きのうは久しぶの青空にめぐまれました。きょうは一点の雲もない青空です。朝晩は涼しくなりました。しのぎやすい天候になって、ありがたいことです。
しかし、きのうもきょうも空には大型ヘリの爆音の行き交いが繁くなっています。
私の住まいの空は自衛隊の大型ヘリの訓練コースになっているようで、北北東から南南西に上空を横切っていきます。わが家の上空から少し南へ行ったあたりから折り返しているようで、Uターンするような形で元の方向に帰っていきます。訓練飛行は複数機で編隊飛行しているのを見かけます。
自衛隊ヘリコプターの活躍に気づいたのは、阪神大震災のときです。自衛隊ヘリは爆音が重く大きいので見なくてもわかります。阪神大震災のときは、南東方向からやってきて、北西方向にわが家の上空を横切っていきました。三重県に自衛隊基地がありますから、「ああ、神戸への救援やなあ」と思っていました。そのときは、一日に2往復くらいではなかったかと思います。見てみると、1機、または2機で飛んでいました。
きのうきょうあたりの自衛隊ヘリの爆音は南北方向に行き交っています。それも頻繁で、まちがいなく十津川方面救援飛行です。奈良市に航空自衛隊幹部候補生学校がありますから、吉野の十津川方面へ救援飛行しているのでしょう。ニュースでは十津川は、明治以来の大災害に見舞われています。吉野は深い山間地に住家が点在しています。
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きょうのお昼、大阪6チャンネルで「ワイドスクランブル」を見ておりました。私は昼食時間には、大阪6チャンネルか4チャンネルを「ながら見」しています。
番組終わり際に、寺崎アナウンサーが川村晃司コメンテーターに「野田総理が現地視察に行きますね」と話を振りました。番組の流れからは、これは和歌山県那智勝浦町を指しています。
川村コメンテーターは「それもいいですが、孤立しているところに早くヘリコプターなんかで救援してほしい」と言っていました。
ところが、きのうのテレビニュースによれば、平野防災担当相が那智勝浦町の被災地現場を町長の案内で視察しています。アナウンサーは自衛隊ヘリ4機がここにかかっていると話していました。
きょうの毎日新聞朝刊奈良版には、前田国交相が吉野の被災地視察をしている写真が載っています。
昨日9月6日は、防災担当相が和歌山県、国交相が奈良県の被災地現場に入っているわけです。私の住まいの上空には、近く遠く絶え間なく爆音が聞こえます。自衛隊ヘリがずっと、南北に行き交っているのです。
川村コメンテーターの「ヘリを早く」という言葉が、むなしく腹立たしく聞こえます。テレビでは、このような「おざなり発言」が多々あります。