俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

4月30日(月)

2012-04-30 09:05:19 | Weblog
★聖書繰る野の青麦を思いつつ  正子
「一粒の麦もし死なずば」という聖書の言葉を思い出しました。青麦が揺れる季節、その心地よさの中で聖書の言葉を読んでおられます。(多田有花)

○今日の俳句
春の沖へ沖へとヨットのきらめく帆/多田有花
ヨットの観察をよくすべきなので、添削。春の沖へ出てゆくヨットの帆がきらめいて、沖にはもう夏が近づいている感じがする。(高橋正子)

○福山へ
昨日午前8時前の新幹線で娘の句美子と広島の福山へ。母の入院による見舞いのため。新横浜駅から福山駅までは、3時間22分の旅。二人の妹には鎌倉長島家の「切山椒」を土産に持参した。

○藤
★暮れ際に茜さしたり藤の花/橋本多佳子
★白藤や揺りやみしかばうすみどり/芝 不器男
★今日晴れて吾に空の青藤の白/高橋信之

藤は、つる性の落葉木本である。毎年4月から5月にかけて淡紫色または白色の花を房状に垂れ下げて咲かせる。園芸植物としては、日本では藤棚に仕立てられることが多い。白い品種もある。つる性であるため、樹木の上部を覆って光合成を妨げるほか、幹を変形させ木材の商品価値を損ねる。このため、植林地など手入れの行き届いた人工林では、フジのツルは刈り取られる。これは、逆にいえば、手入れのされていない山林で多く見られるということである。近年、日本の山林でフジの花が咲いている風景が増えてきた要因としては、木材の価格が下落したことによる管理放棄や、藤蔓を使った細工(籠など)を作れる人が減少したことが挙げられる。

◇生活する花たち「牡丹」(鎌倉・鶴岡八幡宮)

コメント (1)
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