月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

ライター友達とハシゴ酒

2018-11-03 | 
少し前の話になるが、久しぶりにライター友達(センパイ)のアンデルさんとご飯を食べに行った。
10月20日から出張が続き、なかなか人と会う余裕がなくなるのがわかっていたので、「その前に」とこちらの都合で18日の夕方を空けてもらった。
後で聞けば彼女は翌々日出しの原稿があるとのこと。知らなかったとはいえ、忙しい時に申し訳なかった。

今年、彼女と会うのは2回目。前回は1月だった。
その時は私が神戸で打ち合わせがあったので、三宮周辺のカフェや雑貨屋、ベトナム料理屋などに案内してもらった。
今回は彼女が大阪で打ち合わせがあるとのことだったので、大阪で集合。私が最近教えてもらってよかったお店へ案内した。

1軒目はリール食堂。
カウンターとスタンディングのカジュアルな店で、バルのような雰囲気だけど全国各地の日本酒が揃っている。
3月頃に行った時、お酒も料理も美味しくて安く、いい印象だったので決めた。1軒目なので軽く1杯。(と言いつつ3杯)

鶏肝もサバサンドもおいしかった。




ビールで乾杯した後は、日本酒(にいだしぜんしゅ、尾瀬の雪どけハロウィンラベル)を。





にいだしぜんしゅは福島県の仁井田本家のお酒。
無農薬で化学肥料無しで栽培した米を使い、ケミカルなものは一切排除した酒造りを行っている。
取材させてもらった時、福島の原発事故での風評被害を聞き、店で見かけたら必ず飲むことに決めていた。(それが何よりの応援になる)
関西での取引は原発事故でゼロになったと話されていたが、少しずつ戻って来ているようだ。
店員さんに「甘めですよ」と言われたが、いわゆる甘ったるいようなお酒ではない。心地良い、お米の自然な甘味だ。

19時に2軒目を予約していたので店を出て、タクシーをつかまえて移動。
2軒目は福島区にある「日本酒 弘大(ひろしだい)」。
こちらも2月頃に連れていってもらい、気に入ったお店だった。
そして、なんと、ここにも仁井田本家のお酒が揃っていた。

仁井田本家の中でも白麹で造った「穏(おだやか)」というブランド。


そして、こちらも仁井田本家。「田村」ブランドだ。


こちらはお魚が特においしいのでお造り盛り合わせを注文。
やっぱり間違いない。


うにのお料理も。(詳細忘れた)


自分ではまず頼まないであろう、牛カツ。これもまためちゃくちゃ美味しい。


おいしいお料理とお酒を片手に、話も弾んだ。
基本は仕事のこと。
私は病気をきっかけに、仕事に専門分野を持って、自分にしか書けない仕事を増やしていく方向にシフトしたという話をした。
ただ、そうは言っても生活もあるから、ある程度はそうでない仕事も引き受けて稼ぐ必要はあるのだけど。
それでも今は日本酒に関すること、少なくとも今やっている雑誌は、どれだけ才能があるベテランのライターさんでも、「すぐには私の代わりにはならない」という自信がある。
根拠のない自信ではなく、5年経って、実際にそうなったのだ。
だから、今後はこれを武器に、もっと日本酒関係の仕事を増やしていきたいと思っている。
彼女も同じように、今の仕事の内容、今後の方向について悩んでいるようだった。

たまにこうして同業者と仕事の話をするのはいい刺激になる。
「かおりさんと一緒に飲むと、勧めてくれるお酒が本当においしいから、いつも飲みすぎちゃう」と言ってくれたのも嬉しかった。

他のライター友達と話しても思うことだけど、もうみんな20年以上仕事をしているわけだから、それぞれのスタイルや得意分野がある。
大きな仕事や面白そうな仕事をしていることを聞くと、正直羨ましいなと思うこともある。
逆に、私が羨ましがられることもある。
そういう刺激はお互いに大事だとは思うけれど、自分は自分、人は人。
20年以上積み上げてきたものが違うのだから、今やっている仕事も違うし、目標とするものも違う。
ただ、目の前にある仕事をみんな一生懸命やっていて。書くことが好きで、書き続けている。
それでいいんだよなと思う。

今年の目標だったこと「商業誌で日本酒のことを書く」は、雑誌でなく新聞だけど、なんとか叶った。達成した。
11月、12月と2回、また掲載が決まった。(酒蔵を取材した記事が載る)
小さな積み重ねだけど、こういう実績が必ず次に生かせることを私は知っている。ずっとそうやって仕事をしてきたから。
来年はもう一つ大きくジャンプできたらいいな。


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