川本ちょっとメモ

★所感は、「手ざわり生活実感的」に目線を低く心がけています。
★自分用メモは、新聞・Webなどのノート書きです。

鳩山総理脱税シリーズ 目次

2010-02-27 23:49:01 | Weblog


2009-12-16 小企業社長のささやかな脱税
2009-12-17 首相の脱税:鳩山首相実母が上申書提出 「使途は知らず」と
2009-12-18 首相の脱税:9億円贈与と相続税法に見る贈与税
2009-12-19 首相の脱税:鳩山9億円とほかの脱税事件を比べましょう
2009-12-29 鳩山首相6億円納付手続き、脱税に非ず、修正申告に非ず
2010-01-15 大和工業脱税:8160万円脱税、社長に有罪判決
2010-02-02 子への贈与――鳩山は恵まれた育ちで、小沢は心臓病でうろたえて
2010-02-06 脱税首相と容疑不十分幹事長―鳩山と小沢(毎日コラムから)
2010-02-18 税務当局が権力者・鳩山首相を守る――怒りがおさまりません
2010-02-21 鳩山総理、重加算税です




コメント

鳩山総理、重加算税です

2010-02-21 03:51:15 | Weblog


「こうさか」さんからいただいたコメントをそのまま本記に転載させていただきます。


2010-02-14 17:40:37
こんにちは。金曜日の国会答弁を見るかぎり、鳩山総理は、国税通則法における重加算税の課税要件に値する行為だと思います。でも、これは、国税庁が動かなければ、どうにもならない話ですが。

問題を整理すると、贈与税を支払ったということは、総理自身が、母親と総理の間の贈与契約を認めたということになります。それまでの貸付契約が贈与税を免れる仮装・隠ぺいと判断されれば、確固たる課税要件の事実となるでしょう。
  ※重加算税(国税通則法68条-2)参照

問題なのは、国税庁が全くこの件に関して、調査しない姿勢です。これを与謝野さんは、言いたかったのでしょう。もし、一般国民がこんな取引をやったら、国税庁は、鬼の首をとったように重加算税の更正処分を下すでしょう。しかも検察に刑事告発するでしょう。
  行政処分+刑事処分


もし、この処分に対し納税者が不服のとき、納税者が原告、国が被告となり更正処分の取り消しの行政訴訟となるでしょう。その場合、納税者が第三者した取引を知らなかったということを自ら立証しなければなりません。また、知りうる立場なのに知らなかったとなれば、敗訴となるでしょう。正当な理由で知らなかったことを立証するのですから大変なことです。

例えばこんな例があります。

「2006年、消費税の申告書を提出し忘れていた関西電力に対して、12億円の無申告加算税が課されるという事件も起きている。このケースでは、納税は済ませていたのだが、申告書の提出のみ数日間遅れたようだ。その結果、12億円の無申告加算税となった。」

この案件で、重加算税を課すのに鳩山総理には、重加算税を課さない国税庁の姿勢は、おおいに問題です。与謝野さんに鳩山総理は、脱税王と揶揄されても仕方ないと思います。

国民個人が税法について勉強する機会にはなると思いますが。


2010-02-18 23:31:03
すいません。関西電力の事件ですが、国税局が課したのは、重加算税でなく”無申告加算税”でした。申し訳ありません訂正です。

そうですね。鳩山総理は、日本の行政の長ですから、国税庁から重加算税という更正処分を課されたなんてことになると、前代未聞の事件となるでしょう。総理どころか議員も辞職しなければなりません。

たぶん、あえて国税庁は、静観し、総理自ら無申告だったことを申請するのを待っていたのでしょうね。国税庁の静観は、憲法14条の「法の下の平等」に反する行為だと感じます。

鳩山総理は、「倫理観の欠如」という大病にかかっているのでしょう。その病気が他の議員に広まり、止まらない情況が今の民主党です。



コメント

税務当局が権力者・鳩山首相を守る――怒りがおさまりません

2010-02-18 12:26:31 | Weblog


税務当局のあまりのやり方に、怒りがおさまりません。総理大臣なら巨額無申告を長年つづけても、監督官庁のどこからもとがめられず、法の裁きも受けずにすむのです。また、母子のお金のやりとりだから、小沢さんのように悪質ではないという話もあります。大金持ちの息子に生まれたというだけのことではありませんか。

