俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

2月25日(土)

2012-02-25 06:43:16 | Weblog
 伊豆河津
★菜の花に蛇行の川の青かりし  正子
春の川は絵の具を溶かしたように青く、流れはさらさらと歌うよう。蛇行する汀に菜の花が明るく咲く風景を詠われ、春の訪れを実感し浮き浮きと致しました。 (津本けい)

○今日の俳句
たんぽぽの野に散らばれる低さかな/津本けい
「低さかな」は、言えそうでなかなか言えない。野に咲くたんぽぽは、まだ風も冷たいせいか、丈が低く野にへばりつくように咲いている。野に咲くたんぽぽの景色を平易な言葉でうまく表現した。(高橋正子)

○今日の秀句/高橋正子選
きがるに句会に投句された句を秀句の対象とする。

○2月19日
★伐りて来し庭の白梅供花とせり/小口泰與
○2月20日
★たんぽぽの野に散らばれる低さかな/津本けい
「低さかな」は、言えそうでなかなか言えない。野に咲くたんぽぽは、まだ風も冷たいせいか、丈が低く野にへばりつくように咲いている。野に咲くたんぽぽの景色を平易な言葉でうまく表現した。(高橋正子)
○2月21日
★沖よりも甍の光り春めけり/多田有花(正子添削)
○2月22日
★野に山にしるき響きや雪解川/佃 康水
○2月23日
★水温む男の汲みしバケツあり/川名ますみ
男が汲んだバケツは、頼もしい男の腕でなみなみと汲んだ水がはいっているバケツ。この水を見ていると、やわらかで、光がまじり、「水温む」を実感させてくれる。あかるい心境が詠まれて、読み手にも明るさが与えられる。(高橋正子)
○2月24日
★乙訓は風吹く丘ぞ菜花咲く/桑本栄太郎
乙訓は、長岡京があったところとして知られるが、丘に菜花が咲きやわらかな起伏を彩っている。風もやわらかに菜花をなでてゆく。「乙訓」がよく効いている。(高橋正子)

▼きがるに句会のブログ
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◇生活する花たち「山茱萸(さんしゅゆ)①・山茱萸②・満作」(横浜四季の森公園)
コメント (2)
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