俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

4月25日(水)

2012-04-25 05:42:42 | Weblog
 小石川植物園
★たんぽぽの草の平らに散らばりぬ  正子
草萌えてまだ間のない原をあちこちに黄に染める、それがタンポポの力強さの一つだろうと思います。高く盛り上がるでもなく、ただ平らに草原を飾り、それも間をおいて散らばり咲いています。「草の平らに」の表現にタンポポの花の姿が生き生きと広がって見えます。(小西 宏)

○今日の俳句
蒲公英の花せめぎあい光りあい/小西 宏
蒲公英が明るい日差しの中に、びっしりの咲いている様子。一つ一つの花は可憐でありながら、せめぎあうほどの花の力。せめぐだけでなく、また、互いに光りあっている。確かな目である。(高橋正子)

○風船
★金の吹口虫の音籠り紙風船/中村草田男
★畳みぐせどほりに紙風船たたむ/加倉井秋を
★風船売り風船ふくらませば浮かぶ/高橋正子
  広島の生家にて
★夏まつりの風船浮かせ子ら眠る/高橋正子

風船は、俳句の歳時記では春の季語で、ゴムなどの薄い膜でできた袋の中に気体を入れて膨らました後、その口を縛るなどして閉鎖し使用する玩具であるが、そのほか、販促(PR)、ギフトやイベントなどのバルーンデコレーション・風船飛ばし(バルーンリリース)、スポーツ応援、大道芸を含むバルーンアート、手品、科学実験イベント、風船バレー・風船割りなどのレクリエーションスポーツや遊戯施設、食品包装、医療分野などに使われている。もっとも用途が広いのはゴム製の風船。

◇生活する花たち「あけびの花・げんげ・白山吹」(横浜日吉本町)


コメント (2)
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