川本ちょっとメモ

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★自分用メモは、新聞・Webなどのノート書きです。

安倍首相も虚偽答弁か 加計新文書 愛媛県が参院の求めで提出 朝日報道から2点転載

2018-05-22 04:04:54 | Weblog

<2018.5.24.お知らせ>
5月23日財務省から国会に提出された「森友交渉記録」PDF957ページ分を
毎日新聞サイトから閲覧・ダウンロードできます。
→https://cdn.mainichi.jp/item/jp/pdf/20180523moritomo.pdf


2017-05-21
<安倍親友 加計学園> あなたは安倍首相がクリーンであると信用できますか? 「総理のご意向」文書 リーク全文文字起こし
2017-05-24
<安倍親友 加計学園> 「総理の意向」文書が裏付ける「加計」の流れ 「広域的に」「限り」の語句追加で京産大離脱
2017-06-19
<加計学園> NHK新入手文書 「10/21 萩生田副長官ご発言概要」画像テキスト化(NHKクロ現 6.19.夜放送)
2017-06-27
<加計学園人脈> 萩生田官房副長官の経歴から邪推する 2017.6.16.参院予算委答弁に 安倍・萩生田コンビの嘘を見た聞いた
2017-08-14
加計戦略特区ダイアリー 今治市獣医学部新設を巡る経緯
2018-05-12
<加計学園> 遅まきながら愛媛県職員官邸面会「首相案件メモ」を掲載します
2018-05-18
日大アメフト暴力タックル問題と森友・加計問題の共通点……内田監督も安倍首相も「指示していない」



加計学園の問題に関して参議院が、愛媛県と今治市に関連文書の提出を求めていたことが昨日5月21日に明らかになりました。

中村愛媛県知事が昨日記者会見して、庁内関係部署を調査した結果、見出された文書を参議院に提出したと話しました。愛媛県としては、参院提出済文書の扱いは参院にお任せするとして、提出文書を公表していません。

しかし、朝日新聞は提出文書が27点と報じ、入手文書を公開しました。そのうち2点をここに転載いたします。

今治市は、参議院の要請に応じず、関連文書提出はしていません。一般からの情報公開にも今は応じていません。

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2015年(平成27年)2月25日に加計学園理事長が安倍首相と面談。加計孝太郎理事長が安倍首相に今治市に新設計画している獣医学部について説明し、安倍首相「いいね」とコメントしたという、加計学園関係者の話が記録されています。そうであれば、安倍首相は国会で「虚偽答弁」をくり返していたことになります。

さらに、加計学園関係者は、加計学園に対して柳瀬首相秘書官から資料提出の指示があったと話しています。愛媛県と加計学園とのこの打合せは、2015年(平成27年)3月に行われています。柳瀬首相秘書官(当時)についても、これまでの説明と異なります。



(「参院要請愛媛県提出文書」朝日新聞2018年5月21日18時28分から転載)


報 告

   獣医師養成系大学の設置に係る加計学園関係者との
   打合せ会等について
                        
                             27. 3.
                             地域政策課

1.加計学園から、理事長と安倍首相との面談結果等について報告したいとの
 申出があり、3月3日、同学園関係者と県との間で打合せ会を行った。

2.加計学園からの報告等は次のとおり。

 ① 2/25に理事長が首相と面談(15分程度)。理事長から、獣医師養成系
  大学空白地帯の四国の今治市に設置予定の獣医学部では、国際水準の獣
  医学教育を目指すことなどを説明。首相からは「そういう新しい獣医大
  学の考えはいいね。」とのコメントあり。
   また、柳瀬首相秘書官から、改めて資料を提出するよう指示があった
  ので、早急に資料を調整し、提出する予定。

 ② 下村文科大臣が一歩引いたスタンスになっており、県においても、官
  邸への働きかけを非公式で実施いただけないかとの要望があったが、政
  治的な動きは難しい旨回答。

 ③ 検討中の大学附置施設(高度総合検査センター等)の設置には多額の
  費用が必要であるが、施設設置に伴う国からの補助がない中、一私学で
  は困難であるので、国の支援が可能となる方策の検討を含め、県・市の
  財政支援をお願いしたい。

 なお、3月4日には、同学園と今治市長が面会し、ほぼ同内容の説明があった。

3.おって、3/3に開催された国家戦略特区諮問会議では、特区法改正案に盛
 り込む追加規制緩和策が決定されたが、新潟市の国家戦略特区(獣医学部設
 置に係る規制緩和)は、含まれていない。
  今後、26年度末までに出される構造改革特区提案(愛媛県・今治市)に対
 する回答と合わせて、国家戦略特区の結論も出される模様。

4.ついては、加計学園の具体的な大学構想が示されたことから、特区提案の
 動向を踏まえ、今後の対応方針について、今治市としっかりと協議を進めて
 いきたい。

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「復命書」では、2015年(平成27年)4月2日の官邸面談の当事者が誰であるかを始め、協議内容がよくわかります。柳瀬氏、藤原氏はどう弁明するのでしょうか。


(「参院要請愛媛県提出文書」朝日新聞2018年5月21日18時28分から転載)


         復 命 書

命により、平成27年4月2日限り

内閣府地方推進室次長及び総理秘書官との面談のため、東京都に出張したので、復命します。

平成27年4月3日

愛媛県知事 中村時広様

                出張者職氏名 課長
                       主幹

             記

1 日時及び場所
  平成27年4月2日(木)11時30分~12時30分 内閣府
              15時~15時40分   総理官邸

2 用務
  今治新都市への獣医師系養成大学の設置に係る内閣府地方推進室及び
  総理秘書官との協議

3 内容
  別紙のとおり。


別紙

【訪問者】

愛媛県      地域政策課長○
              主幹○

愛媛県東京事務所  行政課主任○

今治市        企画課長○
            課長補佐 

加計学園        相談役○
            事務局長○
              次長 
              参事 

(注) 総理官邸への訪問者は、部屋の大きさの関係で6名に制限されたため、
   ○のある者が訪問


【相手方】

○内閣府地方創生推進室次長国家戦略特別区域等担当 藤原豊(経済産業省)

