月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

懲りない私と、おいしい紅茶の話。

2014-04-24 | 美味しいもの
最近また紅茶をよく飲むようになった。

コーヒーの味は好きだけど、飲むと必ず胃腸の調子が悪くなるので、コーヒーを避けて生きてきた私。
しかし、「良い豆を使えば大丈夫」ということに気づいてから、上等の豆を仕入れて挽き立てのコーヒーをガブガブ飲むようになった。
この4年間、ほぼ毎日2杯ずつくらいは飲んでいるのではないだろうか。
胃が気持ち悪くなるということはない。ただ、100%近い割合でお腹をくだす。(便意をもよおす)
先日、人と集まったときにその話が出て、「コーヒー飲んだらほぼ100%お腹をくだすんですけど、懲りないので毎日飲むんです」というと、「変わってますね」と言われた。

どうも、私は「懲りない」らしい。

以前も猫舌の定義について議論したことがあるが、そもそも猫舌とは何なのか?
私は「熱い!」と思う気持ちは猫舌の人と同じだし、あまりに熱すぎると上あごの皮や唇の皮がベローンとなる。決して熱さに強い口内というわけではないのだ。
でも、沸騰したてのお湯で淹れたお茶でも、アツアツのチーズがとろけるグラタンでも、中身が恐ろしいほど熱いたこ焼きでも、とにかく熱いものをそのまま口に放り込む。
そして、「アツっ!!」と苦しみ悶え、後で舌の感覚がなくなったり、皮がベロベロにむけたりするのだが、懲りない。
また熱いものが出てくると、果敢に口に放り込む。

そういうことを考えると、猫舌の定義は決して「熱いものが苦手な人」ではなく、「一度熱いものに懲りて、それ以来怖くなって、冷めないと口にできない人」とすべきなのでは?
ということをずっと考えていた。(ヒマなのか?)

コーヒーの件も然り、私は懲りないんだなぁと思う。
こういう人間は危険を察知する能力も低いような気がするのだが、どうだろう?
懲りないというより、危機管理能力が低いということなのかも?

そういえば、猫舌のことではなく、紅茶の話を書きたいのだった。

先日、取材の後、家に帰る気にならずに「今日はノマドだ」と、外で取材のまとめをしてから帰ることにした。
たまに「家に帰りたくない日」というのがある。
毎日毎日、孤食を続けていると、急にそういう気分になることがあるのだ。
1人でご飯を作って、1人でご飯を食べる。
1年のうち9割以上がそうなので、時間があるとつい1人でも外でご飯を食べてしまう。少なくとも外で食べたいと思う。
本当に1人でご飯を食べるのと、大勢の人の中でひとりぼっちでご飯を食べるのとは全く違うのだ。
大勢の中にいるほうがなんだか安心する。
この日もそんな気持ちで帰りたくなくなって、それでもまだ夕食には早い時間だったのでとりあえずカフェへ。

おいしい紅茶が飲みたくなって、ハービスプラザの中にあるムレスナティーの専門店「ザ・ティー」へ。
最近、メニューが変更になったようで、ホットティーは「フリーティー」しかなかった。
値段を見たら、驚きの1200円!!
メニューを持つ手もガクガク震えたが、よく見ると「フリー」はそこにいる間、ずーっといろんな種類の紅茶を注いでくれるらしいのだ。
長時間いるなら、かえってお得かも?!

結果的に2時間近くそこで仕事をしていたので、いろんな種類の紅茶を5、6杯飲めた。
おまけのクッキーもついていたので、1杯200円程度。
そう考えたら、お湯に色をつけただけのような紅茶に300円払うよりいい。
本当に美味しい紅茶をプロが淹れてくれて、それも様々な種類の味に出会えて楽しめた。
店員さんの接客もいいし、居心地もよくて、久しぶりに紅茶でほっこりいい時間。



