月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

3歩進んで2歩下がる。

2014-02-20 | 仕事
時間の経ち方がおかしくて、なんだかこう、一直線に過去から未来へ流れているのでなく、
ぐるぐる螺旋状にまわったり、行ったり来たり。
いや、三次元の世界ではないような気持ちにすらなる。

自分が理解していた時間の流れというものが、完全に狂い出した。

何時に寝て何時に起きるか、ということを最近考えていない。
とりあえず、眠くて倒れこむ限界まで仕事をして、その時に時計を見て3時間後に目覚ましを合わせて寝る。
先週からほぼ毎日、3時間睡眠。
12時に寝て3時に起きることもあれば、5時に寝て8時に起きることもある。
今朝は1時に寝て4時起床。

不思議なもので目は覚める。すぐに起き出して、まっすぐに2階のパソコン前へ。
停止していた思考がまた動き始める。

今やっている案件が大阪の南のほうの自治体のものなので、北に暮らしている自分にとっては取材も不利。
往復4時間は見ておかないといけないので、これで半日終わる。

これだけやっていたら、毎日確実に前に進んでいるはずなのに、なぜか終わりが見えなくて。
間に他の案件が滑り込んできたり、修正が入ったりで、また戻される。
3歩進んで2歩下がる状態。

今日も別件、メーカーのカタログの取材。
これまた岸和田って!!
往復4時間弱。これだけでもうヘロヘロだ。
前日になってヒアリングシートを作れ、手土産を用意してと、注文も入る。
忙しいのに京都まで出て手土産を購入。
大手は手土産すらチェックが厳しくて。
何も私がやることではないのだけれど、ディレクターさんから頼まれるとイヤとは言えない。

酒蔵の原稿は、クライアントからは好評だったのだが、蔵元チェックでひっかかって、大きく書き直すことに。
内容が良い悪い、合っている・間違っているの話ではなく、営業サイドから数字を公表したくないと意見が出たからだ。
使用している機械のメーカーも伏せてほしいという。
この雑誌のコンセプトは、そういった蔵の情報をお互い共有して、今後に役立てようというものなのに、コンセプトから覆された。
創刊号ゆえ、まだ記事の例がないため、蔵も不安になるらしい。
自分のところだけ手の内を見せて、何の得があるのか?と。
これをクライアントがきちんと説明して納得させてくれたらいいのだが、クライアントは蔵元と利害関係を持っているため、強くは言えない。結果的にこちらへ折れてほしい、修正してほしい、と頼まれる。
一旦仕上げていたものが、またゼロに戻った。
社長と杜氏さんに取材をしたのに、チェックは会長と営業部長がするというところに矛盾があり、私が聞いた情報がたくさん載せられなくなったのだ。

さらに、もう一人のライターさんからの原稿の上がりが遅すぎて、校了前に不安に思ったクライアントが、私に2号目で掲載するはずだった蔵の原稿を「保険」として書いておいてほしい、との依頼。
これでまた今週の土日もつぶれた。

何でも受け入れる。
自分はこういう人間だったっけ?と振り返る。
人に噛み付いたり、言いたいこと言ったり、嫌なことは絶対動かさなかったり、自分の原稿にケチをつけられたら落ち込んだり。
そういう「とんがり」はどこへ行ったのだろう。
笑顔で感じよく「いいですよ」「なるはやでやりますね」と答える自分。
原稿の修正に関してはもう「あきらめ」に近くて。
あんなにも心を込めて書いた原稿、そして編集もクライアントもとても気に入ってくれていた内容。
でも、修正を頼まれてもなんとも思わなかった。
ただ、クライアント窓口の人に、「創刊号からこれで、蔵元の言いなりで、この雑誌のコンセプトは大丈夫ですか?」とだけ尋ねた。
この窓口のI山さんは裏がない人なので、こういうことも言える。
本当に、無事に創刊号が出るのか心配だ。

大手メーカーの広告など、時々、自分の書いた文章の原型がなくなることがある。
制作会社でOKをもらっても、そのメーカーの広報の子会社、メーカーの窓口と、何人ものチェックが入る。
取材も見ていないので、どんどん書き換えられる。
取材相手が言ってもいないことも、平気で書く。自分たちの商品のコピーだから、広告になるような言葉に変える。
初めは憤っていたが、もう心を動かさないことにした。
心をしんと殺すのだ。
言われた通りに修正をする。
自分は職業ライターなのだから仕方がない。
生活するっていうことは、そういうことなのだ。と自分に言い聞かせるしかない。

