移転オープンした「きたの」さんへ

私も2月後半から出張続きで、夫もこの半年ほど週に２～３日は東京出張。
ほとんど会えない。
なので土日は貴重で、2人で過ごすことが多い。
土日のどちらか１日は夜ごはんを外に食べに行く。（というか飲みに行く）

夫の会社の近くで行きつけだった「きたの」さんが移転したというので、今日はこちらへ。
店は以前より広くなったように思う。
10人くらい対応できるお座敷の小上がりもできていたし、パワーアップしたのでは？

付き出しが、こんな入れ物で出てきた。
ちょっとテンション上がる。


店がピークで忙しそうだったので、とりあえずのお酒を出してもらった。
「月桂冠　伝匠」
月桂冠とあなどるなかれ。大手蔵が本気で小仕込で造ったら、やっぱり旨い酒ができる。
味のふくらみがないので、それがお造りなどに合う。最初の１杯にいいな。


お造り盛り合わせ。
しめ鯖じゃなくて、生の鯖は久しぶりだ。キンメの炙りも旨い。


徳島蓮根をシンプルに焼いて。


この辺りでようやく店も落ち着いてきたので、「今日の日本酒」をズラリと並べてくれた。
このお店は日本酒を選びたい人にはこんなふうに全部見せてくれる。
「東洋美人」と「伯楽星」をセレクト。


自家製がんもどき。出汁がいいわ～


鰆の西京焼き。あったら頼んでしまう。皮のとこが酒に合う～


ズッキーニと豚肉のはさみ揚げ。
これ、変わってる！
挟んでいる肉がとろとろで、一瞬「ナマ？」と思ってしまった。餡にしているのかな。この食感がたまらん。


カニミソグラタン。
どうやって作っているのか・・・。めっちゃうまい。濃厚かつクリーミー！
酒進む～！！


山菜の天ぷら。春だね～！


夫はシメに「じゃこご飯」を注文。私もちょっと食べたけど、ちりめん山椒が混ぜてあって美味しかった。

お酒もたっぷり飲んで大満足！！
こういうお店が一番好き。

・料理は居酒屋以上、割烹未満（本格的なのにリーズナブル！）
・日本酒ラインナップがいい（適正価格！）
・店主が気さくでお酒好き（めっちゃ腰が低くていい人！）

おすすめ！

◎おいしい酒とほっこり料理　きたの
大阪市中央区東高麗橋5-7　モンテアズーロ北浜１Ｆ
（最寄りは北浜駅）
tel：06-6314-6083

年度末の駆け込み依頼

床床さんと梅田でランチ。今年に入って会うのは初めて。私のショートヘアを「いいね」と言ってくれた。
ブルディガラの跡地にできた広いムレスナティーのお店へ。
ピザやパスタ、定食（？）までやっている。どれも「ティーフリー」がついて1400円～1800円くらい。
ひたすらいろんなフレーバーティーを注いでくれる「ティーフリー」だけでも1000円なので、これはオトクだ。

しかし、私の頼んだ野菜たっぷりのパスタが、異常な辛さで・・・。


あとでスタッフの女の子に聞いてみたら、決して「辛いパスタ」ではないとのこと。
ただ、唐辛子が少し入っていて、その唐辛子がたまたま辛いものだったのでは？という分析だった。

うーん・・・
まったく「ピリ辛」ともメニューに書かれていないので安心して頼んだら、汗が吹き出てむせるほどの辛さが「たまたま」って・・・。
辛いものが好きな人ならいいけれど、私は苦手。
あーーー、次は絶対ピザにしよう。

そんなハプニングもあったが、ランチとお茶で２時間半もゆっくりできたし、やっぱり使える店だ。たぶんこれからも通うだろう。
久しぶりの床床さんとのおしゃべりも楽しかった。

床床さんが選んだのはこちら。卵かけご飯と豚汁定食。


デザートはキャラメルプリンもついていた。



別れた後は、仕事の打ち合わせへ。
ようやく出張が落ち着いてきたので3月からは原稿に集中しようと思っていたら、年度末の駆け込み冊子が２本も！！
行政の案件なので、おそらく予算が余ったのだろうと思われる。
仕事はありがたいが、怖いのは「年度内納品」という言葉。

え？
年度内って？
３月ってことやんね？
電話で聞いて、耳を疑った。

お世話になっているＹ制作事務所へ行くと、ディレクターＡさん＆デザイナーＮさんの最強タッグで私を待ち構えている。
説明を聞くと、B5・20ページ冊子が3月17日入稿で、A5・16ページ冊子が3月24日入稿とな。
本日、3月3日なり。
まさかの超タイトスケジュール２本立て！

3人でカレンダーを見ながら「いやいや、それはないわ・・・」と言いながらも「やる」のだ。「やるしかない」のだ。
むちゃくちゃだけど、一度「やる」と決めたらやり切るのがこのメンバー。
そしていつも救われるのはＡさんのこの言葉。

