医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

デンタルクリニック チームコバヤシ 詐欺事件 懲役2年6月の実刑!

2024-03-01 17:46:54 | 傍聴記

午前9時45分から712号法廷(福家康史裁判官)で歯科医師小林孝誌被告に対する詐欺事件の判決を傍聴しました。

紺ジャケット、ストライプYシャツ、ベージュのスラックスと歯科医師が休日にホテルで過ごすような恰好といえば良いのか。リッツカールトンだと素敵と言われそう。

小林被告は証言台の前に立ち、裁判官から判決が言い渡されました。

主文 被告人を懲役2年6月(求刑 懲役4年)に処する。未決拘留日数中60日を刑に算入する。

理由の要旨 裁判所が認定した事実は起訴状の通りです。

量刑の理由 本件は歯科医院を経営していた被告人が事実と異なる診療報酬を請求し診療報酬を騙し取った事案である。高度な専門性を持つ医師の信頼を前提とする診療報酬制度を悪用し制度の根幹を揺るがしかねない悪質な犯行と言わざるを得ない。被告人はこのような犯行を4年以上にも渡り多数回行っている、被害額は1300万円の多額であり結果は重大である。本件では被害弁償が行われておらず、その見込みもありません。

被告人に有利な事情として、各犯行の罪を素直に認めて被害者に謝罪をして返金したいなど反省の態度を示していることや前科は罰金程度であること組むべき事情があります。

しかし本件を総合的に考えると常習性や被害額の大きさからすると刑の執行を猶予することは困難であります。被告人に酌むべき事情もありましたので刑期の点で考慮しました。

やはり歯科医師の資格を持ちながらの責任は重いという事になります。自覚をして責任を取ってもらう必要があります。 責任を取った後も被害弁償が無くなるという事ではないので、弁償も出来るところから始めるという事で守ってほしい。

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