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境港

2010年10月06日 | Weblog
「妖怪の町」・・・この呼ばれ方はあの商店街にとって喜ばしいことではなかったようです。

もともと、廃れ始めた商店街に客を呼び込むために何とかしようと言うプロジェクトが起こり、それなら水木しげるの生まれ故郷だから妖怪の像を建てようということになったそうです。しかし、地元住民は猛反対。今でこそマンガをモチーフにしたオブジェや記念館は普通にありますが、当時は今ほどマンガに市民権はなかったので、全国的に見てもかなり斬新なアイデアだったわけですね。それでなくとも「妖怪」は負のイメージがつきまといますから、「妖怪の町」だと言われてしまうと余計に客が来なくなるのではないかと反対していたようです。それをプロジェクトメンバーで1軒1軒訪ね、地道に説得を繰り返した結果、妖怪は嫌だけどその熱意に折れる形で、何とか「妖怪の町」がスタートしました。

最初はそれほど客が増えたわけではなかったようですが、自分も記憶に残る「銅像盗難事件」が全国ニュースになって以来、来場者がぐんぐん増えたとか。その後も銅像をどんどん増やし、スポンサー化したこともあって現在では139体にまで増え、水木しげる記念館や妖怪神社など、周辺施設もどんどん増えてきました。また鬼太郎のアニメの再放送や実写映画、さらにゲゲゲの女房のドラマ化などが重なり、来場者もうなぎのぼりに増え、ここ4年間は年間100万人を超え、今年は既に8月の時点で200万人を越えている模様です。基本的には休日に人が訪れるわけで、土日だけで見ると数万人単位で来ているようです。これがテーマパークでなく、ただの商店街だというから驚きの数字ですな。
当の水木先生はというと、丁度ドラマの最終回辺りの話にあった、双方の父親の法事に関わって東京から境港へ往復することが多かった時期に持ち上がった話だったようで、当初からかなり乗り気だったようです。普通なら自分のキャラクターの像やグッズを作ると著作権料が発生する所を、町おこしの名目で何とタダにされたとか。それどころか、盛り上がってからはガンガン寄付する始末。その甲斐もあって、最初は反対だった商店街の人達も、今では妖怪サマサマで、お土産屋や飲食店も鬼太郎グッズで大賑わいでした。お土産に買った鬼太郎パンを紹介します。

他にも、目玉のおやじ饅頭なんてのもありましたが、気持ち悪くて買いませんでした(笑)

実際行ってみた感想としては、まず妖怪の像が思ったより小さかったですね。鬼太郎など、メインのキャラクターは1m近くあったのですが、その他は土台に10~30cmぐらいの像が乗っている感じでした。これは何も予算をケチったわけではなく、妖怪の恐ろしさよりも可愛さを演出した結果だとか。確かに等身大でぬりかべとか作られても困りますな(笑)ちなみに水木しげる記念館などでは、水木先生の年表の他に結構大き目の妖怪の像が作られており、1日1人は子どもが泣きだすとか。うん。確かに泣いていたなあ・・・それも含めて計算された演出だと感じました。料亭を改築しただけあり、立派な庭に妖怪の石像が並んでいたり、最後には水木先生のマンガがずらっと並んでいるコーナーもあったりと、老若男女楽しめるスポットでした。

駅前の駐車場に停め、水木しげる記念館を目指しぐるっと一回りしてくるだけで、ほぼ全ての銅像や見所を網羅できるのも良さの一つでしょう。宿の関係もあって2~3時間しかいられなかったのですが、時間があれば十分1日楽しめる所だと思いました。

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