を殺し、米軍捜索兵から逃れるために乳幼児を殺したということがあります。これは沖縄県民の間に伝えられる事実です。

◇中国の惨禍に思いを致す
通州事件については、その惨禍をもたらしたのは日本による支配が原因であったことに注意しなければなりません。そして、沖縄戦であれほどの沖縄県民の犠牲が出たのですから、全土が戦場であった中国で、いかほどの惨禍があったのかに思いを致すべきだと思います。

◇平和な世界のために
通州事件をもって「憎悪を増幅する」のでなく、こうしたことが戦争の一般的な現実であることに目を向けて、平和な世界のために諸国の人々と手をつないでいきたいと思います。

残虐行為をした兵士たちも、故国では平凡な生活人であったでしょう。であれば、私たちにも残虐兵士の芽があるやもしれません。私たちの心から「憎悪」を追い払おうではありませんか。



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口語短歌の試み(歌人・香川ヒサ選)

2005-06-29 13:45:56 | Weblog

6月29日聖教新聞記事「口語短歌の試み」から抜き書きです。小見出しは川本がつけました。

〇わたしたち全速力で遊ばなきゃ 微かに鳴ってゐる砂時計(石川美南)
〇この夜がこの世の中にあることをわたしに知らせるケトル(佐藤りえ)
〇真夏昼影は真下に落ちてゐてあとは残らず日なたであった(佐藤理江)
〇ふるさとは山のあなたの空遠く 今も生家に住んでいるのに(松木 秀)
〇俺がいつか俺でなくなる日を思う 竹林を抜く一群の風(田中拓也)

◇香川評
以上のように、これらの歌にはいずれも現代を生きる若者達の生存感覚が歌われている。「表現」しがたい思いが、話し言葉を取り入れた口語と韻律の力でここまで伝達可能になった。

自分の思いを顕わすということは、実は自分自身を了解することである。それはまた、他者への了解ともなる。短歌をつくることで、身分自身とも他者とも結びつくのだ。



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憲法と利己主義-山崎正和氏の見方

2005-06-29 11:18:49 | Weblog

5月5日朝日新聞記事「憲法総点検インタビュー/山崎正和(劇作家)に聞く」から転載です。

◇記者 Q
現行憲法のせいで利己主義がはびこった。だから家庭を守れ、国を愛せ、国民の義務を増やせといった議論も多いようです。

◇山崎 A
憲法のせいで日本人が利己主義になったという議論は、まったく馬鹿げている。

人権思想というのは、ある意味で利己主義と背中合わせです。資本主義というものも、私利私欲の追求がすなわち公益につながるような仕掛けをつくることでしょう。

例えば累進性のある所得税はそういう仕掛けです。お金を稼いでもいいが、稼いだ分に応じて税金を取るよと。法律が考えるべきなのはそういう制度です。



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憲法9条を変えると平和志向が変わるか-山崎正和氏の見方

2005-06-29 10:59:49 | Weblog

5月5日朝日新聞記事「憲法総点検インタビュー/山崎正和(劇作家)に聞く」から転載です。

◇記者 Q
9条を変えることで戦後日本の平和志向に変化が起こりませんか。

◇山崎 A
法は文明の一部であって、理性的で普遍的なものだが、それが施行され、実践される家庭で文化になる。文化とは文明がすっかり人々の身についた状態をいいます。

私たちは、現行憲法のもとで基本的人権を享受し、平和で豊かな生活に慣れてしまった。いま、他国に攻め込んで人殺しをするなどということには感覚的に耐えられない。日本政府が侵略戦争を起こそうとしても、今の若者を招集することはできない。鉄砲持って戦場に行って略奪してこいと命令しても無理です。

◇川本はこう思います
戦後日本は西欧・米英加豪などの生活水準を模範としてきました。それら諸国民は基本的人権を享受し、平和で豊かな生活に慣れています。でも、第2次世界大戦後も、米英仏は何度か戦争をしてきました。私たちが油断をすれば、日本だってどうなるかわかりません。



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タイトルを変えました、「川本ちょっとメモ」です

2005-06-29 03:36:51 | Weblog

タイトルを変えました。「無名人IMPRESSIONS」という旧タイトルはちょっとキザでした。自分で自分のことをうさんくさく思いました。このタイトルですと、立派なことを書こうとして、自分を飾ってしまうような気がします。

私の所感は、「手ざわり生活実感的」に目線を低く心がけるようにします。素朴な感覚や視点で、できるだけ事実に即して、ものごとを見ることが大切だと思っています。これは、貧しい知見をひけらかして自分を飾ってはいけないという自戒も含んでいます。

