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フリー囲碁ソフトLeela

2017年10月08日 | Weblog
話題の囲碁ソフトLeela(リーラ)をダウンロードしてみました。

現在囲碁の市販ソフトは天頂の囲碁、銀星囲碁、最強の囲碁という3つが有名で、それぞれアマ7~8段の実力を持っている模様です。特に天頂の囲碁の元になっているDeepZenは春に井山も倒し、夏には囲碁AI同士の世界戦(アルファ碁は不参加)で優勝するほどの力をもっています。次に発売される「天頂の囲碁7」はもう9段~プロレベルという噂です。それはすごいことですが、如何せん14000円もするのがネックなのですよね(笑)

自分がソフトを買って勉強していた10年ほど前の時代は、ソフトも数千円出してまだ10級程度の力しかなかったので、当時級位者だった自分も置石を増やしたりわざと変な所に打ったりしながら楽しくプレイしていました。安いのは500円とかからあったので、初心者がソフトを買って囲碁の基礎を覚える10級程度になるには最適の時代だったといえるでしょう。しかし、今は高段者でも勝てるかどうかという強さまできており、今度はこっちが置石を置いてお願いするレベルなわけです。そのため、現状わざわざ買ってまで負けてストレスを増やすのもどうかと思い、買うのをためらってしまうのですよね。まあおそらく設定で弱くしたりはできるのでしょうけど、それで勝っても嬉しくない(笑)まだ置き碁の方がマシです。RPGでいえばレベルさえ上げればラスボスには誰でも勝てるわけですし、大抵のゲームもある程度修練を積めばクリアできるものですが、現在の囲碁のソフトの最強設定は、おそらく一生懸命勉強してもガチで勝てないという人が大半なのではいかと思うわけです。また、昔ぷよぷよの開発者が「AIを強くすることは可能だが強すぎると売れないからわざと“パニックモード”を導入した」と言っていましたし、コンピューター対戦ゲームとしては「ある程度の努力で勝てる」というバランスが重要なのだと思います。当然、囲碁ソフト開発としては純粋に強さを追及していくことに何ら不自然はないのですけど、その分どうしても高くなってしまいますし、そもそもクリアできないゲームに1万円も出すのは果たして妥当なのか、というのが正直な気持ちであり、強すぎることと値段の高さがネックになり、逆に手が出ないと言う矛盾を生んでしまっているのです。

ところがこのLeelaは何と言っても無料!少なくとも後者の問題はクリアしていているわけですね(笑)英語なのでまだ完璧には使いこなせていませんけど、とりあえず最善手の検索や地合(勝率)を見ながら打つ機能もあるようで、対局だけでなく最善手の勉強や検討にも使えそうです。試しに互先で打ってみたところ100手も持たずに死活にされて瞬殺されました・・・無料なのにkgs囲碁サイトで8段の実力をもっているのだとか。大人しく、段々と置石が減っていくNew Rated Gameというのをやっていくことにしました。
9×9は何か弱すぎるのでボードサイズを19×19にすると、鬼のような置石が(笑)8段とはいえ流石にここまで左辺に石が敷き詰められればおそらく初心者でも大体勝つことができるのではないかと思います。1局勝つごとに1子ずつ減っていく感じなので、10局以上打ってやっと3級になってもまだ9子局・・・まあコレでもネット碁では2段で打っているので、流石にこの辺の置石では負ける要素がありません。しかし順調に6子(1段)まできましたが、ここで初の敗北。置石の力を過信し取りに行ったのが失敗でした。死活になると強い・・・というか自分が弱すぎるのか(笑)負けると7子(1級)に戻るようで、日を改めて再チャレンジし、今度は置石にモノを言わせた厚み作戦で6子5子と連続撃破。見事4子(3段)まで辿り着きました。

上の方にちゃんと3danって書いてありますね。ネット碁ではまだなったことがないので何気に感動です。ただ、人間の高段者とは違い(笑)リーラは無理手というか騙しの手はほとんど打ってこないので、キカシを駆使し小さい石に拘らずに手厚く打っていればヨセの前に投了させることができる模様です。あと、どうやら投了せずに終了すればまた同じ置石からスタートできるようなので(笑)差し当たり4子を維持しつつどこまでいけるかチャレンジしてみたいですね。

これが4子局途中でカンニングした場面です(笑)画像ではちょっと分かりにくいですが、ツールにあるカンニングボタンを使うと、盤面が赤(白4の位置)や黄、黒っぽくなり、次の一手のお勧めの場所を教えてくれます。さらに解析(アナライズ)すると探索回数や勝率、展開例まで教えてくれ、その手をクリックすると、図のように座標だけでなく視覚的に分かるように表示してくれます。勝率のグラフが3つあるわけはよく分かりませんが、下辺を荒らされて少々下がったものの今の盤面の通り行けば黒の勝率84%!他の手でも80%なので、まだまだ置石の効力が絶大という所ですね。
ちなみにこのように打てば良かったですが、実戦はカンニングを反省し敢えて違う所に打ったため、上辺の2子を飲み込まれコウにされて負けました(笑)4子でも強い・・・

腕自慢の方は是非オススメです。


[追記]
上記で紹介した時のバージョンは0.10でしたが、どうやら10月末に0.11が出た模様です。早速レートゲームをやってみると、21子(15級)で勝ったらいきなり11子(5級)まで飛び級できました。またAIも進化しているようで、以前のバージョンはこの辺の置き碁だと必ずコスミツケ定石か三三定石で同じような形になることが多かったのが、今回は大分変化してくるようになり、惑わす技術が上がっているように感じました。しかしまあこのレベルは敵じゃないので軽く倒すと、次はさらに飛んでいきなり互先にorz・・・普通に6danって書いてあるのですけど流石に飛びすぎでしょコレ(笑)投了したら今度は6子(1段)まで戻され、コレに勝つと無事4子(3段)になりました。まあ以前の21子からの打ち込み碁も面白かったですけど、3段になるのに18回も戦わないといけないのが4回で済むことになり、以前より早く適正置石に辿り着く仕組みに変わったわけですね。ちなみにまだ4子は突破できないので、やはり自分の実力的にはまだ初二段なのでしょう。これで力をつけ、年末までにはネット碁で3段になりたいなあ・・・

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1 コメント

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Unknown (alpha)
2018-03-10 13:42:43
何やらこの記事が異様にアクセス数を稼ぐので、左側の最新コメント欄にも載せて目立つようにしてみました(笑)

記事に書いた天頂7、恐ろしく強いらしいです。しかし、野狐囲碁9段レベルの友人が「プロでも8段で勝てなくなっている」と嘆くくらい、ソフト打ちも増えてしまっているようですね。まあ自分レベルだとこのリーラを使われた時点でもうアウトですが・・・

とりあえず、ソフトはソフトとどこかに明記するくらいのルールを作らないと、ネット碁は単なるPCのスペック自慢の場になってしまいますな。
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