俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

4月12日(木)

2012-04-12 04:22:15 | Weblog
★はこべらの花を撮りつつバスを待つ  正子

○今日の俳句
すかんぽの穂が揺れ畦に赤く揺れ/桑本栄太郎
すかんぼは、ふるさとの野や畦、幼い頃を思い出させてくれる。すかんぽの穂の茶がかった赤は、まさに野の赤の色である。「揺れ」がいい。(高橋正子)

○勿忘草
★奏でる海へ音なく大河勿忘草/中村草田男
★勿忘草光りて呼ぶはちさき水面/香西照雄

ヨーロッパ原産の伝説とロマンに富む多年草。高さ30センチくらいで、日本に野生はない。春から初夏にかけて咲き、梢頭にかれんな藍色の花をつける。白、桃色等もある。
「forget-me-not」と英語で言う。勿忘草は、英語からの翻訳か。高校生ぐらいになると、教科書にこういう単語が例語として出てくる。実際の花は知らず、先にこの英語を知って、いろいろと想像を巡らせ、ヨーロッパの風景に憧れもしたものだ。花の藍色も花の形も、まさにヨーロッパ色と形という感じがする。

★植えつけて勿忘草に空映る/高橋正子

◇生活する花たち「桜」(横浜日吉本町・金蔵寺)

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