月曜の朝はいつだって自己嫌悪。
また週末飲みすぎて、ちっとも清々しくない新しい週を迎えた。
ほとんど使い物にならない体で、暑い家でぐったりと生活。
夕方になってようやくまともに動き出した。
1日がもったいない。
もう私は酒から逃れられないのかな。
そいつはある意味「ブルースな生き方」に見えるけれど。
月曜の朝はいつも自分に問いかける。
「おーい、ほんまにこんな生活でいいのか?」と。
金曜の夜はかどやと高槻で飲んだ。
ビールにワイン、日本酒3合。
かどやはお父さんが認知症になり、今は介護で大変なとき。
いつも話を聞くたびに、その大変さを想像することはできるけれど、現実はその想像をはるかに越えているんだろうなと思う。
時間も体力もお金もかかる。心も費やす。
どんなに波乱万丈な人生を生きていても「まいった」と言わない彼女だけれど、今回ばかりはまいっていた。
だから、心配していた。
でも、1つだけ安心できるのは、息子の存在。
かどやは20歳で子供を生んだから、もう成人している。
今は一生懸命、保育士になるための勉強をしている。
その息子が言うのだそうだ。
夜中も寝ないで暴れるお父さんに対し、思わず大きな声を出してしまうかどやに、
「俺、明日は何もないし、代わりにジィジィみとくから、お母ちゃん寝ていいで」と。
あの子が生まれたときから私は知っている。
女の子みたいに可愛い顔して、人の痛みがわかる優しい子だった。
中学3年生の一時期、私は家庭教師みたいに勉強を教えに行っていたこともある。
ちょっと頼りないところもあるけど、いつも家族想いの子だった。
あの子が大人になって、かどやにそんなふうに言うんだと思ったら、なんだか胸がいっぱいになって、涙が出てしまった。
「泣ける、泣ける」と目じりを指で押さえながら、大人になったんやなぁと思った。
あんなに子供だったのに、今はかどやを支えてくれている。
時間がもうずいぶん流れたんだなぁ・・・
他にもいろんな話をして、あっという間に12時。
楽しい時間はすぐ過ぎる。
駅で別れて、夫にメールした。「終電で帰るなら一緒に帰ろう」と。タクシー代がもったいないから。
すると、「今日はJR」との返事。
それなら一緒に帰れないし、電車もまだ来ないし、じゃあ、もう1杯やろうと踵を返す。
訪れたのはいきつけのバー「セブン」。
マスターもいたけど、気のいいバーテンダーのヤオさんがいいウイスキーを勧めてくれる。
ヤオさんのセレクトは確かだけど、意外に高い。でも、美味しい。
サントリー白州の限定モルトを1杯。
ローズバンクの花と動物シリーズを1杯。
いくら払ったのかは覚えていない。
真夜中のタクシーを飛ばして、家に着いたのが2時過ぎ。
夫に「不良妻」と呼ばれた
翌日は、姫がいよいよシンガポールに帰るというので、最後のお昼ご飯を実家に食べに行った。
夫の提案だ。
私はもう十分会ったしいいよ・・・と思っていたのだが、夫が「姉ちゃんに最後に会いに行こう」と言う。
行ったら、プレミアムモルツが出た。
そうして、昨晩のアルコールも抜けないうちに、またアルコールを流し込む。
ハーゲンダッツを持って行った。
姫が「これがいい」と指したアイスは、夫が食べたがっていたものだった。
「あ、それこの人が食べたいって言っててんで」と私が言うと、珍しく姫が「え、じゃあいいよー。食べー」と譲ってくれた。
しかし、その言い方がいけない。
「いいよー。我慢するわー。どうぞ、どうぞー。我慢するしー」
そんなことを言われて手を伸ばせるほど夫の心臓は強くない。
さらば、姫よ。
また来年の夏に会おう!