このブログでは、ちょっとした感想や印象をまとめておいたり、私のアンテナに引っかかったことを記録しておいたりしようと思っています。


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小説家・目取真俊氏が靖国神社に思うこと

2005-06-29 02:20:40 | Weblog


4月22日朝日新聞「戦没者追悼と靖国問題」というタイトルで、評論家・宮崎哲弥氏、小説家・目取真俊氏、大阪大名誉教授・子安宣邦氏の見方が掲載されました。この中で、私は目取真俊氏の見方に共感を覚えました。私の信条である「手ざわり生活実感的」に見ておられるからです。

以下、目取真俊氏の文。小見出しは川本がつけました。

◇軍服で行進するお年寄り
昨年の8月15日、初めて靖国神社に行った。鳥居をくぐってさざれ石を見学し、参道を歩いていくと軍服を着たお年寄りのグループが隊列を組んで行進してきた。参道横の休憩室では別のお年寄りのグループが「海ゆかば」を歌って涙している。

◇沖縄戦の真実を隠す
そういう様子に面食らいながら人込みの中を歩き、本殿から遊就館へと足を運んだ。説明文を逐一読んで展示物を見、外に出て改めて参道を埋める人込みを眺めたとき、沖縄では目にできない空間のかもし出す雰囲気に、違和感が募ってならなかった。

遊就館では日本の近代以降の戦争についてさまざまな遺品や写真などが展示され、沖縄戦についても触れられている。しかしそこでは、皇軍兵士たちが沖縄で行った住民虐殺や食料強奪、壕追い出しなどについては記されていない。傷ついて歩けない兵士たちに青酸カリ入りのミルクを渡し、置き去りにして敗走していった日本軍の姿も伝えられず、また敗残兵となった日本兵に住民が抱いた恐怖も記されない。

◇「英霊」のイメージ作り
そういう事実からは目をそむけることによって、死んだ皇軍兵士たちは「英霊」とたたえられる。逆に言えば、「英霊」のイメージを壊す沖縄戦の実相は、靖国神社では触れていけないタブーなのだろう。

それは沖縄戦だけではない。日本が植民地とし、戦場としたアジア諸地域の戦争の実相もそうだ。私には靖国神社や遊就館が、皇軍兵士による住民虐殺や略奪や暴行など、侵略と加害の歴史を忘却させ、侵略者としての皇軍兵士の死を殉国美談の物語に仕立て上げる巨大な装置としか思えなかった。

略。

◇戦争被害の体験と戦争加害の歴史
その(注:沖縄戦)体験は親から子へ、祖父母から孫へと語り伝えられてきた。私の祖父や父は日本兵に殺されかけた体験を話していたが、その記憶を私も忘れはしない。

韓国や中国の「反日」デモについて、日本のメディアは「愛国主義教育」の影響を喧伝するが、私には「口伝え」に伝えられる「記憶」や「歴史」の力について認識が弱いように思える。

日本人がいくら目をそむけても、日本が行った侵略と虐殺、略奪の歴史を消せはしない。-略-。歴史の過ちを反省する姿勢が日本人の中にない限り、アジア諸国の民衆から理解を得られまい。



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教育基本法改正問題について

2005-06-27 11:16:30 | Weblog

<第4回一日中央教育審議会(京都公聴会)川本発言記録>
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo8/gijiroku/030101ad.htm

1. 日 時 平成14年12月14日(土)13:30~16:00
2. 場 所 国立京都国際会館「アネックスホール」
3. 議 題 新しい時代にふさわしい教育基本法と教育振興基本計画の在り方について


◇自己紹介
奈良県から参りました川本といいます。今現在、県立高校の育友会長をしております。また県の高校PTA協議会の理事もやっておりまして、担当は生徒指導です。11月上旬にありました国立教育政策研究所の生徒指導総合会議にも県代表で参加いたしました。

それから、昨年は地元の自治会長を務めして、450世帯の自治会なのですが、その経験と今回の高校PTAの経験と、それから私自身の生活経験をもとにして考えを述べたいと思います。

◇中教審中間報告の時代認識は教育とは関係ない
まず第1番に、中間報告にあります時代認識は、少子高齢化、人口減少、それからデフレ下の不安を述べておりますけれども、これは主要には経済に関わる問題です。それはまた社会基盤の構造転換の問題ですので、教育で解決できる問題ではなかろうと考えております。

◇自己実現と自他共の幸せを追求
次に、教育の問題は、一人の人間が個性豊かに自己実現を図って、自他共の幸せを追求することのできる人間を養成していくことに目的があるのだろうと考えています。

