月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

梅とネコと器

2017-03-01 | 
茨城での取材は1日で終わり、翌日は帰るだけだった。
今回の取材先は茨城と言っても栃木との県境。車で30分ほど行ったところにもんちゃんが住んでいるので、翌日遊ぶことになっていた。

お昼前に最寄り駅まで夫婦で迎えに来てくれて、この辺りで一番人気の有名なカフェへ連れて行ってくれた。
ランチを11時半に予約してくれていたのだが、店に到着してみると長蛇の列!
本当に人気店のようだ。

店は広い敷地内にあり、窓からは畑も見える。
「南フランスのような店」と聞いていた通り、店舗は南フランスの田舎にあるような雰囲気で(知らんけど)、木のテーブルや椅子も感じがよかった。
店内には小さなステージがあり、ドラムセットとバイオリンも置かれている。

1日10食限定のキッシュセットを注文。
これにデザートと飲み物がつく。
1つ1つがおいしかった。人気あるのもわかる~


ゆっくり時間をかけてランチをした後、私の希望で水戸の偕楽園へ連れて行ってもらった。
ちょうど3000本の梅が満開とのこと。天気もいいし、偕楽園は行ったことがなかったのでうれしかった。

いいカメラを持っていかなかったことを悔やむ・・・。
私のスマホではたいしていい写真が撮れないのだ。
でも、天気の良さと梅の美しさは伝わるかな。









梅はまだ寒い時期に咲くけれど、不思議と梅を見ると、どんなに寒くても「春が来た」と感じられるのがいい。
かなり満足。
帰りに笠間市に少し寄ってもらって、焼き物も見た。
あまり時間がなかったので、笠間焼きツアーはまたの機会に。楽しみが増えた。

この日はもんちゃんの家にお泊り。
お出かけしてからの夕食だったので作り置きできるものをと、おでんを用意してくれていた。ありがたい。


あとは、甘くてフルーツのようなミニトマトと、栃木名物(?)ホワイト餃子(通称:ホワギョウ)
皮がもっちりしていておいしい。


そして、自分は飲まないのに、私のためにビールも!


デザートまで食べて、お腹がいっぱいになった。
一番風呂に入らせてもらい、布団はぬくぬく!
至れり尽くせりとはこのことか。
とても幸せな気持ちで眠りについた。最高!!

2匹のネコと暮らしながら、バイオリンを作っている2人。
古いおうちなのだが、もちろん清潔にしているし、なんとなく味わいがあって、「暮らしを大切にしている人」の家だなと今回感じた。
「ネコのいる風景」がとても幸せな空間に思えてじんわりした。
私も見習わなければ。

翌日は大阪へ帰る前にもんちゃんと一緒に東京へ行き、私が前から行きたかった日本民藝館へ。


ちょうど今、「柳宗悦と民藝運動の作家たち」という特別展をやっていたので、どうしても見たかったのだ。
河井寛次郎や濱田庄司、バーナード・リーチ、棟方志功、芹沢圭介などの作品をたくさん見ることができてうれしかった。
「河井寛次郎の辰砂の器が好き。こんなピンク色がきれいに出るなんて」と言うと、「辰砂はバイオリンでも使う人がいるよ」と教えてくれて、びっくりした。
本当にきれいな色彩だったな。
でも、私はやっぱり濱田庄司の作品に惹かれる。誠実な美しさがあるから。
「作品を見ていると、どんな人が作ったのかなって考えるね」と2人で想像しながら見ていった。

建物も素晴らしかった。


最近は美術館や展示会に行く余裕もあり、自分の感性が昔のように少しずつ潤ってきているのがわかる。
好きな器を見ている時間、美しいものを愛でている時間、そして友と一緒に語る時間が、今はとても大切だ。
(もちろん仕事もしっかりやっている!)

渋谷で別れて新幹線に乗った。
夫もちょうど東京出張だったので、京都駅で待ち合わせて、軽くご飯を食べて帰った。
帰ってから、たまっていた「べっぴんさん」と「カルテット」の録画を一緒に見た。
(今見ているドラマ「カルテット」がめっちゃ面白い~)

出張ついでに2日間も遊んでしまったな。
充実した楽しい時間だった。
パワー充電!これから1ヶ月、原稿と本気で向き合う日々が続く。