月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

南部鉄瓶との出会い

2020-06-19 | 生活
ずっと南部鉄瓶が欲しいと思っていた。
時々デパートや雑貨屋で探してみることもあったが、どうもピンとくるものがない。
特に急ぐわけでもないし、器の類は「一期一会」「縁」だという気持ちでいるので、そのうちまた岩手へ行くことでもあれば本場で見てみようか・・・くらいに思っていた。
どうせ買うのなら、器と同じで「誰が作ったのか」わかる作家物がいいし。

しかし、瞑想の先生に「お白湯」や「薬草茶」を勧められて飲むようになると、やっぱり鉄瓶がほしいなと強く思うようになった。
実際のところ、白湯なんて水を電子レンジでチンしたって、「白湯」そのものの効果は変わらない。
ただ、鉄瓶にすれば自然に鉄分が補給できるので、抗がん剤の副作用で血液の質が低下している私にとっては魅力的だった。
それに何より、電子レンジでチンより趣があるではないか。

5月、自粛期間だったのでネットで南部鉄瓶を探すことにした。
夫が「誕生日プレゼントに何かあげたい」と言っていたことも思い出し、もし鉄瓶との良い出会いがあればプレゼントにリクエストしようと考えてもいた。

そうしたら・・・あった!!
一目惚れ。見ているだけで心躍る。そんな鉄瓶があった!!

岩手は平泉の「工房 和秋(わしゅう)」というところで、金野和秋さんという作家さんが作られた鉄瓶だった。
気に入ったのはその文様だ。
表・裏に雲に浮かぶ仏様がデザインしてあるのだ。容量も1.2リットルで理想的!
1点モノなので同じものはもう手に入らない。

夫に言うと、「じゃあ、これを誕生日プレゼントにするね」と早々に注文してくれた。
それが先月下旬のこと。
届いてから毎朝、何かを口にする前に、まず白湯を1杯飲んでいる。
薬草茶や紅茶もこの鉄瓶で沸かして淹れるようになった。
これまでお湯を沸かす時には、一人暮らしするときにどうしても欲しくて購入したイギリス製の銅のケトルを使っていたが、23年経って底部の電熱コイルがボロボロに焼き切られてしまい、ガスコンロに乗せるとガタガタするのが気になり、さすがに買い替えようかと考えていたので、それもちょうどよかった。

何より、毎日この鉄瓶を見ているだけで幸せな気持ちになる。味あるわ~・・・


裏面も仏様。ありがたや。宇治の平等院を思い出す。


しかし、誕生日プレゼントに何が欲しいかと夫に訊かれて、アクセサリーやバッグではなく「南部鉄瓶(それも仏様文様!)」と答えるなんて、我ながらシブい。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
モーニングルーティン (Kenji)
2020-06-23 22:12:46
毎朝白湯を飲む柴咲コウ氏もそんな素敵な鉄瓶は使用してないよ

毎朝テンション上がるね。渋いどころか、バッグのように外へ持ち歩きたい色形じゃ

返信する
なぜか・・・ (かおり)
2020-06-24 17:14:37
私もYouTube見ていたら、おすすめ動画にそれが上がってきた・・・(見なかったけど)

とはいえ、私のモーニングルーティンも、最近は意識高い系女子みたい(笑)
育てているミントを摘んで、ミントハイボールを作って飲んだり・・・。
(ハーブティーではないあたり、まだオッサンの要素が残っているが)

鉄瓶、テンション上がるよ~
良い出会いでした。
返信する

コメントを投稿