近畿圏地方連絡室 杉浦あおい

○内閣総理大臣秘書官 柳瀬唯夫(経済産業省)

内閣参事官 角田喜彦(文部科学省)

内閣参事官 青山豊久(農林水産省)


《県・市と加計学園との事前打合せにおける事務局長の主な発言》

・柳瀬秘書官に対しては、内閣府藤原次長を紹介いただいたことに対してお礼
 を述べたい。

・先日安倍総理と同学園理事長が会食した際に、下村文科大臣が加計学園は課
 題への回答もなくけしからんといっているとの発言があったことに対し、理
 事長から柳瀬秘書官にちゃんと説明しておくように言われている。同秘書官
 からも、本日、その点を質問される可能性があり、県・今治市から、100
 %の回答にはなっていないが、ちゃんと昨年12月26日にペーパーにより
 文部科学省に直接説明している旨を回答してほしい。


《藤原地方創生推進室次長の主な発言(内閣府)11:30》

・加計学園からは3月24日に1度話は聞いているとして、県・今治市から、
 獣医学部へ取り組む目的や姿勢、今治市が既に大学用地を準備しているこ
 と、日本獣医師会や既存の獣医大学の反対がネックになっていることなどを
 説明。

・要請の内容は総理官邸から聞いており、県・市がこれまで構造改革特区申請
 をされ、実現に至っていないことも承知。

・政府としてきちんと対応していかなければならないと考えており、県・市・
 学園と国が知恵を出し合って進めていきたい。

・そのため、これまでの構造改革特区のように事務的に対応されて終わりとい
 うことではなく、国家戦略特区の手法を使って突破口を開きたい。

・国家戦略特区は、地方自治体に限らず、事業者や個人からでも全国レベルの
 制度改革の提案を受け付けるが、制度改革の実現のためには地方自治体の強
 力なバックアップが必要。言い換えると、知事や市長など自治体にどれくら
 いの熱意があるかというところが重要になってくる。

・国家戦略特区は、自治体等から提案を受けて、国の判断により地域を指定す
 るものであるが、風穴を開けた自治体(提案をした自治体)が有利。仮に国
 家戦略特区申請を行ってその指定を受けられない場合でも、出口は、構造改
 革特区の指定や別の規制緩和により、要望を実現可能。

・(現在26次特区申請を行っているところであり、その最終結果が公表され
 ていないが、その点はどうなるのかとの質問に対して)最終結果の公表は保
 留している。

・今年度から構造改革特区と国家戦略特区を一体的に取り扱うこととし、年2
 回の募集を予定しており、遅くとも5月の連休明けには1回目の募集を開
 始。

・ついては、ポイントを絞ってインパクトのある形で、2、3枚程度の提案書
 案を作成いただき、早い段階で相談されたい。

・総理は第一次産業にも熱心であり、提案内容は、獣医大学だけでいくか、水
 産、養殖といった他産業などの関連分野も含めるかは、県・市の判断による
 が、幅広い方が熱意を感じる。

・事前相談も対応する。むしろ熱心な自治体ほど持ってきているといった感じ
 がある。

・獣医師会等とは真っ向勝負にならないよう、摩擦を少なくして、既存の獣医
 学部と異なる特徴、例えば、公衆衛生の観点や公務員獣医師や産業獣医師の
 養成などのカリキュラムの工夫や、養殖魚病対応、アジアの拠点・四国の拠
 点にする、鳥インフル対策、人獣共通感染症対策、地域の人材育成などに加
 え、ペット獣医師を増やさないような卒業生の進路の見通しなどもしっかり
 書きこんでほしい。

・かなりチャンスがあると思っていただいてよい。

・(本件は地方創生特区にならないのかとの質問に対して)地方創生特区は、
 現在3件指定しているが、地域に限定したものであり、その数をどんどん増
 やしていくものではないと考えている。本件は、四国という地域に限定した
 もので、地方創生になじむ面もあるものの、地方創生特区としては考えてい
 ない。

・獣医学部の設置について、愛媛県だけでなく、四国4県で応援している形が
 ほしい。

(四国知事会では、四国に獣医学部が必要であるとして要望しているが、今治
市に設置ということになると、他の3県も同意していないとの回答に対して)

 四国他県の対応として、それは理解できるし、そこまでは、求めない。

・(新潟市の国家戦略特区の獣医学部の現状はどうかとの質問に対して)愛媛
 県・今治市としても気になることだと理解できるし、ここだけの話である
 が、新潟市の国家戦略特区の獣医学部の現状は、当初よりもトーンが少し下
 がってきており、大学用地を用意している今治市と比べても、具体性に欠け
 ていると感じている。


《柳瀬首相秘書官の主な発言(総理官邸)15:00》

・本日は、地方創生関連の一部改正法の議員説明が予定されており、多忙を極
 める内閣府藤原次長に面会できたのは良かった。

・本件は、首相案件となっており、何とか実現したいと考えているので、今
 回、内閣府にも話を聞きに行ってもらった。今後は、こういった非公式の場
 ではなく、藤原次長の公式のヒアリングを受けるという形で進めていただき
 たい。魅力的なものを持って行って相談してほしい。