◇「人類」「地球環境」という視点
それから、教育基本法のかかわりでいけば、キーワードは「人類」と「地球環境」でなければならない。なぜかと申しますと、大気と海水と気象を通じまして、地球環境の相互干渉があります。わが国の雨の酸性化、それから黄砂の問題など、外国の自然環境との問題が既に起きています。ほかには世界中の海を回遊する魚類資源の問題もあります。

◇目を国外に開く
もう一つ、世界経済の一体化に伴って、諸民族の往来が一層激しくなっております。その中で、我が国の教育が足元ばかりを見つめて内にこもるべきではないだろう、それとは逆に外に向かって大きく開いていくことを基調に考えています。

◇国際試合を見ても愛国心を信頼できない指導者
次に、愛国心について、サッカーのワールドカップとか、国際マラソン、それからオリンピックへの国民の熱気に満ちた応援というのは愛国心の証明ではないだろうかと考えております。殊更に愛国心を持ち出すのは、こういった国民の自然な愛国心の発露を信頼できないということでありまして、このように自国民の愛国心を信頼できない指導者がどんな教育をやろうというのかということがあります。

◇数ある日本の伝統のうち何を選ぶつもりか?
次に、伝統についてですが、この伝統についてはいつの時代の伝統をいうのか。私は奈良県ですが、飛鳥時代の朝鮮半島を経由して文化を受け入れた時代の伝統なのか、あるいは平安時代の中国の唐文明を受け入れた時代の伝統なのか、室町時代のポルトガル、その他の西洋文明に接触した時代の伝統なのか、あるいは江戸時代の儒教道徳が重んじられた時代の伝統なのか、あるいは明治時代の天皇中心の伝統なのか。伝統といいましてもたくさんありますので、伝統に余りこだわることはないと考えております。

◇ゆとりある社会が育てば伝統も育つ!
1970年代の繁栄した日本におきましては、各地でお祭りが非常に盛んになり、いろいろな復興、御神輿なんかが復興されております。こういうぐあいに、ゆとりある社会では自然に人々が伝統に目を向けて、大切にするものだろうというぐあいに考えます。学校教育では、日本史も、世界史も、既に科目としてありまして、これ以上に歴史とか、日本の伝統をどこで教えるのだろうと考えます。総合学習の一環ならばそれでよいとは思いますけれども、現場に強制すれば総合学習にはならないのではないか。

◇芸術振興が伝統文化も包む
もう一つ、伝統の担い手はおおむね家元制度で血統を受け継いでおりますけれども、血統に重きを置くということは、機会を平等に与えないということにもつながるわけでして、これも教育にはなじまないし、憲法第14条にもなじまない。したがって、伝統や文化を尊重するということは、もっと広く世界のフィールドで勝負できる文化なり、芸術一般の振興という大目的の中に消化して、大切にしていくという考え方でなければならないと考えます。

◇教育力を失った家庭を支援する
次に、家庭教育の問題、それから地域社会の連携ですが、これについては非常に切実に経験しておりまして、家庭教育につきましては、国立教育政策研究所の研究発表、調査でも、家庭教育の低下という結果が出ております。これにつきましては、今や増える一方の片親、あるいは共稼ぎの家庭につきましては、必然的に家庭教育の力が落ちるわけでして、こういったものに対して社会としてどのような応援をしていくか。あるいは、激しい問題児童・生徒につきましては、親自身が全くなってないというような家庭もありまして、そのような家庭をどのようにバックアップしていくのか、生徒を守るために。そういうことについては考えていくべきだろう、社会として体制を組むべきだろうと思います。家庭教育に責任を押し付けたところで問題の解決にはなりません。

◇法改正を待つまでもなく現行法下でやれる
これにつきまして、地域社会の連携問題とともに、今現在、国立研究所では既に着手しておりまして、私どもの県でも県教委を中心に既に体制の整備に着手しております。これは教育基本法とかの絡みでするべき問題かどうか、私にはわかりませんけれども、現行法の下で既に着手されておるということをお話しさせていただきます。

◇「地域社会との連携」は社会の受け入れ体制しだい
それから、地域社会との連携問題につきましては、自治会長の経験から申し上げますと、地域社会において、土曜・日曜・祝祭日以外について、我々仕事を持っている男の人、あるいはそれと同じように働いている女性が、地域に参加できないという部分があります。参加できるのは日曜日の自治会の大掃除ぐらいのものでして、役所を始めとして催しや会合のほとんどがウィークデーにあるので参加できません。市町村議会の傍聴も同じです。したがって、地域社会との連携問題については、まず土・日中心の受け入れ態勢を準備するべきだろうと考えます。これもまた教育の問題なのかどうかと思います。これは男女共同参画社会にも関係する問題です。