「大変ですけど、でも、なんかいいものはできるような気がしますよね！」

超ポジティブ！
これまで何度この言葉に救われたか！
クライアントがムチャを言おうと、制作側がどれだけ大変だろうと、最終的に「いいものができる」という確信があるから、文句を言わずに（たまに言うけど）最後まで向き合える。
こういうギリギリのときほど、信頼関係って大事だなと思う。

しかし、私はようやく取材だめした酒蔵の原稿にかかろうとしていたところで、こちらも提出は27日がギリギリ。
今週は九州出張もある。
さらに、確定申告も例のごとく、まだレシート山積みの状態・・・。
18日からの三連休は今年初キャンプの予約もしているし、来週末はお酒の会も申し込んでいるし。
そんなしっかり休みも遊びながら本当に間に合うのかなぁと一抹の不安を抱えつつ、久しぶりの超追い込みにワクワクしている自分もいるのだ。

結局、書くのが好きだし、ものづくりが好きだし、いいものを作ることが幸せなんだな。

梅とネコと器

茨城での取材は１日で終わり、翌日は帰るだけだった。
今回の取材先は茨城と言っても栃木との県境。車で30分ほど行ったところにもんちゃんが住んでいるので、翌日遊ぶことになっていた。

お昼前に最寄り駅まで夫婦で迎えに来てくれて、この辺りで一番人気の有名なカフェへ連れて行ってくれた。
ランチを11時半に予約してくれていたのだが、店に到着してみると長蛇の列！
本当に人気店のようだ。

店は広い敷地内にあり、窓からは畑も見える。
「南フランスのような店」と聞いていた通り、店舗は南フランスの田舎にあるような雰囲気で（知らんけど）、木のテーブルや椅子も感じがよかった。
店内には小さなステージがあり、ドラムセットとバイオリンも置かれている。

１日10食限定のキッシュセットを注文。
これにデザートと飲み物がつく。
１つ１つがおいしかった。人気あるのもわかる～


ゆっくり時間をかけてランチをした後、私の希望で水戸の偕楽園へ連れて行ってもらった。
ちょうど3000本の梅が満開とのこと。天気もいいし、偕楽園は行ったことがなかったのでうれしかった。

いいカメラを持っていかなかったことを悔やむ・・・。
私のスマホではたいしていい写真が撮れないのだ。
でも、天気の良さと梅の美しさは伝わるかな。









梅はまだ寒い時期に咲くけれど、不思議と梅を見ると、どんなに寒くても「春が来た」と感じられるのがいい。
かなり満足。
帰りに笠間市に少し寄ってもらって、焼き物も見た。
あまり時間がなかったので、笠間焼きツアーはまたの機会に。楽しみが増えた。

この日はもんちゃんの家にお泊り。
お出かけしてからの夕食だったので作り置きできるものをと、おでんを用意してくれていた。ありがたい。


あとは、甘くてフルーツのようなミニトマトと、栃木名物（？）ホワイト餃子（通称：ホワギョウ）
皮がもっちりしていておいしい。


そして、自分は飲まないのに、私のためにビールも！


デザートまで食べて、お腹がいっぱいになった。
一番風呂に入らせてもらい、布団はぬくぬく！
至れり尽くせりとはこのことか。
とても幸せな気持ちで眠りについた。最高！！

２匹のネコと暮らしながら、バイオリンを作っている２人。
古いおうちなのだが、もちろん清潔にしているし、なんとなく味わいがあって、「暮らしを大切にしている人」の家だなと今回感じた。
「ネコのいる風景」がとても幸せな空間に思えてじんわりした。
私も見習わなければ。

翌日は大阪へ帰る前にもんちゃんと一緒に東京へ行き、私が前から行きたかった日本民藝館へ。


ちょうど今、「柳宗悦と民藝運動の作家たち」という特別展をやっていたので、どうしても見たかったのだ。
河井寛次郎や濱田庄司、バーナード・リーチ、棟方志功、芹沢圭介などの作品をたくさん見ることができてうれしかった。
「河井寛次郎の辰砂の器が好き。こんなピンク色がきれいに出るなんて」と言うと、「辰砂はバイオリンでも使う人がいるよ」と教えてくれて、びっくりした。
本当にきれいな色彩だったな。
でも、私はやっぱり濱田庄司の作品に惹かれる。誠実な美しさがあるから。
「作品を見ていると、どんな人が作ったのかなって考えるね」と２人で想像しながら見ていった。

建物も素晴らしかった。


最近は美術館や展示会に行く余裕もあり、自分の感性が昔のように少しずつ潤ってきているのがわかる。
好きな器を見ている時間、美しいものを愛でている時間、そして友と一緒に語る時間が、今はとても大切だ。
（もちろん仕事もしっかりやっている！）

渋谷で別れて新幹線に乗った。
夫もちょうど東京出張だったので、京都駅で待ち合わせて、軽くご飯を食べて帰った。
帰ってから、たまっていた「べっぴんさん」と「カルテット」の録画を一緒に見た。
（今見ているドラマ「カルテット」がめっちゃ面白い～）

出張ついでに２日間も遊んでしまったな。
充実した楽しい時間だった。
パワー充電！これから１ヶ月、原稿と本気で向き合う日々が続く。