・国家戦略特区でいくか、構造改革特区でいくかはテクニカルな問題であり、
 要望が実現するのであればどちらでもいいと思う。通しやすい方でいい。現
 在、国家戦略特区の方が政治的に勢いがある。地方創生特区がピッタリでは
 あるが、そう数は増やせない。四国は国家戦略特区の指定がないという点も
 いい。香川が打診中だったと思うが、申請する意味はある。

・いずれにしても、自治体がやらされモードではなく、死ぬほど実現したいと
 いう意識を持つことが最低条件。

・県も市も首長がやる気になっているのかとの質問に対し〈積極的に取り組む
 姿勢であると回答〉

・四国に獣医大学がないのは有利。まずは企画書を提出いただきたい。その後
 に四国の獣医師会などの応援団、こういうものを作ってほしいという後押し
 をしてくれるところを味方に付けること。鳥インフル対策や水産物の輸出の
 関係で人がほしいとか、県だけでなく、四国全体の要望として出てくるので
 あればベスト。日本獣医師会が反対している中で、愛媛県獣医師会が賛成し
 ているのは評価できる。

・四国全体の要望としてはどうかとの問いに対して〈四国各県も公衆衛生に携
 わる者、公務員獣医は不足しているという共通認識がある。四国知事会で
 も、「今治地域で」との文言はないが、要望として上げている旨回答〉。

・四国の獣医大学の空白地帯が解消されることは、鳥インフル対策や公衆衛生
 獣医師確保の視点から、農水省・厚労省も歓迎する方向。

・文科省についても、いい大学を作るのであれば反対しないはず。

・獣医師会には、直接対決を避けるよう、あまり心配しなくていいんですよと
 いったような、既存の獣医大学との差別化を図った特徴を出すことや卒後の
 見通しなどを明らかにすること。自治体等が熱意を見せて仕方がないと思わ
 せるようにするのがいい。

・要望が出てくれば、政府の中は、内閣府が説明していくことになる。藤原次
 長は、多少強引な所もあり、軋轢(あつれき)が生じている点もあるが、突
 破力はある。

・〈加計学園から、先日安倍総理と同学園理事長が会食した際に、下村文科大
 臣が加計学園は課題への回答もなくけしからんといっているとの発言があっ
 たとのことであり、その対応策について意見を求めたところ〉今後、策定す
 る国家戦略特区の提案書と併せて課題への取組状況を整理して、文科省に説
 明するのがよい。


挨拶(あいさつ)回り〉

・文部科学省専門教育課を訪問したが、 北山課長、牧野課長補佐の両名が
 不在。

・文化庁記念物課 高橋課長を訪問し、四国遍路の世界遺産化、日本遺産認定
 を要望。



コメント

日大アメフト暴力タックル問題と森友・加計問題の共通点……内田監督も安倍首相も「指示していない」

2018-05-18 23:20:08 | Weblog

<2018.5.19.追記> 19日、日大・内田監督が監督辞任を表明。問題の焦点である「暴力タックルを生んだ指示の有無」については、「調査があるので」という理由で報道陣の質問に答えなかった。


日大アメフト選手が暴力タックル、関学被害選手は全治3週間
アメフトのスポーツ特性…フォーメンション展開

5月6日、アメリカンフットボール(アメフト)の関西学院大学(関学)と日本大学の試合がありました。その試合で、日大選手が関学のスター選手にとんでもない暴力タックルをしかけました。被害選手は全治3週間の負傷を受けました。日大選手は反則行為を3回もくり返して退場を命じられました。反則行為とはいうものの、試合後にビデオ見ると、関学の選手を潰すだけの目的でタックルをしかけたとしか考えようがない映像でした。「反則」を超えて明らかに「暴力行為」です。

しかけた日大選手はディフェンスライン(DL)というポジションで、DLには重量級の選手が配置されます。やられた関学選手はクォーターバック(QB)というポジションです。味方オフェンスラインのすぐ後ろに1人いて、味方選手にパスを投げます。俗に司令塔と呼ばれています。

アメフト、アメリカンフットボールはプレイが勇壮でしかも華やか。なかでも華やかなのはクォーターバックが投げるロングパスが決まったときです。野球に例えるならホームランに相当する華やかさでしょうか。

アメフトの全日本大学選手権の決勝戦は「甲子園ボウル」というネーミングで、阪神甲子園球場で行われます。全国の最強豪大学は関西学院大学で、それにつづくのが日本大学です。

関西では関学に続くのが立命館大学ですが、1980年代から1990年代に京都大学が6回、甲子園ボウルの覇者になっています。その時代の関西の大学アメフトでは、関学・京大カードが一番人気でした。部員数が少なく、体格も軽量級が主体の京大ギャングスターズが強いのでファンの喝采を浴びました。私は立命が敗れて脱落したあとは京大を応援したものです。

なぜ京大アメフトが強いのか、当時、テレビでもたびたび放送されました。アメフトは若いころから好きなので、よく覚えています。京大アメフトはなぜ強いのか。解答は「フォーメーション」でした。フォーメーションというのは選手配置とその形のことで、陣形といって良いと思います。

いくつものフォーメーションと、試合の展開に応じて変化する数々のフォーメーションの組み合わせを、徹底的に頭に入れます。フォーメーションは試合の展開に応じて次々に変化していきます。こういうときはこのようにと、試合展開を映像でよくよく理解して頭に染みつかせているのだろうと思いました。それもチーム全員が各個に、です。将棋のプロ棋士がものすごい数の棋譜をそらんじているのに似た訓練でしょうか。

 そのうえで、たとえば攻勢のときには、監督やコーチから司令塔であるクォーターバックを通じてチーム全体に指示が伝えられ、フォーメーションを俊敏に変化させながら試合を展開しています。日大選手が暴力タックルをしかけたのはこのクォーターバックです。被害選手が負傷途中退場したことで、関学側のチーム運用に変更が生じてフォーメーション展開も変わったことでしょう。

