鴨着く島

大隅の風土と歴史を紹介していきます

今冬初の氷点下を記録(2021.12.19)

2021-12-19 23:38:20 | おおすみの風景
今朝の最低気温がついに氷点下を下回った。

鹿児島気象台の発表では「氷点下1.8℃」だったが、我が家の方ではそこまでは下がらず、1℃位だったようだ。

愛犬ウメを連れて朝7時前に散歩に出たのだが、意外にも、多くの畑に霜は降りていなかった。

ただ前日にトラクターで耕した畑では、水分の多い表層より下の畑土が表面に出てくるので湿度が高く、氷点下では容易に氷結する。そういう畑では霜で真っ白になっていた。

大隅地域では霜は降っても雪が降ることは滅多にない。

薩摩半島側では西に東シナ海を控えており、北西の冷たい風が吹きつける冬季にはよく雪が舞う。

紫尾山という北薩の名峰は1000mほどの山だが、大陸から寒波がやって来ると必ず冠雪し、新聞報道には写真とともに載ることがあり、師走の風物詩の感がある。

昼になっても気温は上がらず、7℃くらいしか上がらなかったので、昼前に出かけた「吾平温泉センター」は結構な数の入浴者だった。

やはり寒いのに違いない。午前中の入浴者はほとんどが「年間パスポート」のようなものを持っており、番台には「よう!」と手を上げて風呂場に入っていく。

銭湯が社交の場となっているとは言い難いが、ともに同じ湯につかり、汗を流したという共有感には独特のものがある。「誰それが最近顔を見せないよな」のような会話はソーシャルディスタンスを無視して銭湯中に広まったりする。

かくして大方の心配をよそに、長閑な午後のひとときが始まる。

(追記)

今朝(20日)の冷え込みも強かった。

氷点下にはならなかったが、夜明け前は無風で雲もほとんどなかったようで、ウメの散歩の途中、畑のほとんどに真白な霜が降りていた。


我が家の南側のイモ畑。収穫後に何度か耕耘して整地してある。朝日が昇り始め、温かみのある薄いオレンジ色が白い畑に交じった。