月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

抗がん剤治療8クール目

2020-04-24 | キャンプ
昨日、入院した。
大部屋は四人きっちり入っていた。というか、既に三人がいて、私が最後の入室者。
奥の窓際スペースだったのでよかったと思ったけど、入口のほうが換気はできそうな、、、
こうなると、もう何がいいのかわからない。

いつもの病棟、いつものフロアなのだが、なんとなくこれまでと雰囲気が違う。静かなのだ。
よく見ると、ナースステーションが完全に閉じられていて、中の音が遮断されていた。看護師さんも全員がマスクとゴーグル。
おそらくだけど、必要以上にしゃべることも禁じられているのでは?

看護師さんが部屋に来たら私もマスクをつける。
最近は外出時には、コンタクトをやめて眼鏡にしているので、もちろんここでも眼鏡。
そして、とにかく手洗い、消毒をこまめに。
それくらいしか対策がない。

四人部屋はやはり落ち着かず、読書も集中できないし、寝ていても何度も目覚める。
今朝は5時半に起きて、20分瞑想をした。
瞑想の前に深く呼吸をして全身の細胞に新しい酸素を送り込むのだが、大きく息を吸い込むのが怖い。ほどほどにして、瞑想だけをしっかりやった。

6時になったのでカーテンを開けると、やっぱり窓際でよかったなと思った。
いい天気!
澄みきった青空が、安らぎを与えてくれる。
西向きだが、朝陽が高層マンションに反射して、その光が病室に届いていた。

四人部屋はカーテンで仕切られているので顔などはわからないが、看護師さんとの会話などから察するに、私が一番軽症なのかなとおもう。
横の人は抗がん剤治療ではないようだが、昨日医者が来て、2週間後には退院できるかなと話していた。
2週間後!!
思わず耳がダンボになる。(死語)

斜め前の人は、抗がん剤15クール目と言っていた。
15!!
またダンボ(笑)

でも、間があいてトータルで、のような話だったので、私と同じく再発組かな。
私もトータルでいえば11クール目やし、と思う。
何を競っているんだか(笑)

15クール目のツワモノは、手足の痺れがひどくて、何度も転んだと話していた。
やはり副作用がひどい人もいるのだ。気の毒だなぁとカーテンのこちらから、しんみり。

そして、私の向かいの人は、点滴ルートがとれないみたいで、昨日は朝から昼にかけて、何人もの医師がチャレンジしては敗れていた。
最後は「足からとりましょう」みたいな話も出ていて恐ろしかった。
結局どこからとれたのかわからないが、なんとか成功したようで、車椅子で検査に行ってしまった。

思うのは、みんな明るく礼儀正しい。
私も看護師さんに対して(看護師さんに限らず、接する人には全てだが)、明るく礼儀正しく対応するようにしているが、私より明らかに大変な三人も、いつも声が明るい。
副作用で足がもつれて転んでも、2週間以上入院することになっても、何回も点滴のために針を刺されても、声が明るい。
なんか、、、自分が恥ずかしくなる。
今日もこれから点滴ルートとりがあるが、たとえ失敗されても、文句を言ってはいけない。痛くても泣いてはいけない。それが大人!!

しかし、私は本当に副作用がないなぁ、と思う。
昨日、薬剤師さんがいつもの人から代わっていたのだが、「前回はどうでしたか?」と聞かれて、「いや、特に何もなかったです」と言うと、「え!結構クール重ねてますよね?吐き気は?痺れは?」など、驚いて尋ねてきた。私がすべてほとんどないと言うと、拍子抜けした感じだった。そして、その感じにハッとして「ないほうがいいんですけどね」と慌てて付け足した。
本当は、「回数を重ねるごとに、むしろ副作用は楽になってます」と言いたかったが、あまり言うと嘘だと思われそうなので言わなかった。

とはいえ、油断は禁物。
カルボプラチンのアレルギー反応は本当に危ないので気を付けなければ。

さて、今日もがんばろう!
たかが5~6時間の点滴だ。
面会禁止で母も姉も来ないのは初めて。夕方まで長く感じるかな。
窓の外を見ながら、ゆったり、のんびり過ごしてみよう。