月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

健康を過信していた自分との決別

2012-02-14 | 生活
昨日から少しホルモン剤を飲むことになった。
女性ホルモンのバランスを整えるために。
不妊治療ではない。
それ以前の問題だったりする……

とりあえず薬を続けて、効果がなければ注射を打つとか、いろいろ方法はあるらしい。
もちろん、やめてしまってもいい。
「老化」を受け入れ、ケアしながら生きれば、別に重い病気になるわけでもない。

最近、いろんな本を読んでいる。

例えばこういうの。



この本はすごくよかった。

これを読むと、自分が同年代の女性よりなぜ一気に老化が進んだのか、
なぜあんなに人一倍健康体だったのに、人より不調を訴えるようになったのか、
その理由がよくわかる。

女性ホルモンが乱れる理由は、生活習慣と性格的なものとによるみたいだ。
これが両方に関して私は「悪い見本」みたいな人間だから。

人より元気だと過信して、20代からずっとむちゃくちゃな生活をしてきた。
疲れ知らずで、身体を酷使、酷使、酷使の毎日。
慢性的な睡眠不足。
大食漢だからと暴飲暴食の日々。
時々無理なダイエット。
365日、酒びたりの日々。
面倒だからとシャワーで済ませて入浴をしない。
暑がりで体をいつも冷やす。
運動不足。
水分が大好き。とにかくよく水分をとる。

さらに、情緒が乱れやすく、うつ症状に陥りやすい。
完璧主義で「まあ、いいや」ができない。
怠惰な自分を許せない。
ストレス耐性が低い(イライラする、キレる)

・・・ほんとにまあ、よくもここまで「悪い見本」になれたもんだと感心する

40歳くらいになると誰でも女性ホルモンが減り始める。
そのことに体はすぐには対応できず、様々な症状が出始める。
いわゆる「更年期障害」だ。
私はまだ更年期障害ではないが、このまま同じ生活を続けていると、間違いなくひどい更年期障害になる。

今、なんとかケアしなければ!と生活習慣を見直すことにした。
老化を受け入れるのはまだ早いよ、いくらなんでも

とりあえず、お酒を飲むのは週に2、3回。量も控える。
入浴と軽いストレッチ、ツボ押し。
食事はまあ、普段からまともなのでいつも通りでいいけど、暴飲暴食は禁物。
体をとにかく冷やさない。
そして、睡眠!!

よく寝る人にとったら「睡眠」がなぜそんな目標になるのかもわからないと思うが、
睡眠をとるということは、私にとったら禁酒するくらいハードルが高い。
寝られないという意味ではない。
むしろ寝つきはよく、布団に入って1分くらいで眠れる。

睡眠が苦手なのは、もっと精神的なもので、「睡眠」=「怠惰」=「罪」とどこかで思っているところがあり、
「早寝しよう」「睡眠をたっぷりとろう」と思うと、罪悪感でしんどくなるのだ。
時間を無駄にしているような、そんな気持ちになって。

でも、本を読むと、とにかく睡眠は大事だと書いてある。
それで、自分に「体を治すためだから罪じゃない」と強く言い聞かせ、12時に布団に入ることにした。
今まで2時か2時半に寝ていたのだが。
朝は7時半起き。(これは変わらず)

昨日、初めてやってみたが、夜中に一度軽くうなされて目が覚めただけで、7時半までなんとか眠れた。
毎日続けていこうと思う。
夫には悪いが、遅く帰ってくるときも先に休ませてもらう。

私の調子が悪くなったのは、昨年の秋頃からだ。
夏、結構ハードにダイエット(ハードな運動)をしていたことがあった。
その後、9月にシンガポール、10月に新潟へと旅行して、
ちょうど仕事も忙しかったから、体を酷使していた。
さらに11月も仕事が忙しく、12月には怒涛の忘年会。
12月からちょっと人間関係で落ち込むことがあり、仕事もあまりなく、この2ヶ月くらいは完全にうつ状態。
無気力で何もする気持ちになれなかった。

