■六十代夫婦げんか 高速道に夫を置き去り (毎日新聞 2016年7月27日)
北海道音更(おとふけ)町の道東自動車道で25日、乗用車で走行中に夫婦げんかをした60代の男性会社員が車から降ろされ、道路上を歩いていたところを、道警十勝機動警察隊に保護されていたことが27日、分かった。
同警察隊によると、25日午前11時40分ごろ、通りかかった乗用車から「男の人が歩いている」と110番があった。60代の妻が運転する車で札幌方面に移動中、夫婦げんかとなり、妻から「インターチェンジの先にいるから、あんたは歩いて来なさい」と言われた夫が車から降ろされたという。
妻は音更帯広インターチェンジ近くで車を駐車しており、警察隊は駐停車禁止違反で妻を摘発した。安全確保のため、音更帯広と池田の両インターチェンジ間は約7分間通行止めとなった。
2人は「迷惑をかけてしまい申し訳ない」と反省しているという。警察隊は「高速道路では原則駐車できないし、ましてや歩いてもいけない」とあきれていた。(共同)
■六十代、キレて前車を追う
昨年、綿パンの家着姿で軽自動車に乗っていたときのことでした。居住地の住宅団地の2車線両側歩道付きの道路を時速40kmで走って、前の白クラウンに追いつきました。すぐ前を走っている白のクラウンはゆっくり走ってマイペースです。住宅団地の道路ではときどき、目的の家を探しているらしくもたついて走る車がいます。前を走る白クラウンがじれったくて、私は追い越しました。そのとたんに白クラウンが私の車を追い上げてピタリと張りついてきます。こちらがスピードを時速50kmくらいまで上げても、後ろから張りついてきます。
これはまずいと気がついて、住宅地の6m幅街路に曲がって入って停車しました。白クラウンも2車線道路を折れ曲がって、音を立てて軽自動車に横付け急停車しました。2台並列ですから住宅地の中の街路を塞いでいます。白クラウンから、大声で何かわめきながら、男が飛び出してきました。
その白クラウン男は、お金のありそうな立派な身なりをしていました。年のころは六十代後半、と見受けました。しかし、身なりと年齢に似合わず、怒りに突き動かされた異様な目つきをしていました。
男は時速50km近くで私を追い上げ、危険なことにピタリと後ろに張り付き、ほとんどスピードダウンしない勢いで6m巾街路に折れて入り、その街路を塞いで急停車したのです。
「ここは30kmやぞ、わかってんのかっ。おまえ、どこから来たんや。どこのもん(者)やっ、どこから来たんや、言うてみい」
停車場所の住宅の家人が、何事かとばかりに出てきました。白クラウン男は、大声でわめきつづけています。私はひたすら、すみません、すみません、と謝りつづけました。相手は完全にキレています。私が謝る一方なので、白クラウン男はひとしきり大声でわめきつづけた後に、それでもわめきながら車に戻り、運転席の窓ガラスを下げて、また大声でわめきつづけて何事か捨てぜりふを残し、急発進して去りました。
走っていた2車線道路はセンター白線標示があって、制限時速は30kmではありません。いつの時代かの自治会で時速30kmで走ろうという申し合わせがあったのかもしれませんが、私が住むようになって以後に、自治会報でもそのような申し合わせを見たことがありません。
しかし私は、焦れて追い越したことを反省しました。その後は、前車の走行状況をもっと慎重に見るよう留意しています。