昔、紅茶マニアだったときは、フレーバーティーというものがあまり好きではなかった。
今考えてみると、あまり美味しいフレーバーティーに出会えていなかったのかな。
マリアージュ・フレールの「マルコポーロ」は、自分の「夜のお茶」として好んで飲んでいた時期があったけれど、基本的には茶葉そのものの味わいを楽しむのが好きだった。
あとはいろんなメーカーの「ブレックファースト」を試してみるのも好きだったな。
それぞれのメーカーのブレンドが楽しめて。
中でもベノアが一番のお気に入りだった。
そのうち、常時20種類くらい置くことをやめて、ベノアのブレックファーストとアールグレイ・ダージリン、ロイヤルコペンハーゲンのウバだけを置くようになった。
基本的にこの3種類があれば事足りると気づいたからだ。

でも、最近になってフレーバーティーを何かの機会で飲むと、おいしいなと思うことが増えた。
今回もそう。
甘い香り、優しい華やかな香り、甘酸っぱい香り・・・。
いろんな香りに包まれて、リラックスしていくのがわかった。

この日、まわってきた5、6種類の紅茶のうち、気に入ったものを帰りに買って帰った。


意識せずに印象深かったものを選んだのだけど、帰ってよく見たら、両方ともジャスミン系。
ジャスミンティはもともと大好きだから、自然に惹かれてしまうのかな。

今日もまた、午後はムレスナティーを飲もう。
そしてコーヒーも2杯飲んで、お腹をくだそう。

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5 コメント

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わたしも・・・ (いわさきっち)
2014-04-26 15:49:09
常に熱いものを口に放り込み、べローンとなっています。
ある程度の温度に下がってからの方が、味は良く分かるんだろうけど、なぜだかやめられません

フレーバーティーって、それだけで楽しむものって思っていたけど、ホワイトチョコのブラウニーを焼いていて、
ふと、これには何か香りのついたお茶にも合うかもなーと思いました

コーヒーも2杯飲んでお腹をくだそう←ウケました(笑)

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Unknown (あんこ)
2014-04-26 22:33:41
今日もまた、午後はムレナスティーを飲もう。
コーヒーも2杯飲んでおなかをくだそう。


そして、を取ったら小説かなんかの帯か、飲料メーカーの宣伝コピーみたいや。
リズムがあってすっごいいい。

って、ウケるとこやったな。
うん、ウケたんやけど、それ以上にこのリズム感、この言葉運び好きだった。

以前取材に行った紅茶ショップで、バイヤーもしているオーナーが言うてはった。
売るのはいいけど、お店でちゃんと淹れてくれてるところが少ないことを思うと悲しくなる、的なことを。紅茶って茶葉が上等でも淹れてくれる人の腕でまったく味が変わるねんな。
かおりんが言うお湯につけただけで300円の紅茶より、1200円のフリーティーのほうが断然価値があるね。
私は珈琲でおなかを通すことはないけど、どやろ?
大好きだったらお腹を通してでも飲むかな(笑)
近頃ちょっと紅茶もおいしいって思うようになってきた。
ちゃんと淹れてもらった紅茶は、おいしいなって。
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Unknown (あんこ)
2014-04-26 22:35:08
きゃあ、はずかしい。
ムレスナティーでした(笑)
お許しを。
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マリアージュ (かおり)
2014-04-28 11:08:42
いわさきっち

ウケてよかった(笑)

どうして熱いとわかっていて口に入れてしまうんだろうね?そう。冷ましたほうが味もわかるだろうし、ベローンも避けられるのにね。

料理とお酒のマリアージュがあるように、
お菓子とフレーバーティーのマリアージュもいろいろ試してみると面白いかもしれないなぁ。
珈琲やストレートティー以上の組み合わせが見つかるかも!!
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Unknown (かおり)
2014-04-28 11:12:43
あんこちゃん、コピーって・・・。そんないいもんちゃうで。
どこの飲料メーカーが「おなかをくだそう」って採用する?(笑)

紅茶は確かに淹れ方で味が変わると思う。
せっかくいい茶葉を使っていても、適当に淹れると美味しくないもんね。
「生産者」と「提供者」のレベルを合致させることって、どんな食材に対しても言えるような気がするなぁ。
コーヒーも然り。日本酒も。

紅茶はあまり好きじゃなかったんやね。
でも、紅茶も本当にいろいろあるから、好きな味を見つけていくのは楽しいかも。
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