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遠野

2012年04月11日 | Weblog
トンネルを抜けると、そこは雪国であった・・・

というわけで、陸前高田からは内地へ入り、普通に観光を始めました。といってもこの時点で既に2時を回っており、6時に120km先の盛岡のホテルにチェックインするためには1時間ほどしか観光できません。というわけで、ほぼ通り道にある観光スポットとして、遠野を選びました。

遠野は、河童や座敷童子、カマイタチなど、いわゆる妖怪伝説で有名なところです。妖怪と言えば境港が思い出されますが、ここはああいったお祭り騒ぎではなく、昔の自然や街並みを保存することで、あたかも本当に妖怪が出てきそうな雰囲気を演出しているようでした。ただ、そのせいか少々寂しげな所で、妖怪の銅像がバンバンあるのかと思っていた自分には少し物足りませんでした。
まず駅で情報収集。何故か「トピア」という、イオンモールのような建物の駐車場が「遠野市無料駐車場」として開放されていることを知り、そこに駐車しました。行く先々で駐車料金を別途取る様子だったので、この選択は正しかった模様です。3館共通券を買い、遠野市立博物館・とおの昔話村・遠野城下町資料館と見て回りましたが、如何せん時間もあまりなく早足で回った手前、また上記以外にあまりピンと来る昔話もなかったために、自分にはあまり心に残るものはありませんでした。時間があれば語り部に昔話を語ってもらうことも可能なようですけど、このご時勢に、お金を払って年寄りの話を聞くニーズが果たしてあるのかは、少々疑問です。正直言って、この遠野市の観光は失敗だったなあ・・・と、この時点まで思っていました。

車に乗るため再び「トピア」に行くと、食品売り場前のエスカレーターに「遠野市役所 エスカレーターを昇って右てす(原文のまま)」と書かれた看板が目に止まりました。どういう意味だろう?と昇ってみると、

ショッピングセンター内に市役所
手前までは普通に婦人服売り場、その奥には税務課・・・なんてシュールな光景でしょう。しかし、考えてみれば至極理に適っています。街に唯一といって良い総合ショッピングセンター内に市役所があれば、住民は毎日のように市役所を訪れるわけですから、地域住民との交流もできるし、地域に密着した政策も簡単にできることでしょう。また、観光客が市営の無料駐車場として停めたとしても、中がショッピングセンターなら申し訳ないのでお茶の1本でも買っていってくれる算段です。古き柵に縛られた街だとばかり思っていた遠野市は、かくも前衛的な街だったのですね。

見るところが違う?

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