鴨着く島

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皇位継承の論議

2021-12-23 10:22:06 | 日本の時事風景
皇位継承に関する諮問会議「有識者会議」(清家座長以下6名で構成)は現行の「男系男子のみを皇位に就ける」というこれまで通りの一線を越すことなく、政府に諮問案を委ねた。

現在は皇位継承順で「1位秋篠宮様」「2位秋篠宮悠仁親王」「3位常陸宮様」の該当者がおり、当面は1位2位のお二方で安泰であるということだろう。

ただし、皇族の数をもっと確保する必要性については触れられており、それには2案があるという。

一つ目は、皇籍を離れた元内親王の身分を皇女として存続させるというもの。この皇女から男子が生まれれば、将来の天皇候補に挙げられるという考え方だ。

二つ目は、皇族においても養子縁組を可能とし、皇統に入れた男子を天皇候補に挙げるという考え方である。

しかし最初の考え方では今度結婚して皇籍を離脱した小室眞子さんが該当するわけだが、配偶者となった小室圭氏の実家の数々の問題を斟酌すれば、誰も賛成しないだろう。

また愛子さま、秋篠宮佳子さまが結婚し、もし皇族としてそのまま留まるとすれば、小室家が騒ぎ立てるだろう。「我が家の嫁はなぜ皇族になれないのか」と。そうなるとまたごたごたが蒸し返されてしまう。

したがって一つ目は却下するほかない。眞子さんがしかるべき(秋篠宮家が認めた)配偶者と結ばれたというのなら話は別だが、ほとんど勘当レベルで嫁いだ先の小室家には問題があり過ぎて、国民の多くは支持しないだろう。自分も大反対だ。

二つ目の考えは、愛子さまが婿を取る場合が想定される。男子が生まれればその男子を天皇候補に挙げようというものだ。ただ、それは愛子さま自身が婿取りを拒めば成り立たず、また受け入れても婿との間に男子が生まれなければ話は振出しに戻ってしまう。

しかしこれにはある程度の希望が見える。もちろん愛子さまが受け入れ、かつ配偶者の選定に当たっては周到な準備(下調べ)をしたうえでのことである。国民誰もが納得できる人物が望まれるからだ。

万が一、現在の皇位継承順保持者である秋篠宮様、悠仁さま、常陸宮様の全てが愛子様より先に他界されるという事態になったら、愛子天皇を認めるべきだろう。

今日まで続く伊勢神宮の祭祀制度(斎宮・式年遷宮など)が確立した奈良時代には、8代の天皇が位に就いたが、そのうち女性天皇時代が4代(重祚があったので人数は3人)もあったことを思えば、問題はない。愛子天皇が男子を出生すれば、尚さらに問題はない。

そのような事態はまず稀であろうが、秋篠宮さまも悠仁親王も現在のところ健康上の不具合は全く無いようであるから、その点は安心である。ただ、「いざとなったら愛子天皇」を、ひそかにキャッチフレーズにしておこう。

それよりも心配なのは首都直下型地震や東南海トラフ地震だ。皇居が全壊するようなことはないと思うし、仮にあったとしても天皇・秋篠宮ご一家の被害は軽微だと思うが、こればかりは何とも言えない。

自分は京都への「還都」(皇居の平安京への移転)を願っているのだが、せめて京都への一部分散は考えられないだろうか。向こうの方が東京よりは安全だろう。また1080年余も続いた古都に天皇が鎮座する光景は世界の大注目であり、日本の良き姿を示すことにもなろう。