10億円を超える巨額金が数年以上にわたって、母親から鳩山首相に渡っていました。驚くことには、数年以上にわたってそれほどの大金が移動していても、利害関係者による税務申告がほっかむりされたままでまかり通っていました。

このことは、政治資金について検察当局がとりあげて初めて、世間に明らかになりました。税務当局がとりあげたのではありません。母から子へというまったく単純なお金の動きにもかかわらず、です。

事件が発覚してから何か月もありました。税務当局は検察の推移を見守るという大義名分で、鳩山首相が納税を済ませるまで何もしませんでした。この間、意図的に見逃して、鳩山首相を守ったのです。一般人にとっては想像もできない、意図的サボタージュです。

税務当局の意図的サボタージュのおかげで、鳩山首相は納税を済ませた後に記者団に胸をはってこたえました。「修正申告ではありません」。一般人ならとっくに悪質な脱税事件として摘発されているはずのものなのに……。

その後の税務当局はいまだに音なしの構え。巨額無申告、申告期限後の巨額納税という鳩山事例について、税務当局がどう対処するのか、どう対処したのか、ニュースは何も伝わってきません。報道メディアは何をしているのでしょう?

2月6日付けのこのブログにコメントを寄せてくださった「こうさか」さんは関西電力の実例をあげて、重加算税を課することが妥当ではないかと言っています。


コメント

脱税首相と容疑不十分幹事長―鳩山と小沢(毎日コラムから)

2010-02-06 09:49:28 | Weblog


毎日新聞2010年2月6日朝刊、岩見隆夫さんのコラム「近聞遠見―政治家がうさん臭い」を転載します。


 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


年明けから約1カ月、くる日もくる日も<政治とカネ>で大騒ぎしたあとに、何が残ったのだろうか。政治不信というより、政治家不信である。

政治一般では焦点がぼやける。政治家という人間がどうもややこしい。

民主党の小沢一郎幹事長らの刑事処分が決まった4日夕、東京・内幸町のプレスセンターでは、<河野洋平さんのネジを巻く会>が催された。衆院議長2029日の最長記録をつくり、昨年引退した河野を慰労し励ます各界有志の会である。

現職政治家の姿は一人もなく、司会者は、
「時節柄、生臭くなるので」
と断ったが、参会者約100人の共通の気分だったに違いない。

政治家がうさん臭く感じられている。河野は冒頭にあいさつに立ち、
「これだけマスコミの鳴り物入りで登場した新政権が国民の期待にこたえていない。脱税をした人が率いている。納めずに何年もいた。その首相が『税金のむだ遣いをなくせ』と言っている。国民には不平、不満がたまっている……」
などと述べた。

鳩山由紀夫首相は、贈与税を払った、と言うかもしれないが、騒ぎが起きなければ、脱税が続いていたはずだ。なにしろ、母親からの贈与を知らなかったのだから。

憲法第30条には、
<国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ>
と定められている。

鳩山が、意図したかどうかはともかく、ある期間、納税義務を怠ったのは明白だ。

一方の小沢幹事長、政治資金規正法違反の容疑は残ったが、不十分で不起訴となった。

自民党の谷垣禎一総裁が、
「限りなく黒に近い灰色だ」
と言ったが、世間もそんな感じでみている。

脱税首相と容疑不十分幹事長にリードされる民主党は、どこに行くのだろうか。

――略――

鳩山と小沢はタイプがまったく違うが、2人はともに億単位のカネで国民の不信を買った。
「ご迷惑をかけた」
とわびるだけですむのか。


コメント

子への贈与――鳩山は恵まれた育ちで、小沢は心臓病でうろたえて

2010-02-02 12:31:59 | Weblog


■小企業社長の贈与
昨年12月16日に「小企業社長のささやかな脱税」で、かつて私が勤めていた同族小会社の社長(故人)のエピソードを書きました。この社長のそばにいて、私はいろいろなことを学びました。その世渡りの上でのやり口を問わず語りに、私に話しておりました。

子どもが幼少のころから、無税になる最大限度額を毎年贈与して、子ども名義の預金口座に入金していくこと。10年20年が過ぎると、普通の人にとってはけっこうな金額になりますから、こうして合法的であることの証拠をつくっていきます。これをつづけていくと、子どもが一人前の職業人となり家庭を持つときに、家を買う頭金にはなるだろうというわけでした。