だけど、もちろんそんな仕事は自分の中の10分の1程度で、私の文章を気に入ってくれるところがほとんどだ。
大手は本当に怖い。
夫はよくもまあ、毎日毎日10年間も、この大手(私と同じとこ)を相手にしていられるなぁと思う。
外注先とクライアントの間に入って、チームメンバーを動かして・・・。
毎週東京へ行ってプレゼンして、何千万円かの仕事をとってきて・・・。
でも、会社の利益になるだけで、自分の懐にそのまま入るわけでなし、苦労ばかりだ。
話すのが上手なわけでもないのに、どうやって人の心をつかんで、人を動かしているのだろうかと、わが夫ながら気になる。

私はといえば、そろそろ悪循環に陥ってきた。
睡眠不足で頭が動かず、原稿の上がりが遅い。それでまた睡眠が減る。その繰り返し。

家事もかなりサボってはいるが、それでも絶対にやらないといけないことはあるので、それも負担。
ゴハンも食べないといけないし、ご飯を作れば洗い物が出る。
洗濯はほぼ毎日しないと間に合わないし、ゴミの日は私の忙しさとは関係なしにきちんとやって来る。
掃除はコロコロが限界。
コロコロがなかったら、もう気が狂うな・・・。
ほんま、コロコロ考えた人って、えらい。

そんなこんなでまた夜が来て、今日は何時にダウンするんだろうかとぼんやり思う。
明日もまた往復4時間かけて取材に行かないといけない。
あと1週間で校了。
いろんなことが水曜あたりで一段落する。
そこまで体と頭がもってくれよ、と自分に祈るしかない。



最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (床床。)
2014-02-20 22:55:39
えー!大丈夫なのですかー!
わたしムリだ、すごいなやっぱりかおりさん。
身体壊さないでね。
そしてコロコロは路もすきです笑
Unknown (namiusa)
2014-02-21 02:55:27
かおりん~!! いよいよ追いつめられてきたね。
たくさん抱えていると、仕事は予定通りに進まなくなるよね。書くべき原稿てんこ盛りのなか毎日取材だと辛いよねえ…予習や準備もあるし。しかも往復4時間はキツいなあ。わたしもそういう状況で、200字の取材のために往復2時間かけて出かけいったよ。心底電話取材にしてほしかった(笑)でもその取材で、仕事とは直接関係ないけどよい気づきをもらえてよ。でかけて人に会うってことはやっぱり大事だし素晴らしいことだと思います。かおりんもきっとそうなると思うよー。
酒蔵の原稿も残念やったね……。取材は相手があってなしえることだから、しかたないところもあるね。続けてゆくうちに、両方にとって幸せな形になりますように。
それから。大手の広告、わたしも同じ理由で大キライな仕事あります~。心殺してきたけど、それも耐え切れなくなって辞めました。でも「やっぱりやって欲しい」とクライアントにまた頼まれて、今月から再開します。どうしようもなくダメな男とやっと別れたのに、またつきあう気分です(笑)
長々ごめんね。とにかく体調管理だけは慎重に(いまアドレナリンが出ててたぶん風邪とかひかないやろけど)して、乗り切ってくださいね。
寝られるならもう少しだけでも寝てね。
ホコリぐらいじゃ死なないから睡眠重視でー!
Unknown (あや)
2014-02-21 10:24:18
酒蔵記事の書き直し、つらすぎるね。
わたしが、家政婦さんになってあげたい!
コロコロ (かおり)
2014-02-21 11:46:32
床床さん
みちちゃんもコロコロ好きなんや。
掃除道具の中では、コロコロと雑巾が最強やよね。
おかげで掃除も楽チン♪
ちょっと愚痴っぽくなったけど、もう大丈夫!
ありがとう。
出会い (かおり)
2014-02-21 11:56:09
namiusaさん
いろいろ考えてくれてありがとう!
ちょっと愚痴っぽくなっていました。反省!
そうね、人に会うことで、また自分にプラスになることもあるし、愚痴言うよりも、いいことを探していかないとね。
掃除はしていないから大丈夫(笑)
ホコリまみれです。だから、コロコロするのが限界なの。
コロコロやめても睡眠は5分しか増えません。
食事も炭水化物のオンパレード!
パン、オムライス、チャーハン、焼きそば、パスタ、カレーばっかり!
簡単に作れてお腹いっぱいになるものって考えたら、どうしてもこうなる…。
まともなものが食べたい~!
まあ、あと少しで本当に山は越えます。
頑張る!
あ、昨日風邪ひいたけど、もうなおしたよ♪
風邪菌など、私の中では1日しか勢力ふるえません。
それについてはまた書きます。
家政婦さん (かおり)
2014-02-21 11:58:11
あや、その気持ちだけで十分!
この間の原稿は幻となりました…。
でも、へこたれない!
もっといいのを書いてやる!
私も… (かどや)
2014-02-21 21:37:54
頼むから…さんちゃんの頭と体もってくれよ!と私も祈る!
ありがと! (かおり)
2014-02-22 07:39:21
かどや、ありがとね。あともうちょっとやし、がんばる。
3月なったら、また飲みに行こう♪

コメントを投稿