監督・コーチ → クォーターバック → チームメンバー。攻撃のときにはこのルートで指示が伝えられ、フォーメーション学習に則ってチームが一体となって動きます。アメフトでは個人的なパフォーマンスは許されません。監督・コーチの指示に忠実に呼吸を合わせてプレイするのがアメフトの際立った特性です。

強豪チームとの体力差を克服して京大アメフトを優勝に導いたのが、フォーメーション学習でした。全盛期の京大アメフト、ギャングスターズには今でも忘れられない東海辰弥クォーターバックがいました。アメフト界にはこういう財産があり、関西学院大学にとっても暴力的根性論など考えられないことでした。


5月6日試合後の日大アメフト指導部の状況

〇日大反則選手が自チームにもどったときの映像
  反則退場を命じられた日大選手が駆け足でチームサイドに戻ってきたと
き、日大チームの固まりの中の一人が反則選手のヘルメットを軽く小突いて
いる映像が残っています。このヘルメットを軽く小突く行為は、軽く「お疲
れさま」というような仕草で、よくみられる風景です。

〇日本大学・内田監督の試合後コメント(日刊スポーツ 2018.5.6.19:48)
  日大選手が関学クォーターバックを暴力タックルで負傷させ、さらに別の
 関学選手を殴るなどして試合退場を命じられたことへの記者の問いかけに、
 内田監督が答えました。

 「力がないから、厳しくプレッシャーをかけている。待ちでなく、攻めて戦
 わないと。選手も必死。あれぐらいやっていかないと勝てない。やらせてい
 る私の責任。」


5月10日、日大アメフトHPに謝罪文掲載

<本学選手による試合中の重大な反則行為について>

 5月6日に行われた本学と関西学院大学の定期戦において,本学選手による反則行為により大きな混乱を招き,関西学院大学の選手・関係者の皆さま,関東学生アメリカンフットボール連盟,また国内外のアメリカンフットボールファンの方々に多大な御迷惑と御心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

 今回の事態を厳粛に受け止め,今後はこのようなことがないよう,これまで以上に学生と真摯に向き合い指導を徹底してまいります。このたびのこと,重ねてお詫び申し上げます。

              日本大学アメリカンフットボール部


5月6日の内田監督のコメントでは、相手選手にけがをさせたり、反則をするくらいの闘魂でなきゃ勝てないだろう、という認識でした。ホームページ上の謝罪は、学生が悪いことをして申し訳ない、学生への指導を徹底します、というもので謝罪のかけらも感じられない。さらに、アメフト部指導陣の責任などまったく思っていない様子です。


5月10日、日大のHP謝罪を受けて、関学から日大へ抗議文発送(関学アメフトHPには12日
 付で掲載)


5月10日、日大アメフト部謝罪公表を受けて、関学アメフト部が5月12日記者会見を開いて、10日付で日大宛て抗議文を発送したと発表しました。この抗議文は12日付けで関学アメフト部HPに掲載されていて、このブログの文末にほかの関係文書とともに転載します。

関学から日大への抗議文では、① クォーターバック選手への反則タックルは試合の進行と関係のない意図的な暴力行為であると断じ、② 試合直後の日刊スポーツへの内田監督コメントは反則暴力行為を容認していると受け取れる、と指摘しました。


5月15日付で、日大アメフト部から関学アメフト部抗議書に対する回答書

回答書(当記事文末に転載します)ではこう答えています。

日大アメフト部としては、アメリカンフットボール公式規則に掲げるフットボール綱領を尊重しており、意図的な乱暴行為を行うことなどを選手へ教えることは全くない。

弊部の指導方針はルールに基づいた「厳しさ」を求めるものだが、選手の受け取り方に乖離(かいり)が起きていたことが問題の本質と認識しており、指導方法に関して深く反省している。

5月6日試合終了後に内田監督は暴力タックルについての感想を記者から求められて、「あれぐらいやっていかないと勝てない」などと話した。これは選手に厳しさを求めているのであって、反則をしてもよいとするものではない。しかし、反則行為を容認する言葉と受け取られているので、試合終了後のコメントを撤回する。


関学5月17日付、日大宛て要望書
「日本大学からの回答および今後の対応について(当記事文末に転載します)

15日付日大回答書を受けて、関学は5月17日記者会見をしました。日大・内田監督を始め指導部に対する怒りを露わにして追求しました。そして新たに回答を求める文書の形で厳しく日大の姿勢を問い詰めていきます。

① これまで日大反則選手が5月6日試合で突然変異を起こし、1試合で3回も
 暴力的反則をくり返したのか不可解である。
  どのような指示・指導があり、本人がどのように理解・判断してこのような
 行為に至ったのか、本件回答書が「問題の本質」とする、指導者による指導
 と選手の受け取り方との間の乖離について真摯な調査に基づいた具体的な説
 明をいただきたい。

② ア.極めて悪質な1プレー目が反則(アンネセサリーラフネス)とされた時
   点で、指導者が当該選手の交代を指示し、当該選手を厳しく注意・指導
   しなかった。
  イ.2回目の反則行為の時点でも同様に指導者が当該選手の交代を指示し、
   当該選手を厳しく注意・指導しなかった。
  ウ.3回目の反則行為により当該選手が資格没収となってチームエリアに
   戻るに至っても、指導者が当該選手を厳しく注意・指導する様子がうか
   がえなかった。
  エ.試合後に内田監督が「あれぐらいやっていかないと勝てない。やらせ
   ている私の責任」(日刊スポーツ 5/6配信)とコメントしている。