社長は仕事で成功して、無産家庭の出身からビル一つを建てるほどの財産を成しました。とはいえ地方のことなので、不動産の評価はたいしたものではありません。自社ビルが建つまでは、仕事にかけて粉骨砕身というありさまでした。金儲けにかけてはかなりきついところもあったので、良くいう人と悪くいう人の落差が大きい人でした。

私は、この社長が懸命に金を稼ぐ姿を見てきました。商売は儲けなければいけません。そして儲けた人は税金を払うのが社会的使命の一つです。私は反社会的なことでないかぎり、人を雇い、仕事で儲けて、その結果として納税することは社会的に役立つことだと積極的に評価する人生観を持っています。かく言う私は、生計費にも不自由する毎日ですが。


■偽善者・鳩山首相が「国民の生命を守る」と言う
鳩山首相は、昨年12月29日付けで書いたように、12億6千万円を母からもらっていた(朝日新聞による)ことを知らなかったと言っています。知らなかったから何年間も税金を払っていなかったというのです。

首相本人は、これを「脱税の認識はない」と言っています。脱税で摘発された人はたくさんいますが、脱税の意思がなかったという抗弁が認められたという話を聞いたことはありません。これはたとえば、殺人罪に問われた容疑者が「殺すつもりはなかった」と言っても、殺人の事実に変わりないということと同義です。

これほどの大金をもらっていても知らなかったという生活は、私なんかにとっては想像を絶するものです。鳩山首相は昨夏の衆院選期間中、息子が就職できないという生活の苦しみを街頭演説の場で直訴した婦人のことを訴えつづけてきました。さらにこの1月29日の施政方針演説では「命を守る政治」と連呼しました。セレブのお坊ちゃまの良心の表現でありましょう。しかし私は、政治家としての鳩山首相を信じることができません。


■税務当局は意図的サボタージュで権力者・鳩山を守る
そして驚くことにはそれほどの大金が移動していても、政治資金報告のことが社会的にクローズアップされるまで、長い間、税務当局や検察当局に摘発されませんでした。小沢さんのように、複雑な資金移動をしているのではなく、まったく単純なお金の動きにもかかわらず、です。

事件が発覚してから何か月もありました。税務当局は検察の推移を見守るという大義名分で、鳩山首相が納税を済ませるまで何もしませんでした。この間、意図的に見逃して、鳩山首相を守ったのです。一般人には想像もできない、意図的サボタージュです。

そして、税務当局はいまだに音なしの構え。鳩山首相の巨額納税は時効分を含んでいるというが、その後のことはニュースとして伝わってこない。納税したという行為のほかは何も伝わってこない。このあたり、報道メディアの姿勢もいいかげんなものだ。

鳩山首相にとっても税務当局にとっても、世間の耳目が小沢さんに集まっているので「小沢ありがたや」でしょう。

脱税を摘発しても、正当な職務行為です。公務員ならクビになることはありません。左遷の冷や飯くらい覚悟したっていいじゃないですか。税務役人があさましい姿を人前にさらしました。


■小沢幹事長は心臓病でうろたえて「認識なし」
小沢民主党幹事長は陸山会の世田谷土地購入資金のうち、3億6千万円を家族名義の口座から引き出したと言っています。そしてこの家族名義の口座の大金のことを、1月25日の記者会見でこう話しています。

「名義上、女房や子どもの名義にして預金していたことは事実だが、前にも言った通り、前年に心臓病で四十数日間も入院したという自分のことが心理的に影響したのかと思っているが、その資金自身は私の金であり、女房、子どもに贈与したという認識はない。」(YOMIURI ONLINE 読売新聞 2010年2月2日01時49分) 

心臓病になってうろたえて、自分の財産を一時的に家族名義に分散したというのです。贈与したという認識がないと堂々と言うのです。贈与でないというなら、「名義借り」です。何のために、名義借りという操作をしなければならなかったのでしょうか。

政界で昔、「記憶にございません」という言葉がはやったことがありました。それは、自民党だったと思います。民主党の流行語は、「認識がありません」なんですね。


■何党であれ「お金不始末」議員には議員辞職を願う
鳩山首相は「脱税の認識はない」と言い、小沢幹事長は「贈与という認識はない」と言っています。こういう政治家が民主党のナンバーワンとナンバーツーです。

お金のルールを守ることができない政治家は何党によらず、国会議員を辞さなければいけないというのが私の考えです。どんなに立派な見識を語っても、どんなに立派な実績があっても、「お金のことに不始末を犯した政治家は無条件に政界退場」を願いたいですね。


コメント