俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

4月21日(土)

2012-04-21 05:44:43 | Weblog
★独活放つガラスボールが水の玉  正子

○今日の俳句
楓の芽今開かんとして紅し/井上治代
楓の芽のかわいらしさと紅い色の美しさを端的に、みずみずしく詠んだ。「紅し」の言い切りが快い。(高橋正子)

○花冠6月号校了
午後、花冠6月号を校了とし、印刷にまわる。
花冠6月号の電子書籍を作成する。
http://kakan.info/km/k1206/

○俳誌花冠バックナンバー
http://kakan.info/km/

○電子書籍/e俳句ブック
http://kakan.info/01/

○蚕豆の花
★そら豆の花の黒き目数知れず/中村草田男
★蚕豆の花の吹降り母来て降り/石田波郷
★蚕豆の花に目を寄せ見ていたり/高橋正子

地中海、西南アジアが原産地と推測される。イスラエルの新石器時代の遺跡からも出土している。インゲンマメが普及する以前はソラマメは古代エジプトやギリシア、ローマにおいて主食とされていた。紀元前三千年以降中国に伝播、日本へは8世紀ごろ渡来したといわれている。古くから世界各地で栽培され、食用にされている。現在は南米、北米、ウガンダ、スーダンなどで栽培されている他、中華人民共和国河北省張家口で最高級品が栽培されている。高さ50cmほど。秋に播種する。花期は3−4月で直径3cmほどで薄い紫の花弁に黒色の斑紋のある白い花を咲かせる。収穫は5月頃から。長さ10−30cmほどのサヤには3−4個の種が含まれている。
蚕豆の花は、草田男の句にあるように、「黒き目」と見える斑がある。花は白というが、黒い斑のせいで薄紫に見える。蚕豆の花は、実を結ぶから取って遊ぶわけにはいかないが、葉で遊んだ。葉を折ると、半透明の薄い膜がはがれる。はがれるときれいな緑色が現れる。この緑色を出現させる遊び。遊びというほどのものではないが。

◇生活する花たち「げんげ・勿忘草・ミツバツツジ」(横浜日吉本町)
コメント
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