   これらのことを考え合わせて、ルールを逸脱した行為を監督・コーチが容
  認していたのではないかと疑う。

③ 「監督に『責任はおれが取る』と言われていた」
  「(日本大学)関係者は反則が内田正人監督の指示だったとも明かした」
  「『試合に出場したかったら、1プレー目で相手のQBを壊してこい』と
  指示した」
 など多数のメディアで日本大学の指導者が反則行為を指示したと思われる報
  道が相次いでいる。

  これら報道が事実なら、5月10日付日大回答書にある「規則に違反し貴部選
手を負傷させる意図は全くなく,選手全員に『厳しさ』を求め,士気を上げ
 るために行ったもの」という範疇を逸脱している。説明を求める。

日大側が、勝つためには少々の反則も恐れない暴れ方が必要、アメフトに多少の怪我はつきもの、という方針だろうと、関学側は見定めて猛反発しています。

日大アメフトの監督・コーチ陣の時代遅れな暴力的根性指導を疑わせる①~③までの事情を挙げて、改善と説明を求めています。


日大アメフト暴力タックル問題と森友・加計問題に共通性を見た

この「日大暴力タックル問題」は、「森友・加計問題」にパターンがそっくりです。

内田監督は、反則を恐れずに相手選手を潰せ、壊せと日大選手をいつも追い詰めています。その指導方針がチームの空気になり、ついには今回の極端な反則暴力を生んでしまいました。

余りにひどい反則タックルも、試合退場を命じられて自陣サイドに戻ってきた反則選手を迎えている情景も、映像に残っています。

今、一般紙、スポーツ紙、テレビ報道など多くのメディアが日大アメフトを追いかけていて、日大部員に不満が鬱積しているありさまが漏れ伝わっています。

それでも、日大回答も、日大広報も、内田監督の指導が悪いのではなく、アメフト部員の受け取り方が悪いので、一層の指導を致しますというものでした。内田監督は日大の常務理事でもあり、大学の人事権を握っている実力者なんです。

森友学園の象徴的な「教育勅語」教育は、安倍首相の国民運動の母体になっている日本会議が大喜びするものだし、安倍首相夫妻もそうなのです。

加計学園は安倍首相の若いときからの親友です。うまくやってほしいと思うのは自然な友情です。

安倍首相はこれまでの年月経過の中で、森友・加計案件がうまく早く進んでほしいという気持ちを側近政治家に漏らしているでしょう。官邸官僚や内閣府官僚のうちで腹心と信頼できる者には、はっきりと胸の内を明かすか、俺の気持ちを分かれよという空気を強く出したでしょう。部下に空気を読ませるために。

私が指示したことはない、私から指示を受けたという者は未だ一人もいない。そう言って、安倍首相は胸を張っています。麻生副総理はその安倍首相を守ってきました。

(朝日新聞 2018年5月16日17時52分)
 アメリカンフットボールの日大と関学大の定期戦(6日、東京)で日大の守備選手が相手選手に悪質な反則行為となるタックルを浴びせて負傷させた問題で、日大の内田正人監督が学内の聞き取り調査に、「反則行為を指示したことはない」と話していることが分かった。日大広報部が16日明らかにした。

 日大は試合後、事実関係を把握するため、学内調査を実施。内田監督は聞き取り調査に「反則行為を指示したことはない」と答え、「(守備選手に)頑張れと言い、その受け止め方が、あのプレーにつながってしまったのかな」と話したという。また、守備選手も「監督から指示されたことはない」と答えたという。広報部によると、調査は続けていく。


安倍首相の意向に合わせようとがんばってきた近畿財務局がまず壊れました。自殺者が出ました。知らぬ存ぜぬの一点張りで国会を冒とくしてきた佐川理財局長を国税局長に昇進させ、国税局長としての仕事をまともにできぬままに辞任させた安倍首相と麻生財務大臣。森友・加計問題と関係のない財務次官セクハラ問題が露顕して辞任。森友・加計のおかげで財務省は内部的には壊れてしまいました。

防衛省でも財務省でも公文書や公文書未満の文書が無いない尽くしでしたが、今年になって、有りました有りましたという文書が出てきた。役人たちも大臣たちも、すみませんの一言で終わり。安倍・麻生コンビは、すみませんなんて言えるかというスタイルです。

指示していない、忖度をされる側の私にはそれが分からないのだからしようのないことだ。そんな安倍首相の下で、多くの役人たちが潰れていき、国の行政機構が安倍機構に変質しています。

日大アメフトの暴力反則問題の根と、安倍首相の森友・加計問題の根に共通性を見出して、我ながら情けなくなりました。昨年2月に始まって今もまだ、森友・加計です。安倍首相や取り巻きの役人たちが正直に話せば、すぐにも終わってしまう問題なんです。愛媛県の中村知事も記者会見でそう言ってました。

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(5月10日付日大のHP謝罪を受けて、関学から日大へ同日付抗議文発送)

日本大学との第51回定期戦における日本大学選手による反則行為に
ついて
  2018/05/12

 5月6日に行われました関西学院大学と日本大学の第51回定期戦において、関西学院大学の選手(以下、関学QB)に対する日本大学の選手(以下、日大DL)による反則行為が発生しました。試合後にビデオ映像で確認したところ、日大DLは関学QBがボールを投げ終わって約2秒後に背後からタックルをしております。

 ボールには一切反応せず、QBだけを目掛けて突進し、明らかに力を抜いている状態の選手に背後から突き当たっており、さらに足を捻っており、競技プレーとはまったく関係なく当該選手を傷つけることだけを目的とした意図的で極めて危険かつ悪質な行為でした。

 関学QBはこのプレーで負傷退場し、試合後に医師から全治3週間との診断を受けましたが、現在足に痺れが出ており、改めて精密検査を受ける予定です。生命にかかわる重篤な事故につながる可能性がある行為だったと考えます。

