ネットサイトのcarview2007年2月26日(月)に記事が出ていました。自動車メーカーは、軽自動車優遇税制を廃止させる意向です。これまでにも似たようなニュースが多いので、優遇税制廃止は、メーカーにとって既定路線のようです。
軽自動車は大都会以外では生活必需品です。自動車メーカーの利益政策に呑みこまれては、生活に支障が出ます。それに定年世代にとって軽自動車はファーストカーになっています。
私は8年前まで、3リットルの乗用車に乗っていました。小さな会社の専務をしていて、大きな車に乗って見栄を張る必要がいろいろとありました。会社をやめて自営業になったとき、1.5リットルのワゴンに乗り換えました。それまでの仕事生活から考えて、「少し小さいかな」と思いました。「小さい車でいい仕事がどれるかな」と心配しつつ、経費節減を優先しました。
自営業も板についてきた今ではどうしているかというと、都合が合うときは軽自動車に乗っています。車体が小さいので、どこへ行くにも便利で運転が楽です。仕事でも私生活でも軽自動車に乗る機会が増えました。そのうえ、維持費が安いので助かります。
私は20年前まで、京都の二条城の近くに住んでいました。四条河原町の高島屋まで約2km。河原町の本屋や映画館へは、ほとんど原付バイクで行っていました。歩いて帰ったこともあります。私が卒業した中学校は京都府庁の傍でした。どの通りも一方通行で不便なので、家から離れた駐車場から車を出して走るより、日常生活では原付バイクの方が便利でした。
しかし、大都市中心部と地方の町では状況が大きく異なります。維持費の安い軽自動車が、本当に、必要なのです。
今、我が家から最寄りの駅まで3kmです。わが子が通った小中学校は2km先です。大都市以外の所でお住みの方は同感でしょうが、バス路線が限られていて、1日に何回か往復するにはバス代もけっこう高くて、車が無ければ現代生活が成り立ちません。
一家に普通車1台、軽1台はぜいたくだという話があるようですが、軽トラックに軽乗用車とか、軽乗用車2台とか、地方生活はいろいろと実用上必要なのです。定年世代の夫婦では、軽自動車がファーストカーといういところも多いのです。
<小栗自販連会長、軽自動車優遇税制ノーコメント…でもやっぱり批判的> caraview 2007/02/26
日本自動車販売協会連合会の小栗七生会長は、会長会見で、軽自動車の優遇税制についての質問に対して「私の方からどうこう言えない」とノーコメントとの立場。
国内新車市場で、登録車の販売が低迷する一方で、軽自動車の販売は好調に推移しているのは、軽自動車の優遇税制が原因との見方がある。小栗会長は「自販連の会員にも軽自動車を取り扱っているディーラーはいるので」としてノーコメントとした。
ただ、「軽自動車の法律は古いので、改正は必要だろう。その中で税制問題もからめていかなければならない」と述べ、その上で「昔は360CCだったのが大きくなって、それで(販売が)小型乗用車にも影響してきた」と、暗に優遇税制に批判的な見方を示した。