月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

すでにそこにはドラマがあった。

2019-04-22 | 仕事
日曜、月曜は取材で北海道へ。
初日はうに丼が売りの飲食店だったので、撮影用にうに丼を作ってもらった。
ミョウバンを一切使用していない、本当に美味しい新鮮なうに!!
しかし、この丼、なんと4600円である。
うにが獲れないうえに、インバウンドで需要は伸びる一方で、値がつり上がっているらしい。



撮影が終わってから、店長さんに「3人で分けて食べてください。時間が経ってもう使えないので」と言ってもらい、分けて食べた。
営業のE本さんは「俺、別にうに好きちゃうし・・・どっちかと言うと苦手やから、二人で分けてもいいで」と言っていたのだが、店長さんの手前、とりあえず口に運んだ。
一口食べて「おいしい!!」と。
「普段、食べてたやつはミョウバン使ってるんですよ。これが本当のうにの味です」と私が言うと、「そうか・・・、今まで安いうにしか食べたことなかったから・・・。こんな旨いんや」と目からうろこ状態。
私も久しぶりに本当に旨いうにを食べて、テンション上がりまくり。
うに好きのカメラマンさんも目を細めて食べていた。

ホテルに戻って荷物を置いてから、3人で飲みに行った。
すすきのは遠かったので、ホテルの近所の適当な店だったが、やっぱり北海道は魚介が旨い。

刺身盛り合わせ


たこの串やキタアカリを炭火で焼いて


地酒もいろいろ飲んで、3時間半くらいはしゃべっていた。
仕事仲間と飲んでいると楽しくて、すぐに時間が経ってしまう。

翌朝は8時に集合だったけど、5時半に起きて6時半に朝食会場へ行った。
ビュッフェスタイルで、海の幸もいろいろあって美味しい朝食のホテルと聞いていたので、はりきって朝食会場オープンと同時に入れるようにしたのだ。混むと聞いていたので。
私は「食べること」に関しては、労力を厭わない。
おかげで、朝からたっぷりとおいしいご飯を食べた。
「6時半に朝食を食べるために5時半に起きたから眠い」とE本さんに言ったら、「朝ごはんのために?早起き?ほんまに?」と、若干引いていた。
でも、カメラマンさんも6時45分には来ていたので、そんなに珍しいことではないと思う。(このカメラマンさんも結構グルメだが)

この日は、酒蔵へ。
詳しくは書けないが、ま~、私としてはめちゃくちゃ楽しい取材だった。
私が書く前に、ドラマがすでにあった。
万石蔵の衰退、そこへ別の蔵からくどき落とされてきた女性杜氏。彼女がまたなんだか素敵な人で。
最初は怒っているのかと思った。ズバズバものを言う。
でも、ちょっとしゃべっただけで「あー、この人好きだなー」と思った。いわゆる波長が合う感じがした。(私が勝手にだけど)
酒という芸術を創るアーティストのようだと思った。芸術と言っても絵のような二次元ではなく、建築のような三次元。思考が理系。
衰退して蔵元もおらず、地元の銀行が入って社長になっているような蔵だから、たいした酒も造れていなかった。
それが、彼女が来てから連続で金賞を受賞。
「いろんなことをパズルのように組み立てる」と彼女は言った。酒の味わいをイメージして、それを実現するためにいろんなものを組み合わせるのだと。
飽きない、ゴールがない、だから酒造りは面白くてたまらない。にこりとも笑わず、そう言った。

なんだか魅力的すぎて、ドキドキが止まらなかった。一目惚れみたいに。
いつか、個人的に彼女のことを取材して、一つの物語にしてみたいとさえ思った。

取材が終わって空港に着いたのが14時過ぎ。
空港内で遅いお昼ご飯を食べた。
海鮮丼!


そのあとは、空港内でお土産を見て買いまくった。
北海道、やばい。散財がすごい。お菓子が何でもおいしそうで。
いつもは手荷物を預けることもないのだが、さすがに大きな紙袋と自分の旅行バッグとを持ち込むのは無理そうだったので、久しぶりに荷物を預けた。
それくらいお土産を買った。

家に帰りついて、ワインを1杯だけ飲んでいたら、そのワインを飲み終える前にうたた寝してしまうほど疲れていた。
スマホのアプリの万歩計を見たら、1万歩を超えていた。車や電車、飛行機の移動も長かったのに。
取材で神経を使った日の疲れはとんでもないが、でも心地よい。
いい取材ができた日は特に。
ああ、早く彼女のことを書きたいなぁと、そう思うだけでワクワクする。

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