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鬼岩公園くさび事件

2016年06月29日 | 時事
<岐阜・鬼岩のくさび>愛知の30代男性が名乗り出
どうやら前からあったものを最近見つけて騒ぎ始めただけのようですね。

この男性の言い分によると、元々あったくさびが古くなっていたので、2012年に善意で新しいものに取り替えたとのこと。新しくなったので目立ってしまったというのが発見の理由のようですが、それでも発見は先月の話なので、管理側は4年間も全く気づいていなかったということになります。それ以前に元々のくさびは1980年代には既にあって、フリークライミングの雑誌に紹介されたこともあったというのですから驚きですね。そして調べてみると、全国の名所でも何ヶ所か無許可のくさびが見つかっているのだとか。国の天然記念物の大切な岩であるという認識があればくさびなんか打たないでしょうし、管理側ももっと注意していれば30年間に1度くらいはクライミングの現場を目撃し、より早い段階で損傷に気づけたのではないでしょうか。お互いの認識不足というか、関心の薄さが招いた事態ですな。まあ前者は確信犯の可能性もありますけど。

自分はグレートトラバースの人の番組が好きで、今も朝やっている二百名山の15分版を毎日楽しみにしていますが、彼もよく道なき道を進むので、HPの日記によると登山愛好家から「決められた登山道を歩け」と注意されることもあるのだとか。アドベンチャーレースや、トレイルランニングなどの競技では、自身の専門知識と経験を用いて自己責任でトラバースすることは当たり前なのかもしれませんけど、やはりそれをテレビで放映し、もしも視聴者が「やってもいいのか」と誤認してしまっては、自然破壊や予期せぬ事故が増えてしまう結果にもつながりかねません。ただ、こういうことを突き詰めていくと、もう岩に登るなとか山へ入るなとかいう極論になってしまいますから(笑)そうではなく、自然の中で不自由なく楽しむ行為は人間の自然破壊の結果でもあるという自覚をもち、自然への畏敬を忘れず守るべきことはきちんと守って楽しむようにしたいものですね。

と、そのような自然との共存視点でこの事件を見つめ直してみると、30年も前に既に穴が開けられてしまった事実はもう覆りませんが、それを補修し直したという行為は(主張が本当なら)それほど被害を広げたわけではなく、むしろ正直に名乗り出たことで鬼岩公園とフリークライミング協会なるものの認知度を全国的に高める効果に傾いた気がします。自分も長野・東濃方面や道の駅「志野・織部」に向かう途中、この鬼岩公園や鬼岩温泉の看板は良く見ていましたが、実際に寄ったことはなく、ずっと素通りしてた穴場スポットでもあります。スペインの教会のサル顔に修復されたキリスト画じゃありませんけど(笑)一種のガッカリスポットとしてでも全国的に有名になればこの地域に十分な経済効果が生まれますので、今後もじゃんじゃん続報を流してもらいたいものです。

夏休みにでもそのくさびを見に行ってみようかな?
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