本を読んでいて、はっと気づかされたことがあった。
40歳くらいになると女性ホルモンは減り、「気」の量も減ってしまうのが当たり前。
例えば「最近、すぐ疲れる」とか、昔できていたことができなくなるということが誰にでもあると思う。
それを受け入れ、残り少ない「気」を上手に使っていかなければならないのに、
健康に自信がある人、頑張りやさん(怠惰が嫌い)な人ほど、
「前できたんだから今もできるはず。できなかったらサボってることになる」と思い込んでしまい、
若いときと同じことをやってしまう。
そこで、「気」が必要以上に早く消耗され、体の不調につながる・・・という。
運動は体にいいからと、急激にハードに体を動かすことも、実は40代の体には良くはなく、単なる「気」の消耗にすぎないらしい。

全部思い当たる・・・

「一病息災」
ひとつくらい病気があったほうが体に気をつけ、結局は体調良く過ごせるということ。

熱も出ない、健康だから、鋼鉄の女(母)のDNAを受け継いだ、疲れ知らず、食欲旺盛、いくらでも働ける、寝ないで大丈夫。

上記は、私が事あるごとに口にしてきたセリフだ。長い間。
周囲の人もそういう印象で私のことをずっと見ていたけれど、最近は「あれ?ちょっと不調?」と思っていたと思う。
自分でもなんとなくそう思いながらも、ああいう言葉が口癖になっていて、自分をごまかし続けてきた。
完全に過信していた。

そして、怠惰を嫌いながらも、健康に関しては、実は一番怠惰な生活をしてきたんだと思う。
意識的にウォーキングしたり、毎晩運動している人。
お酒に弱くなったからと、お酒の量をぐっと減らした人。
ヨガに通ったり、こまめにケアしてきた人。
周りは、自分の体の変化に気づいたら、すぐにそれを受け入れ、何らかの努力をしてきていた。
私は怠惰でそれをしなかったし、過信していた。

その結果がこれだ。

ちょっと前に、あやに「かおりちゃんは家族に病気の人がいないから、健康に気をつけるということが実感として湧かないんだと思う」という意味のことを言われた。
逆に自分は家族に病気の人がいたから、過剰なほどに気をつけるし、敏感になっていると。
そういう面もあるだろうな・・・

仕事に関しても、今年は新しいことを始めると宣言しているのに、なぜか無気力で動けない。
頭も働かない。心が動かない。
ただメソメソと、毎日家に引きこもってぼんやり過ごしている。
すぐに涙が出る。
向こうから来る仕事はもちろん今まで通りにやっているし、その時だけは楽しいのだが、「新しいことを始める」という意欲が、自分でも不思議なほど湧かない。
こんなことは今までなかったし、自分が自分じゃないみたいだ。

最近、久しぶりに編み物を始めて、それは精神的にすごくよかった。
無心になれるし、心が穏やかになってくる。
作品が出来上がるのも楽しいし、心が動く。
でも、それと同時に不安も湧き上がる。
私はこのまま引きこもってしまうんじゃないかとか。

とにかくココロもカラダも不安定で、片足くらいはもう泥の中に突っ込んでる気がしてる。
早く引き上げないと取り返しがつかなくなるような恐怖があって、ケアを始めることにした。
生活習慣の見直しと薬と。

そして、このブログと。

急にブログ引越しをしたのは、そういうわけだ。
いろんなしがらみを切って、もう一度自由に書ける場がほしかった。
たぶん、それが私にとっては一番いい療法だと思うから。



★ブログ引越しの件でメールをくださった皆さん、ありがとうございます。
 
★かなりネガティブな日記の日もあると思いますが、心配は無用です。
 書くことで恢復できるから書いているので、むしろ書いた時点でもう大丈夫なんだと安心してください。

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