◇高校入試選抜制は中卒段階で子の将来を閉じる
中学・高校が荒れたという問題につきましては、私自身が京都の朱雀高校に在学しました時代には、制服なし、進学教育なし。朱雀は商業科・普通科併設ということでして、そういう進学教育のない学校でありましても、現役で京大に受かったのがおりますし、一浪まで含めましたら毎年5名前後受かっておったと思います。京都のことですから、同志社、立命に至れば、たくさん受かっておりまして、それから考えましても高校の試験選抜制というのはおかしい。

今現在、奈良県では選抜制ですが、大学受験のランクによって高校間の序列がありまして、生徒も、親も、学校も、そういうことで自然に自己制限をしまして、伸びる芽を摘んでいるということがあります。一校の中で学力の上下、個性の幅をカバーする100も200もの選択式カリキュラムを組むことで、中下位校の活性化を図れないか。今の制度では中学卒業の時点で子どもの将来の大筋が決められてしまうように思います。

◇信仰心のない者に宗教教育はできない
宗教については結論だけ言いますと、据え置きにしておいた方がいいと思います。宗教の核心は信仰そのものであって、宗教的知識ではありません。したがって信仰者でない人が宗教的情操や宗教心の教育をすることはできない。また、信仰者は特定の宗教を良いと信じているのですから、特定の宗教の価値観を公立学校で教えることになり、これを良いという人はいないでしょう。

また宗教教育のテキストを作る場合、キリスト教はどうするのか。一方でテキストに載る宗教と載らない宗教ができる。こう考えていくと、宗教的情操教育あるいは宗教心の教育を公立学校で行うのは適切でないと考えます。これはやはり社会生活の中の切磋琢磨に任せるのが良いのではないか。

◇平和で安全な社会の形成を
それから、「新しい公共」の問題につきまして、「21世紀の国家・社会の形成」という報告書の言葉は、「21世紀の平和で安全な社会の形成」ということにぜひとも変えていただきたいと思います。



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同姓同名・同一目的・同一時間・同一場所、その出会いと必然偶然と縁

2005-06-26 16:16:36 | Weblog

「必然」の思考実験
6月25日記事「品川駅の出会いから『必然』の理解へ」について、コメントをいただきました。
同姓同名で同じデザインの財布を持っている年下の男性と、同種の運転免許を取るために、同一時間に同じ運転免許試験場で出会った。このことと、必然・偶然の関係をどう考えるかというものです。思考実験のようなものですが、私の考えではこうなります。

同種の財布はたくさん売っています
年下の男性を仮にBさんと呼びます。Bさんが同じデザインの財布を持っていたのは、特に不思議に思いません。大学を卒業して私が最初に就職したのはネクタイの製造卸メーカーでした。俗にいうデパート問屋です。そして次に大手カタログ通販会社のマーチャンダイザーとして勤めました。デザインもので少量生産を自慢にしている商品でも100や200は流通しています。普通のファッション商品なら、大量に生産され大量に販売されているわけです。

奇遇でも「必然」です
同姓同名の人と、同一目的、同一場所、同一時間に出会ったことは奇遇としかいいようがありません。それでも、Bさんとコメントさんの時間と経路を追っていけば、出会いは「必然的」結果ということになります。奇遇ではありますが、単純な理屈といえます。

主体と客体、「縁」に触れる
それよりも焦点になるのは、このことに出会った人が、このできごとをどう感じたか、ということでしょう。主体と客体に分けて考えてみます。主体をAさんとします。客体はAさん以外のすべてです。家族も友人も大地も空も景色も、自分以外の外部環境すべてが客体です。Bさんも客体です。Bさんという客体が行動を起こしてAさんと出会ったとき、Bさんという客体はAさんという主体にとって「縁」という性格を持つ存在です。運転免許試験場で出会うという動的な状況は、「縁に触れる」という状況になります。

同じできごとでも反応はいろいろ
AさんとBさんは同姓同名で同種の財布を持ち、同一目的で同一時間に同一場所で二人は出会った。夏日のきょうあたり心霊テレビに出演できそうな話です。AさんとBさんが健全な普通の人であれば、「奇遇や、こんなこともあるんやな」で終わります。AさんとBさんが人なつっこい気性であれば、それが縁で友人関係になることもあるでしょう。AさんとBさんが、たまたま気分がおちこんでいる時期でオカルト好きであれば、心霊本を買ったりするかもしれません。AさんとBさんがお金持ちであれば、細木数子さんに魅入られて百万円も二百万円もお金を出して、お叱りを受けながら助言をいただくかもしれません。

