月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

明日から引きこもり生活

2020-04-08 | 生活
緊急事態宣言が出て、明日からの出張取材も、来週の出張取材もすべて「日程未定の延期」となった。
仕事がなくなったわけではないので、リスクを背負って外出しなくていいことにホッとした。
明日から2週間ずーっと家に引きこもり、23日から4日間の入院。副作用期間、GWと、また家で過ごすことになる。
GWが終わる頃、政府の希望通り終息に向かっていれば、5月半ばくらいからは通常の生活に戻れるのかな。

懇意にしている飲食店オーナーたちも「休業宣言」をしており、苦しいだろうと気になるけれど、こうなってくると苦しいのは飲食店に限らないとも思う。
先日取材をした運送業の中小企業は、イベントや展示会の運搬を事業の中心にしていたので、全国すべてのイベントが中止になってしまい、経営がとても厳しいと話されていた。
みんな、演者が・・・、ライブハウスが・・・と、そこの保障ばかり気にして、物流のことなんかテレビで取り上げてもくれない。

製造業の企業も同じ。中国からの部品が入らず、モノ作りがストップする事態に。
飲食業、観光業、宿泊業など、世間はBtoCの業種にばかり目がいくようだが、私はBtoBの中小企業ばかり取材してきたので、どうしても「表に出ない業種」の厳しい状況を考えてしまう。
飲食業の店が休業するということは、その店に商品を卸している酒屋、食品メーカー、物流関係者、すべての動きが止まるということ。
観光業がストップするということは、お土産屋さんに置くお土産を作っているメーカー、そのお土産のパッケージを作っている製造業、もっと言えば、パッケージを作るための金型を作っている製造業、材料を卸している商社まですべてに影響が出るということ。
どこか特別な業種だけが困っているのではなく、本当に多くの人の仕事に支障が出ている。
命に代わるものはないから、今は自粛が第一だけど、それと同時に保障は絶対に必要だ。

「布マスク2枚」はコントかと思い、新喜劇のごとくテレビの前でずっこけた。(関西人の多くが椅子から転げ落ちただろう)
でも、これからだ。
この世で一番庶民感覚から遠い我が国の財務大臣がどんなにしぶっても、すべての業種に影響が出て日本経済が沈没していくのを目にしたら、さすがに動かないわけにはいかなくなると私は思っている。
とにかく今は耐える時。
これを乗り切ったら、懇意にしているお店を毎晩まわって、いつもの2倍飲み食いしてお金を落とそうと夫と話している。
それくらいしか私たちにはできないわけだから、どうか1ヶ月だけ頑張ってと祈る。
(でも、いいお店だから、1ヶ月休業しても廃業には追い込まれないくらいの体力はもともと持っている!)

私はといえば、昨日の午後は新規案件の打ち合わせがあり、久しぶりに大阪まで出た。
昼間ということもあるが、大阪一混雑している御堂筋線もガラガラだった。見たことのない風景。新大阪のホームに立っているのが5人(目に映る範囲で)とか、ありえん。

私、デザイナーさん、アートディレクター、制作会社の営業さん2名、クライアントのスポーツメーカーの営業2名、窓口1名、WEBでつながっていた別店舗の営業さん1名という、大掛かりな打ち合わせだった。
なんとなく内容が見えてきたし、いいものが作れそうな予感。うまくいけば定期発行の制作物になるようなので、それもうれしい。
全国に取材に行けることも。
ただし、これもすぐには動くことができなくなったので、取材はGW後。
明日からメーカーの人たちもテレワークになり、地方出張禁止だと話されていた。
GWまでに内容をしっかり詰めて、いいものを作りたい。

23日の入院までの仕事は、取材済の原稿1本と、レギュラーでやっているメーカーのWEB記事がいくつか。
たぶん全部合わせても4日くらいで終わるだろう。
不謹慎だが、たっぷり自分の時間がとれることが嬉しくて、なんだかわくわくしている。
あれしよう、これしようと、やりたいことがどんどん出てきてメモっている状態。
今はガンを治すためにゆっくりストレスなく過ごしたいので、体のためにもこの状況はありがたい。

普段から原稿に追われていると、3~5日くらい家から一歩も出ずにパソコンに向かっていることも普通だし、基本がオタクで一人遊びが大好きなので、「家にいること」が全く苦ではない。(むしろ楽しい)
ただ、夫が家にいるので、毎日3食作らないといけないのが大変だ。
この間までは副作用と闘いながら、さらに仕事しながらだったので、ちょっと気持ち的にも3食作り続けることがしんどくなってしまったが、これからは私も時間があるので、改めて料理をやる気になっている。
久しぶりにフォカッチャやパンでも焼こうかと、そんなことも楽しみになっている。

3月から一部の人に対してテレワーク推奨だった夫の会社が、いよいよ全社員テレワークになった。
こうしている今もずっと夫の部屋からはテレビ会議の声が聞こえてくる。
大きな荷物が届いたので何かと思ったら、PC用ディスプレイ。
「家に2つもあるのに、なんで買ったん?」と聞いたら、「作業効率が全然違うねん」と言う。
これも会社で買ってくれたらしい。

今回良かったなと思ったのは、うちはもともと「私の仕事部屋」と「夫の部屋」があったこと。
夫の会社の人は自分の部屋を持っていないので、リビングや寝室で仕事をしているらしい。
主婦の人は、自分の夫が毎日リビングで仕事していたら嫌だろうなぁ・・・。そういうストレスがないのはよかった。

とにかく明日から数日は仕事に集中してすべてやりあげ、残った時間を有効に使おう。
暖かくなってきたし、朝のウォーキングも再開する。
私の大切な周りの人たちがどうか感染せず、元気でいますように。