 また、日大DLはその2プレー後および4プレー後にそれぞれパーソナルファウルの反則を犯し、3回目の反則で資格没収となりましたが、同日試合後の日本大学監督のメディアに対するコメントは、これらの反則行為を容認するとも受け取れる内容でありました。

 日大DLの1回目のパーソナルファウルについては、その後関東学生アメリカンフットボール連盟において「ひどいパーソナルファウル」として認定されたことが5月10日付で発表されましたが、弊部として同日の5月10日付で日本大学アメリカンフットボール部に対して部長および監督宛で厳重に抗議する文書を送りました。申し入れた内容の概要については以下の通りです。

・日大DLの関学QBへの1回目のパーソナルファウルに対するチームとしての見
 解を求めると同時に、関学QBおよび保護者へのチームからの正式な謝罪を
 求める。
・日本大学監督が試合後にメディアに対して出したコメントの見解と、コメ
 ントの撤回および前項の行為が発生したことについての指導者としての正
 式な謝罪を求める。

 日本大学からの回答について、弊部として誠意ある内容であると判断できない場合、次年度以降の定期戦は行いません。

 加えて、5月11日付で関東学生連盟に対しても要望書を提出いたしました。関東学生連盟では「ひどいパーソナルファウル」について規律委員会を設けて詳細を調査するとのことであり、その調査の過程で弊部へのヒアリングを行うことを強く要望しております。

 2018年5月12日
 関西学院大学体育会アメリカンフットボール部


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(5月15日付、関学アメフト部抗議書に対する日大アメフト部の回答書)

                       平成30年5月15日

関西学院大学体育会アメリカンフットボール部
 部   長  池 埜  聡  様
 ディレクター 小 野  宏  様
 監   督  鳥 内 英 晃 様

            日本大学保健体育審議会アメリカンフットボール部
                        部  長  加 藤 直 人
                        監  督  内 田 正 人



 第51回定期戦における弊部選手による反則行為に係る貴部からの申し入れに対する回答について

 平成30年5月6日に行われました定期戦において発生した弊部選手の反則行為について、負傷された貴部選手にお見舞い申し上げますとともに心より謝罪いたします。そして、一日も早い回復をお祈り申し上げます。また、ご迷惑をおかけしました貴部関係者の皆さまに深くおわび申し上げます。

 平成30年5月10日付で送付いただきました貴部からの申し入れに対し、以下のとおり回答いたします。

1.弊部選手の前半第1攻撃シリーズ1プレー目の反則行為に対するチームと
 しての見解および行為を受けた貴部選手ならびに保護者へのチームからの正
 式な謝罪について

  弊部としましては、アメリカンフットボール公式規則に掲げるフットボー
 ル綱領を尊重しており、意図的な乱暴行為を行うことなどを選手へ教えるこ
 とは全くございません。

  弊部の指導方針は、ルールに基づいた「厳しさ」を求めるものであります
 が、今回、指導者による指導と選手の受け取り方に乖離(かいり)が起きて
 いたことが問題の本質と認識しており、指導方法に関し、深く反省しており
 ます。

  弊部選手による反則行為を受けました貴部選手および保護者の方に心より
 おわび申し上げます。

2.弊部監督が試合終了後にメディアに対して出したコメントに対する見解と
 同コメントの撤回および指導者として当該事案が発生したことについての正
 式な謝罪について

  上記1.でご説明いたしましたとおり、弊部は規則に基づいた指導を行っ
 ております。同コメントは、もとより規則に違反してもよいと意図するもの
 ではなく、選手に「厳しさ」を求めていることから発したものでした。

  しかし、真意が伝わらず反則行為を容認する発言と受け取られかねないも
 のであり、本意ではありませんため、ここに、試合終了直後にメディアに対
 して発した弊部監督のコメントは、撤回させていただきます。

  当該事案が発生したことについて、ご迷惑をおかけしました関係者の皆さ
 まに指導者として謝罪いたします。

  また、一部メディアで報道されております、当日のミーティングにおける
 弊部監督が選手に対して発した発言も、規則に違反し貴部選手を負傷させる
 意図は全くなく、選手全員に「厳しさ」を求め、士気を上げるために行った
 ものでした。
 
  繰り返しになりますが、ご迷惑をおかけしました関係者の皆さまにおわび
 いたします。

※「事実」「経緯」などのチームとしての見解について
  弊部として把握する事実、当該プレーに至った経緯、それまでの指導内
 容、試合後の対応などについてですが、速やかな回答が必要なことは十分に
 認識しておりますが、弊部において現在、確認作業および再発防止策の策定
 を行っております。恐縮ですがお時間をいただき、平成30年5月24日
 (木)をめどに回答させていただければと存じます。何とぞ今しばらく猶予
 をいただきますようお願い申し上げます。

 重ねてではございますが、このたびの反則行為により負傷された貴部選手な
らびに保護者の方に対し、心より謝罪いたします。また、ご迷惑をおかけしま
した貴部関係者の皆さまに深くおわび申し上げます。

 今後、二度とこのような行為が行われないよう、ルールおよびスポーツマン
シップ教育・指導の徹底を図ってまいりますことをお誓い申し上げます。

                               以上


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(関学5月17日付、日大宛て要望書)


日本大学からの回答よび今後の対応について


  日本大学アメリカンフットボール部(以下、「日本大学」といいます。)からの5月15日付回答書(以下、「本件回答書」といいます。)に対する弊部としての現時点での見解は、以下のとおりです。