その後は、京都の「西院ミュージックフェス」へ夫と出かけた。
西院の飲食店が会場になり、チップ制でいろんなミュージシャンの演奏を聴ける。
京都はブルースの街だからなぁ、ブルースをやる人もいっぱいいる。
15時から20時の回まで(45分でステージは入れ替わり)、ひたすら西院の街を歩き、ブルースを聴きまくった。
もちろん、またビールにバーボン。
最後は田中晴之さんとクンチョウという、豪華なメンバーで。
21時をまわって、私の体にもバーボンがまわって、久しぶりに弾けた。
自分を本当に解放してくれるのは、旅とブルースだけ。
いつも「あれしな、これしな」「ちゃんとやらな」と、仕事や家事のことで頭がいっぱいで、自分で自分をがんじがらめにしている私。
だけど、旅先とブルースライブだけは、本来の私が姿を現す。
旅に出ると、夫がいつも「かおりはほんまにひょうきん者やな」と笑う。
そして、ライブのときは、ガラが悪くなる。
ライブが終わりそうになったので、みんなが野次を飛ばす。
私も一緒になって「もっとやー!朝までやー!やらんか、こらー!」と大声をあげる。
いつもは自意識過剰なのに、誰の目も怖くない。
ただ、前に座っていた夫がびびって振り向いた
あー、幸せ。あー、ラクちん
毎日こんなふうに、自分を解放して生きられたらいいのにな。
家に帰って、まだ夫とオリンピック見ながらビールを飲む。
気がついたら寝ていた。
日曜日は、久しぶりに何も予定がなかった。
そばを茹でると言うと「てんぷらがほしい」と夫が言うので、朝から天ぷらを揚げる。
あんなに飲んだ翌朝でも、ちゃんと食べられるから不思議。
夫は英会話に行ってしまったので、お昼は鯖の味噌煮と万願寺の煮びたしをアテに、またビール。
本を読んだり、音楽を聴いたりして、ゆっくりと過ごせた。
夕方、夫が帰って来たので、夕食の用意。
沖縄土産のランチョンミートが残っていたので、ランチョンミート尽しに。
ポテトと炒めて、キャベツと炒めて、かき揚げにして。
またビール。
それから、白ワインを1本開けて。
さらに、日本酒を。
オリンピックを見ているうちに、また寝てしまった。
そして、月曜日の朝が来た。
気分は最悪。
体重も1キロ増えていた。
月曜はいつも自分に問いかける。
「こんな人生でいいのか?」と。
そして、悔い改め、少し大人しく過ごし、また同じような週末がやって来る。
学習しない私
また週末飲みすぎて、ちっとも清々しくない新しい週を迎えた。
ほとんど使い物にならない体で、暑い家でぐったりと生活。
夕方になってようやくまともに動き出した。
1日がもったいない。
もう私は酒から逃れられないのかな。
そいつはある意味「ブルースな生き方」に見えるけれど。
月曜の朝はいつも自分に問いかける。
「おーい、ほんまにこんな生活でいいのか?」と。
金曜の夜はかどやと高槻で飲んだ。
ビールにワイン、日本酒3合。
かどやはお父さんが認知症になり、今は介護で大変なとき。
いつも話を聞くたびに、その大変さを想像することはできるけれど、現実はその想像をはるかに越えているんだろうなと思う。
時間も体力もお金もかかる。心も費やす。
どんなに波乱万丈な人生を生きていても「まいった」と言わない彼女だけれど、今回ばかりはまいっていた。
だから、心配していた。
でも、1つだけ安心できるのは、息子の存在。
かどやは20歳で子供を生んだから、もう成人している。
今は一生懸命、保育士になるための勉強をしている。
その息子が言うのだそうだ。
夜中も寝ないで暴れるお父さんに対し、思わず大きな声を出してしまうかどやに、
「俺、明日は何もないし、代わりにジィジィみとくから、お母ちゃん寝ていいで」と。
あの子が生まれたときから私は知っている。
女の子みたいに可愛い顔して、人の痛みがわかる優しい子だった。
中学3年生の一時期、私は家庭教師みたいに勉強を教えに行っていたこともある。
ちょっと頼りないところもあるけど、いつも家族想いの子だった。
あの子が大人になって、かどやにそんなふうに言うんだと思ったら、なんだか胸がいっぱいになって、涙が出てしまった。
「泣ける、泣ける」と目じりを指で押さえながら、大人になったんやなぁと思った。
あんなに子供だったのに、今はかどやを支えてくれている。
時間がもうずいぶん流れたんだなぁ・・・
他にもいろんな話をして、あっという間に12時。
楽しい時間はすぐ過ぎる。
