月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

きれいな秋の日

2012-10-03 | 想い
年がら年中、いろんな人と飲みに行っている。
週に1回は誰かと会っている。
お酒を飲まない、あまり外食をしない、という人と比べたら、年間に使用するお金が数十万円は違うんじゃないかと思う。

「よくそんなに飲みに行く相手がいるね」とも言われる。
別に、人より特別友達が多いわけでも、ましてや人気があるわけでもない。

専業主婦でママ友がメインだったり、同じ会社に勤め続けていたり、夫が飲まない人だったりしたら、飲みに行く相手を見つけるのも大変だと思う。
でも、フリーで仕事をしていると個人的な人間関係が広がるし、毎日顔を合わせない人だからこそ、「今度、飲みに行きましょうよ」ということになりやすい。
会社で毎日顔を合わせていたら、歓送迎会や打ち上げなどで皆で飲みに行くことはあっても、なかなか個人的な付き合いはしないだろうなと思う。(それも数人と、とっかえひっかえ)
夫が飲む人だと、夫とも飲みに行くし、夫婦や家族が集まっての飲み会も増える。

こうしていろんな理由を並べ立ててみたが、結局のところ一番の理由は、「私自身が人と飲むのが好き」ということなんだろう。
酒飲みには、酒飲みが寄ってくるし・・・
人とお酒を飲みながら話すのが好きなのだ。
楽しくて、本当に幸福な時間。
「美味しい料理と旨い酒、そして語り合える友がいれば、何があっても大丈夫!」と言い続けてきたが、まさにその通りで。
生きていれば楽しいことばかりじゃないけれど、そういう幸福な時間をもつと、いつも「大丈夫!」と思える。
逃避ではない。
また明日がんばるためのパワー充電なのだ。
宗教みたいなものだ。心の拠り所。逃げ込む場所じゃなくて力をくれる場所。
そういうものを何か一つ持っている人間は強い。

私が人に対してマメに連絡をとることも飲み会が多い理由の一つかもしれない。
実際、自分が連絡をしなければ、急にパタッと飲み会がなくなる。
なるほどな、と思う。
自分はいろんな人に付き合ってもらって生きているんだなぁと思う。
そう思うと感謝の気持ちでいっぱいになる。
自分の周りの人たちは本当にいい人ばかりで大好きなので、会うと力をもらえる。

今日は秋晴れ。いい天気。風も心地よい。
こんなきれいな日は、いつまでもこんな幸せで平和な時間が過ぎていくような錯覚に陥るけれど、決してそんなことはないだろう。
これから厳しい時代がやってくる。
そんな時、自分が大切な家族や友達の力になれるだろうかと考える。
厳しい時代になってもなお、周りの人に助けてもらってばかりで終わるんじゃないだろうかと思うと、みじめな気持ちになる。
いや、そうならないように今から力をつけておかないといけないのだけど。

美味しいものを囲んで、楽しく笑い合える時間を、いつまでも大事にしたい。
そのためにはいい世の中、いい社会を作らんとなぁ。
国も時代も関係なく、皆が望んだ幸福の姿って、そうじゃないのかな。
お腹いっぱい美味しいものを食べて、仲間や家族と楽しく過ごすということ。
私は高尚な理想を掲げることはできないけれど、そんな小さな幸福が、一番大切な気がしている。
世界の多くの国、多くの人々がそれを実現できないままだけれど。
だから、自分が本当に恵まれているということをいつも忘れないようにしたい。
そして、自分を支えてくれている人たちと社会に少しでも恩返しできるように、という気持ちで毎日生きている。

窓から見える空と緑があまりにきれいだから、ちょっぴり神妙になってそんなことを考えた。

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