〇 まず、現在に至るまで日本大学の責任ある立場の方より、本件で被害に遭
 った選手およびその保護者に対し、直接の謝罪の申入れがなかったことにつ
 き、遺憾の意を表します。5月24日迄に追加の回答をいただく際には、日本
 大学の部長および監督から弊部の被害選手・保護者へ直接謝罪していただく
 ことを要望いたします。

〇 試合後1週間以上も経過しているにもかかわらず、本件回答書には本件に
 関する具体的な事実・経緯などチームとしての見解が記されていません。
 日本大学には、5月24日までに改めて1プレー目の反則行為に関して貴部が
 把握する事実、当該プレーに至った経緯、それまでの指導内容、試合後の
 対応等を具体的に回答していただきたく存じます。

  弊部が特に疑問を抱いているのは、なぜ昨年の甲子園ボウルや今春の試
 合ではルールの範囲内でプレーをしていた選手が、突然このような意図的
 で危険かつ悪質な行為に及んだのかという点です。どのような指示・指導
 があり、本人がどのように理解・判断してこのような行為に至ったのか、
 本件回答書が「問題の本質」とする、指導者による指導と選手の受け取り
 方との間の乖離について真摯な調査に基づいた具体的な説明をいただきた
 く存じます。

〇 日本大学の指導者はルールに基づいた「厳しさ」を求めていたとのことで
 すが、

 ① 極めて悪質な1プレー目が反則(アンネセサリーラフネス)とされた時点
  で、指導者が当該選手の交代を指示し、当該選手を厳しく注意・指導しな
  かったこと

 ② 2回目の反則行為の時点でも同様に指導者が当該選手の交代を指示し、
  当該選手を厳しく注意・指導しなかったこと

 ③ 3回目の反則行為により当該選手が資格没収となってチームエリアに戻
  るに至っても、指導者が当該選手を厳しく注意・指導する様子がうかがえ
  ないこと

 ④ 試合後に内田監督が「あれぐらいやっていかないと勝てない。やらせて
  いる私の責任」(日刊スポーツ 5/6配信)とコメントしていること等を勘
  案すると、ルールを逸脱した行為を監督・コーチが容認していたと疑念を
  抱かざるを得ません。

〇 「監督に『責任はおれが取る』と言われていた」(MBS)
  「(日本大学)関係者は反則が内田正人監督の指示だったとも明かした」
  (日刊スポーツ)
  「『試合に出場したかったら、1プレー目で相手のQBを壊してこい』と
   指示した」(ハドルマガジン)
  など多数のメディアで日本大学の指導者が反則行為を指示したと思われる
  報道が相次いでなされています。

  仮にこれらの報道が事実とすると、本件回答書にある「規則に違反し貴部選手を負傷させる意図は全くなく,選手全員に『厳しさ』を求め,士気を上げるために行ったもの」という範疇を逸脱していると考えます。この点についても改めて真摯に事実確認を行っていただき、結果について5月24日の回答書において説明をしていただきますようお願いいたします。

 以上のとおり、本件回答書によって、弊部の抱える疑問、疑念を解消できておらず、現時点では誠意のある回答とは判断しかねると考えております。

 今後につきましては、本件回答書および5月24日までに届く回答書を踏まえ、対応を検討いたします。

 なお、近日中に行われる関東学生アメリカンフットボール連盟規律委員会による弊部へのヒアリングにつきましては、当該選手および保護者とともにチームとして全面的に協力する所存です。


 2018年5月17日

 関西学院大学体育会アメリカンフットボール部



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<加計学園> 遅まきながら愛媛県職員官邸面会「首相案件メモ」を掲載します

2018-05-12 23:28:52 | Weblog

先月、2018年(平成30年)4月10日、愛媛県職員作成になる加計文書が朝日新聞朝刊で報道され、その日のうちに多くの報道が後追いして同じ文書を紹介しました。文書には、2015年(平成27年)4月2日に愛媛県職員、今治市職員、加計学園関係者がそろって官邸を訪問したと書かれてありました。

同日4月10日、この文書――愛媛県職員作成になる官邸面会「首相案件メモ」に名の上がっている綾瀬唯夫経済産業省審議官(当時の総理大臣秘書官)がコメントを発表しました。下に、掲載します。

4月13日、農林水産省内で探索調査したところ同じ内容の文書が見つかったと、同省の斎藤大臣が公表しました。上に掲載した写真の文書は、この農林水産省公表のものです。

下に、4月10日、一斉にメディアで流れた文書を掲載します。これは毎日新聞から採取しました。上の写真、4月13日農水省公表のものと、下に掲載した4月10日~11日一斉報道のものとでは、2の項が若干異なる文章になっています。大勢に影響のない些末な相違ですが、このことについては、中村愛媛県知事記者会見で質問が重なり、中村知事がその理由をくわしく答えています。

愛媛県知事の情報公開姿勢は政府に比して、誠実なものです。引き続き「首相案件メモ」に関して、次回に、中村愛媛県知事記者会見録を掲載します。

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愛媛県職員官邸面会「首相案件メモ」毎日新聞2018年(平成30年)4月11日から)


獣医師養成系大学の設置に係る内閣府藤原次長・柳瀬首相秘書官との面談結果について

 27・4・13

 地域政策課

 4/2(木)、獣医師養成系大学の設置について、県地域政策課長・今治
 市企画課長・加計学園事務局長らが内閣府藤原次長及び柳瀬首相秘書官らと
 それぞれ面談した結果は、次のとおり。

《藤原地方創生推進室次長の主な発言(内閣府)11時30分》

・要請の内容は総理官邸から聞いており、県・今治市がこれまで構造改革特区
 申請をされてきたことも承知。

・政府としてきちんと対応していかなければならないと考えており、県・市・
 学園と国が知恵を出し合って進めていきたい。

・そのため、これまでの事務的な構造改革特区とは異なり、国家戦略特区の手
 法を使って突破口を開きたい。

・国家戦略特区は、自治体等から全国レベルの制度改革提案を受けて国が地域
 を指定するものであるが、風穴を開けた自治体が有利。仮にその指定を受け
 られなくても構造改革特区などの別の規制緩和により、要望を実現可能。