駅で別れて、夫にメールした。「終電で帰るなら一緒に帰ろう」と。タクシー代がもったいないから。
すると、「今日はJR」との返事。
それなら一緒に帰れないし、電車もまだ来ないし、じゃあ、もう1杯やろうと踵を返す。
訪れたのはいきつけのバー「セブン」。
マスターもいたけど、気のいいバーテンダーのヤオさんがいいウイスキーを勧めてくれる。
ヤオさんのセレクトは確かだけど、意外に高い。でも、美味しい。
サントリー白州の限定モルトを1杯。
ローズバンクの花と動物シリーズを1杯。
いくら払ったのかは覚えていない。
真夜中のタクシーを飛ばして、家に着いたのが2時過ぎ。
夫に「不良妻」と呼ばれた
翌日は、姫がいよいよシンガポールに帰るというので、最後のお昼ご飯を実家に食べに行った。
夫の提案だ。
私はもう十分会ったしいいよ・・・と思っていたのだが、夫が「姉ちゃんに最後に会いに行こう」と言う。
行ったら、プレミアムモルツが出た。
そうして、昨晩のアルコールも抜けないうちに、またアルコールを流し込む。
ハーゲンダッツを持って行った。
姫が「これがいい」と指したアイスは、夫が食べたがっていたものだった。
「あ、それこの人が食べたいって言っててんで」と私が言うと、珍しく姫が「え、じゃあいいよー。食べー」と譲ってくれた。
しかし、その言い方がいけない。
「いいよー。我慢するわー。どうぞ、どうぞー。我慢するしー」
そんなことを言われて手を伸ばせるほど夫の心臓は強くない。
さらば、姫よ。
また来年の夏に会おう!
その後は、京都の「西院ミュージックフェス」へ夫と出かけた。
西院の飲食店が会場になり、チップ制でいろんなミュージシャンの演奏を聴ける。
京都はブルースの街だからなぁ、ブルースをやる人もいっぱいいる。
15時から20時の回まで(45分でステージは入れ替わり)、ひたすら西院の街を歩き、ブルースを聴きまくった。
もちろん、またビールにバーボン。
最後は田中晴之さんとクンチョウという、豪華なメンバーで。
21時をまわって、私の体にもバーボンがまわって、久しぶりに弾けた。
自分を本当に解放してくれるのは、旅とブルースだけ。
いつも「あれしな、これしな」「ちゃんとやらな」と、仕事や家事のことで頭がいっぱいで、自分で自分をがんじがらめにしている私。
だけど、旅先とブルースライブだけは、本来の私が姿を現す。
旅に出ると、夫がいつも「かおりはほんまにひょうきん者やな」と笑う。
そして、ライブのときは、ガラが悪くなる。
ライブが終わりそうになったので、みんなが野次を飛ばす。
私も一緒になって「もっとやー!朝までやー!やらんか、こらー!」と大声をあげる。
いつもは自意識過剰なのに、誰の目も怖くない。
ただ、前に座っていた夫がびびって振り向いた
あー、幸せ。あー、ラクちん
毎日こんなふうに、自分を解放して生きられたらいいのにな。
家に帰って、まだ夫とオリンピック見ながらビールを飲む。
気がついたら寝ていた。
日曜日は、久しぶりに何も予定がなかった。
そばを茹でると言うと「てんぷらがほしい」と夫が言うので、朝から天ぷらを揚げる。
あんなに飲んだ翌朝でも、ちゃんと食べられるから不思議。
夫は英会話に行ってしまったので、お昼は鯖の味噌煮と万願寺の煮びたしをアテに、またビール。
本を読んだり、音楽を聴いたりして、ゆっくりと過ごせた。
夕方、夫が帰って来たので、夕食の用意。
沖縄土産のランチョンミートが残っていたので、ランチョンミート尽しに。
ポテトと炒めて、キャベツと炒めて、かき揚げにして。
またビール。
それから、白ワインを1本開けて。
さらに、日本酒を。
オリンピックを見ているうちに、また寝てしまった。
そして、月曜日の朝が来た。
気分は最悪。
体重も1キロ増えていた。
月曜はいつも自分に問いかける。
「こんな人生でいいのか?」と。
そして、悔い改め、少し大人しく過ごし、また同じような週末がやって来る。
学習しない私
いつも楽しいお酒を一緒に飲んでくれてありがとう。
今回もいい時間でした!
かどやがいつも私の肩を「あなたはそれでいいんだよ。十分だよ」と叩いてくれるから、私もホッとする。
お互い様やね(笑)
親も子供も、そして自分たちも歳を重ねるね。
でも、こうやっていろんなことを話せる親友がいることが、私にとっては宝です。
いつもありがとう。
こちらこそ、これからもよろしくね。