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天皇陛下生前退位

2016年07月14日 | 時事
陛下自身、お気持ち公表も=退位意向、数年前から―宮内庁長官、改めて否定
昨夜のトップニュースでしたね。

NHKが報じたようですが、その後宮内庁から「そのような事実はない」というような発表もあり、情報が混乱していました。しかし今朝の朝刊にも一面で出ていたので、どういうタイミングでどの程度の意思を込められたのかは分かりませんけど、そのようなお考えでいらっしゃることはどうやら間違いないようです。ただ、現在の皇室典範には生前退位についての取り決めがなく、一代をもって世襲することになっているため、いろいろと法律を変えなければいけなくなるとのこと。それをするのは国会ですが、天皇が国会に対してこうしてほしいなどとお願いすることはそのまま命令ともなってしまうわけで、そういう政治的な発言は一切しないよう努めてきたことと辻褄が合わなくなってしまいます。なので、宮内庁は「言っていない」と言い切っていることは何も不思議なことでもなく、陛下のお気持ちを忖度した結果が今回の事態ということなのでしょう。

現在の天皇陛下が即位された日は、当然昭和天皇の崩御の日なので28年前の1月7日になります。その少し前から容態が思わしくなかったようで、色々と自粛ムードがあったようです。自分は小学生でしたが、おそらく同年代の子以上に一大事だと思っていました。と言うのも、現在の昭和の日(4月29日)は当時の天皇誕生日であり自分の誕生日でもありますから、祝日じゃなくなってしまうのかと恐れていたのです(笑)まあ、無事その後の誕生日はみどりの日ということになりましたけど、テレビは連日大騒ぎでしたし、新しい年号になり、ピカピカの平成の硬貨を一そろい、10年くらい集めていました。昭和64年の硬貨の方がレアだというのは後で気づきましたけどね・・・
そんなわけで、この平成の時代も当然のことながら永遠ではありません。しかし、一般人でもやはり人の死というものは突然訪れ、慌てふためくものです。もしも予め遺言状などで葬儀の段取りや相続のことがきっちり取り決められていれば迷うことはないのですが、やはりまだ生きている人に「あなたが死んだ時どうする?」という話はしにくいものなのではないでしょうか。日本には言霊思想という、言葉にすると本当に起こってしまう、不吉な言葉はそれを呼び込まないよう避ける風習があります。なので地震も津波も「想定外」だという話になってしまうのですね。「天皇の死」というのはその最たるもので、それを口にしただけで「死を望んでいるのか、不敬だ!」ということになってしまうのです。なので中々取り決めもされなかったのでしょう。

これはあくまでも仮定の話ですが、例えば東京五輪の2020年、平成32年をもって元号の区切りとし、翌年を新たに○○元年としていくと、時代の節目として覚えやすく、また西暦換算もしやすくなるのではないでしょうか。また貨幣の文字もかわりますし、ハンコや時計なども新しくしないといけない需要が生まれます。予め分かっていれば準備できるので、混乱も少なく済むでしょう。皇太子様も、天皇になられたあとでも様々な宮中祭事や外交儀礼などについて教えを仰ぐことも可能になります。歴史上は院政の時代など例がないわけでないどころか、天皇が唯一自由に様々な取り決めができる時代なので、上皇や女性天皇、兄弟相続、果ては兄弟の家系で交代相続なんてこともあったわけです。元号も今みたいな1代1つでなく、もっと気分でコロコロ変わっていましたしね。もちろん歴史で習う上皇のような権力の頭ハネだけは起こらないように法律を整備して、心静かにお過ごしになっていただきたいものです。