・今年度から構造改革特区と国家戦略特区を一体的に取り扱うこととし、年2
 回の募集を予定しており、遅くとも5月の連休明けには1回目の募集を開
 始。

・ついては、ポイントを絞ってインパクトのある形で、2、3枚程度の提案書
 案を作成いただき、早い段階で相談されたい。

・提案内容は、獣医大学だけでいくか、関連分野も含めるかは、県・市の判断
 によるが、幅広い方が熱意を感じる。

・獣医師会等と真っ向勝負にならないよう、既存の獣医学部と異なる特徴、例
 えば公務員獣医師や産業獣医師の養成などのカリキュラムの工夫や、養殖魚
 病対応に加え、ペット獣医師を増やさないような卒後の見通しなどもしっか
 り書きこんでほしい。

・かなりチャンスがあると思っていただいてよい。

・新潟市の国家戦略特区の獣医学部の現状は、トーンが少し下がってきてお
 り、具体性に欠けていると感じている。

《柳瀬首相秘書官の主な発言(総理官邸)15時00分》

・本件は、首相案件となっており、内閣府藤原次長の公式のヒアリングを受け
 るという形で進めていただきたい。

・国家戦略特区でいくか、構造改革特区でいくかはテクニカルな問題であり、
 要望が実現するのであればどちらでもいいと思う。現在、国家戦略特区の方
 が勢いがある。

・いずれにしても、自治体がやらされモードではなく、死ぬほど実現したいと
 いう意識を持つことが最低条件。

・四国の獣医大学の空白地帯が解消されることは、鳥インフル対策や公衆衛生
 獣医師確保の観点から、農水省・厚労省も歓迎する方向。

・文科省についても、いい大学を作るのであれば反対しないはず。

・獣医師会には、直接対決を避けるよう、既存の獣医大学との差別化を図った
 特徴を出すことや卒後の見通しなどを明らかにするとともに、自治体等が熱
 意を見せて仕方がないと思わせるようにするのがいい。

・加計学園から、先日安倍総理と同学園理事長が会食した際に、下村文科大臣
 が加計学園は課題への回答もなくけしからんといっているとの発言があった
 とのことであり、その対応策について意見を求めたところ、今後、策定する
 国家戦略特区の提案書と併せて課題への取組状況を整理して、文科省に説明
 するのがよいとの助言があった。

 ついては、県としては、今治市や加計学園と十分協議を行い、内閣府とも
 相談しながら、国家戦略特区の申請に向けた準備を進めることとしたい。

  また、これと併行して、加計学園が想定する事業費や地元自治体への支援
 要請額を見極めるとともに、今治新都市への中核施設整備の経緯も踏まえな
 がら、経費負担のあり方について十分に検討を行うこととしたい。

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柳瀬審議官(愛媛県職員面会当時総理大臣秘書官)「コメント」 毎日新聞 4月10日 22時53分)


平成30年4月10日 

経済産業審議官 柳瀬唯夫

朝日新聞等の報道に関しまして、以下のコメントをさせていただきます。

国会でも答弁していますとおり、当時私は、総理秘書官として、日々多くの方々にお会いしていましたが、自分の記憶の限りでは、愛媛県や今治市の方にお会いしたことはありません。

自分の総理秘書官時代には、国会でも答弁していますとおり、50年余り認められていなかった獣医学部の新設がどうなるかという制度論が議論されており、制度を具体的にどこに適用するかという段階ではありませんでした。実際、その後、獣医学部新設を追加規制改革項目として、取り上げるかどうかについては、いわゆる「石破四原則」の決定により、検討が開始されることになり、翌年の平成28年11月に、獣医学部新設が国家戦略特区の追加規制改革事項として、決定されたと認識しています。

具体的な地点の選定手続きは、私が総理秘書官の職を離れてかなり時間がたってから始まり、今治市が特区を活用して、獣医学部新設を行う規制改革が決まったのが平成29年1月だったと認識しています。

したがって、報道にありますように、私が外部の方に対して、この案件が首相案件になっているといった具体的な話をすることはあり得ません。

(以上)


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<森友 国有地売却交渉> 2018.5.9. 日テレNEWS24「財務省側が森友学園側と交渉していた記録500ページ以上が残っていた」  

2018-05-09 20:35:54 | Weblog

2018.5.9.日テレNEWS24から記事転載)

森友学園への国有地売却問題で財務省側が学園側などと面会や交渉をした500ページ以上の記録が残っていたことがNNNの取材でわかった。去年国会で当時の佐川理財局長が「ない」と答弁していたもの。

森友問題をめぐっては14の決裁文書の改ざんが明らかになっているが、関係者によるとそれとは別に2014年から16年までに財務省側が森友学園などと面会や交渉をした際の記録500ページ以上が残っていたことがわかった。

記録の中には2016年3月に当時の理財局の幹部と森友学園の理事長だった籠池被告とのやりとりも詳細に記されている。さらに安倍首相の昭恵夫人や複数の政治家の名前もあるという。去年の国会で佐川氏は記録は残っていないと答弁し続けていた。

大阪地検特捜部もこうした記録を把握しており、財務省も来週までに記録を国会に提出する方針。


 <2018.5.24.追記>
5月23日財務省から国会に提出された「森友交渉記録」PDF957ページ分を
毎日新聞サイトから閲覧・ダウンロードできます。
 https://cdn.mainichi.jp/item/jp/pdf/20180523moritomo.pdf

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