一昨日のこと、大学4年生の娘が帰宅して言いました。
「きょう、電車ん中で年いったおばちゃんに、お腹たるんでるやん、ゆうて憎たらしそうに言われた。どう思う、お父さん。失礼やと思わへん?」
娘は丈の短いTシャツを着ておりました。仲間の女の子何人かと連れだっていて、みんな揃って同じように、背中の腰あたりやお腹がチョロッと見えたり見えなかったりする出で立ちでした。どうも、その肌が見え隠れすることが気に入らなかったようだと娘が言います。
それにしても見ず知らずの人間に憎まれ口を言うなんて、大人のすることかと娘が憤慨していました。
きょう、さきほどのこと。日暮れ時、大学2年生の息子が帰ってきて言いました。
「お父さん、きょう道を歩いてたら、前から来た年いったおっさんに、まっすぐ歩いて来たらぶつかるやないか、ゆうて怒られた。自分がえらい勢いでまっすぐ突っ切ってきといて、怒んねんで」
娘の話の年いったおばちゃんにしても、息子の年いったおっさんにしても、苛立っていて怒りっぽいようです。
どうも、私と同様の年配の立派な年ごろの大人が、未熟なようです。青年に軽蔑されるようではどうにもなりません。近ごろの若者はというのは昔話のようで、近ごろの大人はと若者があきれる時代なんです。