東京海上日動火災保険の代理店で契約者情報の漏えいがあったことが28日、分かった。代理店が使うシステム上で、本来は閲覧できない自分の顧客以外の契約者に関する個人情報が見られる状態になっていた。東京海上以外の損害保険会社や生命保険会社の契約者情報も含まれる。代理店外部への漏えいや、契約者情報の悪用といった被害は現時点で確認されていないという。
東京海上が代理店ごとにアクセス権限を設定する必要があるが、対応が不十分だった。閲覧できる状態になっていたのは契約者の氏名、生年月日、住所、性別、契約内容などで、不正な閲覧は過去数年間で2000~3000件に上るという。
7月ごろ代理店関係者から連絡があり発覚した。既に金融庁に報告しており、12月までに不正閲覧の件数など全容を調べる。(共同)
2023年10月28日 毎日新聞