同じ縁に触れても人それぞれ
同じできごとに出会っても(縁に触れても)、人それぞれです。その人が気づかないままに自分の底に秘めているものが、縁に触れて姿を現します。その人の持ち味、個性、生命の傾向性など、表現はいろいろですが、人それぞれに固有のものです。私なんかも若乃花、貴乃花兄弟の争いをテレビで見ます。同じ親、同じ家庭環境、同じ相撲の環境で育っても、あれほどの個性の違いが出てきます。

…とまぁ、私の考えはこのようなものです。


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公務員のお手盛り支給、警察の裏金作り、誰もつかまりません

2005-06-25 14:55:23 | Weblog

◇公務員のお手盛り支給

〇奈良市(平成17年6月)
 「皆勤精励手当」は月額1万円。有給休暇や病気などで1日休んでも満額、休みが2日なら8000円、3日で5000円、4日でも3000円支給。

 「出勤奨励手当」は、出勤するだけで日額500円。さらに「休日出勤特別手当」が5000円。つまり休日に仕事をすれば計5500円が上乗せされる。

〇大阪市(平成16年11月)
 カラ残業発覚。続いて条例外のヤミ年金・退職金の掛け金負担や「制服」と称したスーツ支給など続々と判明。

〇岡山市(平成17年2月)
 岡山市職員互助会が、45歳以上の独身者に4万円の特別給付金を支給、うち半額の公費負担が判明。昭和63年度からで、結婚時7万円、出産時3万円の祝い金と「公平性を保つため」とか。

〇全国274市町村(平成17年4月)
 全国市町村の約1割に当たる31都道府県の274市町村が、交通機関を使わず徒歩で通勤する職員にも通勤手当を支給していることが総務省調査で判明。最高額は愛知県碧南市の月額5750円。

◇警察の裏金作り・不正支出
宮城県警、福岡県警、北海道警など続々と表沙汰になっていますが、北海道警で領収書偽造により書類送検1人というお寒いありさまです。

◇詐欺? 背任横領? 誰もつかまらないの?
素朴に考えると、手ざわり生活実感的に考えると、上のお手盛り手当とか裏金作りは、詐欺とか背任横領になると思うのですが、誰もつかまりませんね。お手盛り手当をもらった方はそれが違法だとは知らなかったでしょうが、支給を決めた方は知らなくても罪があるでしょう。まして裏金作りは「犯罪」だと思いますがねぇ。

◇警察が警察をつかまえる、…か?
悪いことをすれば警察につかまるというのが、手ざわり生活実感的認識なんです。でも、悪いことをすれば警察が警察をつかまえる、…か? 警察も検察庁も公務員仲間です。さらに警察官階級の中で、下にいけばいくほど裏金作る人、上にいけばいくほど裏金使う人。そして裏金&お手盛りについて、彼らは同じようにアブナイ身の上です。守りあうでしょうね。ここは私、泣き寝入りとしますか。きょうは今夏一番(まだ夏前ですが)の暑さということですし、土曜日でもありますから、今から少し昼寝をきめこみます。


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品川駅の出会いから「必然」の理解へ

2005-06-25 12:52:48 | Weblog

◇品川駅ホームの出会い
大学4年秋、就職の面接で京都から新幹線で東京に行きました。東京から在来線に乗って品川駅に行き、乗り換えのためホームに立っていました。そのとき京都の知人が向こうからやってきました。なんと、こんな偶然てあるんやなぁ。そんな立ち話をしてすぐに別れました。

◇品川駅出会いの原因と経過
年を経た後になって、「偶然」と「必然」を考えているとき、品川駅の記憶がよみがえりました。あんな珍しい偶然もあるもんや。でも、知人と私と、それぞれに東京の目的地に向かって京都を出発し、どの電車に乗り、どこで乗り換えをし、昼食を食べたか抜いたかなど、ルートと時間を克明に記録していたなら、なぜホームで出会ったかを説明できるはずと思いつきました。これが「手ざわり生活実感的」思考法です。簡単すぎる、でしょう?

◇「偶然」から「必然」に転化
そこで、「偶然」は「必然」に転化しました。「必然」がすべてで、「偶然」は「必然」の一形態なのです。品川駅ホームの出会いは、原因と経過による必然的結果であることは、誰でも想像できます。原因と結果の経路が全くわからなかったり、わかろうとする必要がなかったり、説明をするのが面倒であったりするとき、「偶然やね」といいます。


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