医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

元教諭わいせつ訴訟で地裁 千葉市に550万円支払い命令

2021-03-23 22:41:58 | 傍聴記
 教え子だった複数の女児にわいせつな行為をしたなどとして、千葉市立小学校の元教諭の男(37)に実刑判決が言い渡された事件で、被害児童の1人が両親と共に市を相手取り、慰謝料など990万円を求めた国家賠償請求訴訟の判決が22日、千葉地裁であり、本田晃裁判長は市に550万円の支払いを命じた。

 訴状などによると、被害児童は2018年7月、小学校で当時の担任教諭だった男に別の教室に連れ出され、わいせつな行為を受けた。男が授業中に担任教諭の立場を悪用した点などから、心身の被害について市に賠償責任があると主張していた。

 判決で本田裁判長は、犯行が「卑劣極まる悪質なもの」で、児童が男に似た人を怖がるようになり、その後もカウンセリングが続くなど「恐怖や不安、社会生活上の支障の程度は極めて大きい」と判断。慰謝料は500万円が相当とし、弁護士費用の損害額として50万円を加えた。

 判決を受け、市教委の磯野和美教育長は「児童と保護者に心から深くおわびする。今回の事件を厳粛に受け止め、再発防止策を講じるとともに職員の意識改革に全力を傾け、市民の信頼回復に努める」とのコメントを出した。

2021年3月23日05:00 千葉日報
この記事についてブログを書く
« 手術禁止&学会発表取り下げ…... | トップ | 若葉歯科クリニック 詐欺事... »

傍聴記」カテゴリの最新記事